ショートカット メニューは、ポインティング デバイスを右クリックすると、カーソル位置またはその近くに表示されます。ショートカット メニューとそのメニューに表示されるオプションは、カーソルの位置と、オブジェクトが選択されているかどうかやコマンドを実行しているかどうかなどのその他条件によって異なります。
ショートカット メニューには、 「固定」メニュー オプションおよび 「コンテキスト」メニュー オプションを含めることができます。コンテキスト メニュー オプションは、右クリックしたときの現在のコマンドまたは選択したオブジェクトを基準に表示されます。
最も頻繁に使用するオプションにアクセスするために、新しいショートカット メニューを作成する、または既存のものを編集することができます。作図領域に表示される、5 つの主要なショートカット メニューは、次のとおりです。
コマンド モードまたは編集モードのメニューが表示されるとき、固定メニューのオプションが 1 セット表示され、さらにアクティブなコマンドまたは現在選択されてるオブジェクトに固有の付加的なメニュー オプションが 1 セット(ある場合)マージされます。
ショートカット メニューは、割り当てられたエイリアスによって参照されます。[ユーザ インタフェースをカスタマイズ] (CUI) エディタでは、エイリアス名は正しい命名規則に従う必要があります。たとえば、[既定メニュー]という名前のショートカット メニューでは、[プロパティ]ペインの[エリアス]セクションに次の情報が表示されます。
POP501, CMDEFAULT
CMDEFAULT は、特定の状況でプログラムによって検索される予約されたエイリアス名の 1 つです。この場合、作図領域で右クリックしたときに、選択されているオブジェクトもなく、アクティブなコマンドもない場合には、エイリアス CMDEFAULT が割り当てられたショートカット メニューが表示されます。
コンテキスト ショートカット メニューのエイリアスには、POP500 からPOP999 までの番号を付ける必要があります。ただし、[オブジェクト スナップ]メニューは例外で、POP0 のエイリアスを使用します。次のエイリアスは、プログラムが使用するために予約されています。
オブジェクトのショートカット メニューは、特定のオブジェクト タイプが 1 つまたは複数選択されたときに CMEDIT ショートカット メニューに挿入されます。オブジェクト メニューは、エイリアスの名前に次のいずれかの命名規則を使用します。
OBJECT_オブジェクト名 : 指定されたタイプのオブジェクトが 1 つ選択されたときに使用されます。
OBJECTS_オブジェクト名 : 指定されたタイプのオブジェクトが複数選択されたときに使用されます。
OBJECT_オブジェクト名 が使用できない場合は、プログラムによって OBJECTS_オブジェクト名 メニューが使用されます(存在する場合)。
オブジェクト名は、有効なオブジェクト名とし、ショートカット メニューを表示するオブジェクトの DXF ™ コード 0 (ゼロ)と一致している必要があります。オブジェクト名は、ブロックおよび外部参照を除き、ほとんどのオブジェクト ショートカット メニューのエイリアス名に使用されます。次のオブジェクト名は、ブロックおよび外部参照に対して特別に使用されます。
オブジェクトのショートカット メニューと同じように、コマンドのショートカット メニューも現在アクティブなコマンドに基づいて、CMCOMMAND ショートカット メニューに挿入されます。コマンドのショートカット メニューでは、COMMAND_コマンド名 の命名規則が使用されます。 「 コマンド名 」 は、カスタム定義のコマンドやサードパーティの有効なコマンド名を含めることができます。
多くの場合、コマンド名の前にハイフン(-)をつけることによって、ダイアログ ボックスを表示する代わりに、コマンド プロンプトを表示できるようになります。たとえば、エイリアス COMMAND_-INSERT を使用してショートカット メニューを作成すると、-INSERT[ブロック挿入]コマンドがアクティブであるときに、-INSERT コマンドのコンテキスト メニュー オプションを追加することができます。