グラフの構造

次の図に、サンプル パーティクル グラフの最上位を示します。すべての Bifrost グラフに同様な要素があります。

グラフの構造

データ フロー

Bifrost は、純粋なデータ フロー グラフです。データは左から右へ、ノードのポート間を「ダウンストリーム」で流れます。

入力は、シーン ジオメトリや数値パラメータなどの input ノードを経由してホスト シーンから流れてくる場合があります。または、value ノードや create_mesh_sphere のような単純なジオメトリ作成ノードを使用して、グラフ自体に作成されることがあります。

グラフの計算結果は、output ノードに接続してシーンに送信されます。ほとんどのグラフは、Bifrost ジオメトリ オブジェクトを出力し、シーンに bif オブジェクトを作成します。これらのオブジェクトはビューポートに表示できるだけでなく、互換性がある Arnold などのレンダラを使用してレンダリングできます。

または、Bifrost グラフによって、Alembic や VDB のような標準形式にジオメトリを出力して、他のレンダラで使用できます。 「ファイルにデータを入力またはファイルのデータを出力する」を参照してください。

ノード

ノードは入力に応じた操作を実行し、結果を出力します。入力ポートは左側、出力ポートは右側になります。

add および multiply のような基本関数のノードがあります。また、エフェクトを作成する多数の操作を実行する simulate_particles のような上位ノードや、便利なユーティリティ機能の役割を果たす中位ノードもあります。

上位レベルと中間レベルのノードは通常、**「コンパウンド」です。コンパウンドは他のノードから成るサブグラフを含むノードであり、他のコンパウンドが含まれる場合もあります。コンパウンドをダブルクリックすると、入力してその内容を表示できます。また、ユーザ独自のコンパウンドを作成してグラフを整理したり、パブリッシュして再利用することもできます。「コンパウンドを作成および編集する」を参照してください。

既定では、グラフに追加したパブリッシュ済みのコンパウンドが**参照されます。つまり、このコンパウンドはディスク上のノード定義を参照します。参照コンパウンドをローカルでグラフに読み込まないと、内部のサブグラフを変更することはできません。「参照コンパウンドを読み込む」を参照してください。

ノードの要素

  1. ノード名。ノードのタイプに基づいて既定の名前が付けられていますが、ノードをダブルクリックすると、新しい名前を入力できます。

  2. ひし形のアイコン。このアイコンは、ノードが参照コンパウンドであることを示します。

  3. 三角形をクリックして、ノードを展開したり折りたたみます。または、[Ctrl]+[1]、[Ctrl]+[2]、[Ctrl]+[3]のホットキーを押すか、表示(Display)メニューでコマンドを実行します。

  4. ポート グループ。+ または - をクリックして展開または折りたたみます。

  5. 入力ポート。他のノードの出力に接続したり、パラメータ エディタで値を入力します。右クリックすると、他のオプションを選択できます。

  6. ノードのメニュー。ノードの本体を右クリックして表示することもできます。

  7. 出力ポート。他のノードの入力に接続します。右クリックすると、他のオプションを選択できます。

  8. ノード アイコン。ノードによっては、機能に関する特別なアイコンが表示されます。ここに表示されるアイコンは、コンパウンドの既定のアイコンです。