Inventor 2012 では、[リアリスティック外観]オプションは既定でオンになっていました。このオプション設定ではマイグレーションに分岐があります。特に、ある時点で接触した色スタイルは標準の Inventor 色スタイルと異なるものとみなされ、カスタム外観としてマイグレーションされます。カスタム外観がドキュメントに適用され、外観ブラウザの[ドキュメント外観]セクションに表示されます。
以前のリリースで、ユーザが材料と色スタイルを使用する最も一般的な 4 つの方法を考えてみます。
「従来どおり」
- 条件
- Inventor 色スタイルは変更しません。リアリスティック表示スタイル表示よりもシェーディング表示スタイルを優先します。結果として、リアリスティック表示スタイル表示モードを使用しません。
- アクション
- Inventor 2012 では、スタイル エディタで、保持するすべての色スタイルを編集します。[リアリスティック外観]オプションがオフ(チェックしない)になっていることを確認します。
|
- 条件
- Inventor 色スタイルは変更しません。シェーディング表示スタイルよりもリアリスティック表示スタイルを優先します。結果として、リアリスティック表示スタイル表示モードを使用します。
- アクション
- 対処は不要です。[リアリスティック外観]オプションが既定ではオンになっています。色スタイルはこの外観の割り当てを使用してマイグレーションされます。
|
注: 複数のデータセットをマイグレーションするために、タスク スケジューラを使用できます。
スタイル ライブラリ
カスタム スタイルライブラリを維持または Inventor に付属するライブラリを変更して、変更内容を保持する場合は、[リアリスティック外観]オプションの 2012 での色スタイルの使用を変更します。次の表は、Inventor 2012 の色スタイルで使用する設定の指定に役立ちます。
- 条件
- Inventor 色スタイルは変更しません。リアリスティック表示スタイル表示ではなく、シェーディング表示スタイルを優先します。結果として、リアリスティック表示スタイル表示モードを使用しません。
- アクション
- Inventor 2012 では、スタイル エディタで、保持するすべての色スタイルを編集します。[リアリスティック外観]オプションがオフ(チェックしない)になっていることを確認します。すべての変更を保存します。
|
- 条件
- Inventor 色スタイルは変更しません。シェーディング表示スタイルよりもリアリスティック表示スタイルを優先します。結果として、リアリスティック表示スタイル表示モードを使用します。
- アクション
- 対処は不要です。[リアリスティック外観]オプションが既定ではオンになっています。色スタイルはこの外観の割り当てを使用してマイグレーションされます。
|
- 条件
- 要件を満たすために Inventor 色スタイルを修正します。リアリスティック表示スタイル表示ではなく、シェーディング表示スタイルを優先します。結果として、リアリスティック表示スタイル表示モードを使用しません。
- アクション
- Inventor 2012 では、スタイル エディタで、保持するすべての色スタイルを編集します。[リアリスティック外観]オプションがオフ(チェックしない)になっていることを確認します。
|
- 条件
- リアリスティック外観の割り当ての変更など、要件の変更に合わせて Inventor 色スタイルを修正します。モデルでの作業にシェーディング表示スタイルを優先します。イメージの作成に、リアリスティック表示スタイル表示モードを使用します。
- アクション
-
両方を維持するには、追加の作業が必要となります。
- Inventor 2012 では、スタイル エディタで、保持するすべての色スタイルを編集します。[リアリスティック外観]オプションがオフ(チェックしない)になっていることを確認します。
- 色スタイルをカスタム ライブラリにマイグレーションします。
- Inventor 2012 のスタイル エディタで、次の操作を行います。
保持するすべての色スタイルを編集します。[リアリスティック外観]オプションがオン(チェックされている)ことを確認します。
陰影付きのビュー バージョンと異なる名前に変更します。これは、ドキュメント内の名前の衝突を回避するために行います。
- 色スタイルをカスタム ライブラリにマイグレーションします。
|
手順 1: Colors.xml と Materials.xml のスタイルを新しいカスタム マテリアル ライブラリまたは外観ライブラリにマイグレーションします。注: 個別のライブラリを指定する必要はありませんが、指定することにより管理が容易になることがあります。
- 新しいパーツを作成します。
- QAT で、[マテリアル ブラウザ]
をクリックします。ブラウザのツールバーで、[管理] > [Inventor スタイルをマイグレーション]の順にクリックします。
- [スタイルをマイグレーション]ダイアログ ボックスで、2012 以前の Materials.xml および Colors.xml ファイルがある、[マイグレーション元]の場所を指定します。既定のパスは、Windows 7 では C:¥Users\Public¥Documents¥Autodesk¥Inventor 2012¥Design Data です。
- [新規ライブラリを作成]をクリックします。
- [マイグレーション先]を指定します。これは通常、InventorMaterialsLibrary.adsk ファイルと同じ場所です。既定のパスは、C:¥ユーザー\パブリック¥Documents¥Autodesk¥Inventor 2014¥Design Data¥Materials です。
- [OK]をクリックします。ライブラリが作成され、マテリアル/外観ブラウザのライブラリ セクションに表示されます。
- カスタム外観または材料を、[ドキュメント]セクションまたは他のライブラリからカスタム ライブラリにドラッグ アンド ドロップします。
- ブラウザを閉じます。
手順 2: カスタム ライブラリを、アクティブで適切なプロジェクト ファイルに追加します。
- ライブラリの追加先プロジェクトを選択します。
- [マテリアル ライブラリ]ノードを右クリックし、[ライブラリを追加]をクリックします。
- プロジェクトに追加するカスタム ライブラリを探し、選択します。[OK]をクリックします。
- 追加したライブラリをアクティブ ライブラリ(最初に検索または参照されるライブラリ)にするには、ライブラリ ノードを右クリックし、[アクティブ ライブラリ]をクリックします。
注意: マイグレーション プロセスでは[リアリスティック外観]の色スタイル設定を使用して、マイグレーションして外観名に関連付ける定義を決定します。前述した適切なアクションを行って、正しい定義がマイグレーションされるようにします。
重要:
- Inventor 2013 および Inventor 2014 では、マテリアル ライブラリと外観ライブラリ、コンテンツ、およびユーザ インタフェースにアクセスするには、新規または既存のドキュメントを開いておく必要があります。開いているドキュメントの外部では、ライブラリを使用できません。
- 材料と外観はスタイルではなくなりました。これらはスタイル ライブラリ マネージャを使用して管理されなくなりました。引き続きスタイル マネージャを使用して、製図規格などのその他のコンテンツをスタイル ライブラリに転送します。
- スタイル管理ウィザードは使用できなくなります。
- 材料と外観はスタイルとしてみなされませんが、一部のスタイル コマンドはライブラリのタスクに使用されます。たとえば、[パージ]は、ドキュメントから未使用の材料と外観を削除するために使用されます。[更新]は、ライブラリ定義と一致するようにドキュメントの材料および外観を変更するために使用されます。
ドキュメント テンプレート
スタイル ライブラリを使用せず、ドキュメント テンプレートのスタイルを保持し、これらを各テンプレートに従って管理されているお客様には、テンプレートに基づくスタイルをカスタム ライブラリにマイグレーションして、カスタム外観を維持することを強くお勧めします。外観をドキュメントに保持することは推奨されません。
次のメッセージは、テンプレートからスタイルの移行に関連付けられており、いくつかのリリースの Inventor に適用されています。