概要 - Abaqus へのインターフェース(3D)

3D モデルの[充填+保圧] ([繊維]ありまたはなし)結果および[反り]結果を、さらなる構造解析(通常、[応力])のために Abaqus にエクスポートできます。

このインタフェースは、PC 上では次のメッシュ タイプでサポートされています。

また、次を除くすべての成形プロセスでサポートされています。

API スクリプト、mpi2abq.vbs は、必要な結果とメッシュ ファイルを Abaqus で使用される形式に自動的に変換します。結果は *.xml 形式でエクスポートされ、3D メッシュは Abaqus 入力(*.inp)形式でエクスポートされます。API スクリプトは、現在のプロジェクト フォルダに作成されたフォルダにインターフェース ファイルを保存します。たとえば、My Documents¥My AMI 2019 Projects¥Project1¥<スタディ_名>_interface_files に保存します。ここで、<スタディ_名>Abaqus にエクスポートしているスタディの名前です。

Abaqus へのインターフェース

Autodesk Moldflow Insight の結果ファイルとメッシュ ファイルはバイナリ ファイルで、API スクリプトによって Abaqus で使用するための ASCII 形式である mpi2abq.vbs に変換されます。

インターフェース ファイル

エクスポートされるファイルは、スタディ ファイルに含まれるファイルによって変わります。

メッシュ ファイル

API スクリプトは 3D メッシュを Abaqus 入力形式に変換します。このインターフェース ファイルの名前は、<スタディ_名>_mesh.inp です。Autodesk Moldflow Insight は、Abaqus 入力ファイルに剛体運動を防止する 3 点の拘束を出力します。

Abaqus *.inp 形式の詳細は、Abaqus のマニュアルを参照してください。

材料特性データ ファイル

繊維充填材料に関しては、次のファイルが作成されます。

主方向
繊維配向の主方向は、繊維配向テンソルの固有ベクトルです。これらのデータは<スタディ_名>_principalDirections.xml に格納されます。Autodesk Moldflow Insight は、材料特性セットの主方向を直接出力します。
機械的特性
これは要素ベースの結果で、<スタディ_名>_E11.xml<スタディ_名>_E22.xml<スタディ_名>_E33.xml<スタディ_名>_v12.xml のような工学定数成分ファイルに個別に格納されます。これらは、直交性仮定に基づく 9 つの弾性定数です。これらの機械的特性は、選択したマイクロメカニックス モデル、9 定数の繊維配向平均方法、および選択した完結近似オプションに基づいて計算されます。これらのオプションは、プロセス設定ウィザードの[充填+保圧設定]ページの[ファイバー パラメータ...]で指定できます。
熱膨張係数
要素ベースの結果で、次のファイルに個別に格納されます。<スタディ_名>_ltec_1.xml<スタディ_名>_ltec_2.xml<スタディ_名>_ltec_3.xml。これらは第 1、第 2、第 3 主方向の線形熱膨張を示します。これらの値は、プロセス設定ウィザードの[充填+保圧設定]ページの[ファイバー パラメータ...]で選択した方法および繊維配向平均に基づいて計算されます。

非充填材料に関しては、次のファイルが作成されます。

  • <スタディ_名>_Moduli.xml
  • <スタディ_名>_PoissonRatios.xml
  • <スタディ_名>_ShearModuli.xml
  • <スタディ_名>_Ltecs.xml
初期応力ファイル

Autodesk Moldflow Insight は、初期応力をインタフェースに渡します。API スクリプトはこのデータを変換して、<スタディ_名>_initStresses.xml に格納します。

単位変換

SI 以外の単位系を選択した場合、mpi2abq スクリプトで単位変換が行われます。