キャビティの手動複製

前のタスクで使用したキャビティ、ゲート、およびランナーを複製して 2 個取りレイアウトを作成します。

1. ([形状]タブ > [選択]パネル > [すべて選択])をクリックします。
2. ([形状]タブ > [ユーティリティ]パネル > [移動])をクリックし、[移動]ドロップダウン メニューから [反転]を選択します。
   注: [反転]ツールを使用すると、成形品のミラー イメージを生成できます。[回転]ツールを使用すると、成形品のコピーを取得できます。
3. [ミラー]ドロップダウン リストから [YZ] 平面を選択します。
4. [参照点]ボックスをアクティブにし、成形品から最も離れているノードをクリックします。

   ここまでに作成したノードの座標が[参照点]ボックスに表示されます。

5. [コピー]を選択します。
6. [既存モデルへの接続を試行] にチェックマークを付けます。

   このオプションをオンにすると、必要に応じてモデルは自動的に調整されます。たとえば、コピーしたエンティティが元のエンティティに正しく接続されるように、同じ位置にあるノードや非常に接近しているノードをマージします。

7. [適用]、[閉じる]の順にクリックします。
8. モデルを「-140 140 -35」度に回転します。[回転角度]テキスト ボックス ([表示]タブ > [視点]パネル > [回転角度])に値を入力し、キーボードの[Enter]キーを押します。
9. ([表示]タブ > [ナビゲーション]パネル > [全体表示])をクリックし、モデルのスケールを調整します。

   これで、下図に示すように接続した 2 つのキャビティになります。

   
   
   

10. ここでは、スプルーを作成します。ここでは、最初にノードを作成せずに、必要なカーブを直接作成できることを示します。 ([形状]タブ > [作成]パネル > [カーブ])をクリックし、[カーブ]ドロップダウン リストから [直線の作成]を選択します。
11. [第 1]座標ボックスをアクティブにし、ランナーの中央にあるノードをクリックします。
12. ダイアログ ボックスの[第 2]座標領域で[相対]を選択し、座標に「0 0 50」と入力します。
13. [指定]テキスト ボックスの横にある ([参照])をクリックします。
14. [新規]ボタンをクリックして、 [コールド スプルー] を選択します。
15. [形状]ドロップダウン ボックスから [勾配(角度による)] を選択して、[寸法の編集...]をクリックします。
16. [開始直径]ボックスに「6」(mm)、[勾配角度]ボックスに「-2」(度)と入力します。
17. [OK]を 3 回クリックして[カーブの作成]ダイアログ ボックスに戻ってから、[適用]をクリックします。
18. [閉じる]をクリックします。
19. ランナー システムの形状が作成できたので、次は新しいカーブにメッシュを生成します。 ([メッシュ]タブ > [メッシュ]パネル > [メッシュの生成])をクリックします。
20. [既にメッシュされている部分を再メッシュ] を選択していないことを確認します。

    これで、新しいカーブのみのメッシュが生成されます。

21. ダイアログ ボックスの他のオプションは既定のままとし、[メッシュ生成]をクリックします。
22. 注: [メッシュ生成のヒント]ダイアログ ボックスが表示されたら、[閉じる]をクリックして、メッシュ操作を継続します。

    新しいカーブにメッシュが生成され、[メッシュ完了]メッセージ ダイアログ ボックスが表示されます。[OK]をクリックして、メッセージ ダイアログ ボックスを閉じます。

    モデルは下図のようになります。

    
    
    

23. 作成されたランナー システムを調べます。 モデルを「-90 0 0」度に回転します。[回転角度]テキスト ボックス ([表示]タブ > [視点]パネル > [回転角度])に値を入力し、キーボードの[Enter]キーを押します。ゲート領域を拡大します。

    
    
    

    このゲートは複数のビーム要素によって構成されています。正確なモデリングをするには、ビームは 3 つ以上の要素から構成される必要があります。この領域を再メッシュして、メッシュの細かさを変更できます。

24. ([メッシュ]タブ > [メッシュ編集]パネル > [アドバンス] > [領域の再メッシュ])をクリックします。
25. ゲートのビーム要素を選択します。 これらの要素にはそれぞれ一意の要素番号があり、[再メッシュするエンティティの選択]テキスト ボックスに表示されます。

    [エッジ長]ボックスには、現在のエッジ長が mm 単位で表示されます。この長さを低減すると、ゲートにより多くのビーム要素が作成されます。

    [エッジ長]ボックスに異なる数値を入力し、[プレビュー]をクリックします。または、[スケール]スライダーを変更し、その効果を即座に確認します。

26. 変更を適用せずにダイアログを終了するには、[閉じる]をクリックします。
27. メッシュの接続具合を確認します。 ([メッシュ]タブ > [メッシュ診断]パネル > [接続])をクリックします。
28. キャビティとランナーの接続をチェックするには、スプルー上部の要素をクリックします。次に、[メッシュ接続診断]ダイアログ ボックスで[表示]をクリックします。
29. メッシュ要素がすべて接続されていることがわかります。
30. スタディ ペインの[メッシュ接続診断]ダイアログ ボックスで[閉じる]をクリックします。
31. [モデル]パネルで右クリックし、 ([表示] > [メッシュ診断]を選択して、表示を削除します。

    射出位置を設定し、解析を実行します。

32. [ホーム]タブ > [成形プロセス設定] > [射出位置]をクリックします。
33. スプルーの上部をクリックします。

    
    
    

34. 射出コーンを右クリックして、 [完了射出位置の設定] を選択します。

    すべての事前解析手順の横に チェック マークが付いており、 [解析実行]アイコンおよびテキストがアクティブになっています。

    これで、モデルの解析準備が完了しました。

このタスクでは、ランナー システムを手動で作成する方法を説明しました。

最初にノードを作成した後、それらのノードを接続するカーブを作成し、ランナー、ゲート、およびスプルーのプロパティをカーブに割り当ててから、ランナー システムのメッシュを生成することによって、ランナーを作成しました。