[プロパティ]パネルの概要

[プロパティ]パネルは、フィーチャを作成および編集するために使用されるパラメータに対するコンテキスト メニューへのアクセスを提供します。

新機能の紹介: 20202020.12020.2

[プロパティ]パネルはグラフィックス領域の上に浮動表示され、初期状態では、グラフィックス領域の左上に表示されます。パネルはサイズ変更、モデル ブラウザとの結合、別の場所への移動ができます(セカンダリ モニタへも移動可能)。[プロパティ]パネルはタブではなく展開可能なセクションを使用します。

主要な概念

  • ワークフロー: [プロパティ]パネルのワークフローは上から下です。設定または変更するプロパティは、その下のセクションのプロパティに影響することがあります。プロパティは、その前のセクションのプロパティには影響しません。
  • 階層リンク: フィーチャの編集と関連するスケッチの編集を素早く切り替えます。フィーチャまたはスケッチの名前を階層から直接変更します。
  • [プレビュー]: 階層リンクの右にある[プレビュー]は、フィーチャまたはスケッチの編集時にフィーチャ プレビューの表示/非表示を切り替えます。スケッチの編集中に、選択したリージョンまたはループはワイヤフレームでプレビューします。プレビューを非表示にするにはオプションを切り替えます。
  • プリセット: プリセットを使用して、再利用可能なフィーチャ定義を作成します。プリセットの詳細については、「プリセットを使用するには」を参照してください。
  • [値の編集]: [Enter]を押して、値の編集を適用します。[Tab]を押して次のフィールドに段階的に移動します。定義を終了してフィーチャを作成したり、プロパティ パネルを閉じるには、[Ctrl]+[Enter]キーを押します。値が無効な場合、値の色は赤に変わります。値が有効な場合、値の色は黒になります。

    編集フィールドは、プロパティ パネルとキャンバス内の編集コントロールで交互にハイライト表示されます。

  • 展開/折り畳み: パネルのセクションを展開して編集するパラメータを表示したり、折り畳んであまり使用しないパラメータを非表示にできます。
  • 高度な設定メニュー: ドロップダウンでは、プリセットの表示/非表示、ヘルプ、およびその他の高度な設定へのアクセスを提供します。メニューはコンテキストに基づいて調整されます。たとえば、フィーチャを作成または編集する場合、メニュー リストには編集中のフィーチャのみに関連するオプションが含まれます。また、ブラウザで作業する場合、パネル メニューはモデル ブラウザの状態に基づく、などのようになります。
  • 適用して新規作成: これをクリックすると、現在の設定を使用してフィーチャを作成し、同じ設定を使用して別のフィーチャの作成を開始することができます。必要に応じて設定を変更し、その後、別のフィーチャを作成できます。
  • ドッキング: [プロパティ]パネルは、ブラウザ領域内の Inventor アプリケーション グラフィックス ウィンドウの任意の側にドッキングすることも、アプリケーション上やデスクトップ上に浮動させておくこともできます。これにより、パネルまたはブラウザを都合の良い場所に配置することができます。 パネルをウィンドウ フレームにドッキングするとき、ターゲットのフレーム エッジがハイライト表示されます。
  • 表示: パネルは最新の表示状態を記憶しており、次回表示したときにその状態を使用します。

プロパティ パネルのユーザ インタフェースを理解する

以下は、プロパティ パネルで確認される動作の一部です。
  • プロファイルの問題: プロファイルの問題が発生すると、プロパティ パネルに Sketch Doctor アイコンが表示され、その問題についてユーザに警告します。アイコンをクリックして Sketch Doctor を起動するか、手動で問題を解決します。
  • 入力が必要: フィーチャの作成準備で値が必要な場合、フィールドが赤色のテキストで表示され、右側にアイコンが表示されます。
  • アイコンまたはリスト: 一部のアイコン グループには、ドロップダウン リスト形式で表示するオプションがあります。オプションを選択するには、フィールドの右側にある矢印をクリックします。 リストとして表示されている場合、キーボード入力(単語の先頭の 1 文字)を使用してオプションを選択することができます。
    注: リスト モードでは、マウス ホイールを回転するとリストが更新されます。
  • フィールド動作を編集する
    • カーソルを合わせる: カーソルが編集フィールド上にある場合、値をアクティブに編集していることを示すために、白色の背景と色付きの下線でハイライト表示されます。編集フィールドの上にカーソルを合わせると、ツールチップが表示されます。
    • 1 回のクリック: フィールド全体、値、および単位を選択します。
    • 2 回目のクリック: フィールドを選択解除し、選択した文字の位置に挿入カーソルを配置します。
    • クリックしてドラッグ: マウス ダウンからマウス アップまでのアクションに含まれる文字列を選択します。
    • ダブルクリック: スペース、カンマ、または特殊文字で囲まれた文字の集合を選択します。たとえば、単位、値、パラメータなどです。
    • 3 回のクリック: 1 回のクリックの場合と同様に、フィールド全体を選択します。

階層リンク

階層リンクは、ドキュメント階層内の現在の位置またはアクティブな位置を横方向に表示します。ドキュメントのタイプに応じてドキュメント、フィーチャ、およびスケッチへのアクセスを提供できます。

通常、プロパティ パネルはフィーチャ定義モードで開始します。階層リンクのテキストをクリックすると、フィーチャからスケッチに環境を切り替えたり再度戻ったりすることができます。選択した環境の階層リンクのテキストは青で表示されます。

また、リボンで[フィーチャに戻る] コマンドを使用して、スケッチ編集からフィーチャ編集に切り替えることもできます。このアイコンは、作成中または編集中のアクティブなフィーチャ(押し出し、回転など)を表示します。

重要: フィーチャ プレビュー時、表示されているスケッチ寸法はスケッチ環境に入ることなく編集できます。

環境を切り替えると、切り替えが発生する前に行われた変更が現在の環境でコミットされます。したがって、フィーチャからスケッチに切り替えると、環境が変更される前に定義されたフィーチャが作成されます。スケッチからフィーチャに戻すと、環境が変更される前にすべてのスケッチ ジオメトリの変更が受け入れられます。[プロパティ]パネルのフィールドが環境の変更により更新されます。

階層リンクを使用してフィーチャまたはスケッチの名前を編集することができます。
  1. 編集する階層リンクのテキストをクリックしてアクティブにします。
  2. 再度クリックして、編集モードにします。
  3. テキストを修正します。
  4. [Enter]キーを押して、変更を終了します。[OK]をクリックしてフィーチャを完成させると、ブラウザ ノード名が更新されます。
注: 別の階層リンク項目に変更すると、すべての[プロパティ]パネルの変更内容が自動的には保持されます。

高度な設定メニュー

プロパティ パネル メニューには、アクティブな作成または編集コンテキストに関連する設定が含まれています。コマンドがアクティブであるときに、スケッチを表示したままにするかどうか、プリセットの表示/非表示、などを選択できます。メニュー項目はコンテキストに応じて決まり、コマンドが使用するものだけが表示されます。

場合により、これらの設定は既定でオンになっています。メニュー項目を選択して、このオプションのオン/オフを切り替えることができます。これらの設定に関するプロパティ パネルの状態は、セッション間で保持されます。そのため、後でそれらを使用する場合は、再びオンにする必要があります。また、ファイル タイプ、IAM、または IPT に応じて、設定は異なります。 たとえば、[(+)でスケッチを表示したままにする]は、パーツ フィーチャでのみ使用できます。

スケッチの共有についての詳細は、「スケッチとフィーチャを共有するには」を参照してください。

[プロパティ]パネルのナビゲーション

[Tab]キー

[プロパティ]パネルまたはキャンバスのいずれでも、[Tab]キーを使用して 1 つのフィールドから別のフィールドに移動することができます。[Tab]キーを使用してキャンバス内を移動する場合、[Tab]キーで移動できるのは表示されているパラメータです。[Tab]キーを使用して[プロパティ]パネル内を移動する場合、[Tab]キーで移動できるのはパネルに表示されているパラメータです。関連するフィールドが交互にハイライト表示されます。

文字キー

ドロップダウン リスト内では、文字キーを使用してリスト エントリをすばやく検索して見つけます。

[プロパティ]パネルとキャンバス内編集

フィーチャを作成または編集している場合、[プロパティ]パネルの編集フィールド、キャンバス内の編集フィールド、またはフィーチャ マニピュレータを使用して値を変更できます。

次のでは、穴フィーチャを使用して、さまざまなパラメータ値のアクセス ポイントを示します。

[プロパティ]パネルとキャンバス内編集コントロールは、キーボード入力を使用できるように設計されています。値入力を編集する場合、以下が適用されます。
  • プロパティ パネルにフォーカスがあるか編集コントロールの値がハイライト表示されている場合は、[Enter]を押してフィーチャ定義を完了し、([OK]をクリックした場合と同様)、プロパティ パネルを閉じます。
  • 値編集コントロールにフォーカスがあり、値をアクティブに変更している場合、[Enter]キーはその値のみに影響します。
  • セレクタ フィールドに入力されていない場合、[Enter]は[続行]と同様に機能し、入力されていないフィールドにフォーカスが移動します。
  • 値編集コントロールにフォーカスがある場合、[Ctrl]+[Enter]を使用すると、フィーチャ定義プロセスを完了し、[プロパティ]パネルを閉じることができます。
  • 値編集コントロールの右クリック メニューを使用する場合、値の選択を追加すると、カーソルがコントロールの末尾に移動し、選択が解除されます。これは、参照寸法を使用し、これらの値に係数を適用する場合に役立ちます。

セレクタの状態

プロパティ パネルのセレクタは、色を使用して状態を表示します。次の画像は各状態を示しており、例とリンクされています。

選択内容をクリアする

選択を行うと、セレクタ フィールドには、選択された項目数と、フィールドの右端の[X]が表示されます。選択内容をクリアするには、[X]をクリックしてから次の選択を行います。

マーキング メニュー

必要な入力が満たされていない場合、マーキング メニューが無効な[OK]ボタン、または[続行]ボタンのいずれかを 3 時の位置に表示し、定義を完了する必要があることを警告します。

元に戻す動作

コマンドがプロパティ パネルまたはダイアログを表示している場合、[元に戻す]は少し異なる動作になります。次にその方法を説明します。
  • アクティブなコマンドで、ダイアログまたはプロパティ パネルが表示されている場合: [元に戻す]でアクティブなコマンドをキャンセルします。
  • アクティブなコマンドで、ダイアログまたはプロパティ パネルが表示されていない場合: アクティブなコマンドをキャンセルして、手順を 1 つ元に戻します。
  • アクティブなコマンドではない場合: 手順を 1 つ元に戻します。

高度なプロパティ

このセクションは、作成しているフィーチャ タイプに基づいて、より特化したオプションが入力されます。

プロパティ パネルを使用するコマンド