ユーザー定義アライメントアイテムでは、マシンデータムと、PCS(CAD データム)の参照座標系間のリレーションを指定して、パーツにアラインすることができます。これは、初期アライメント に類似しています。ただし、複数のユーザー定義アライメントの作成、および、検査シーケンス内の配置位置の選択が可能です。
ユーザー定義アライメントは、ドキュメント内の全 測定 に適用されます。また、検査シーケンス内の、別のアライメントに計算された変換を読込むこともできます。同一シーケンスを使用する複数パーツの測定時には、測定デバイスの同位置、同方向に、各パーツを固定します。これにより、一度きりのアライメントの測定で、その他の全パーツに対して、当該アライメントを再利用することができます。
ユーザー定義アライメントの作成方法
- 検査シーケンスの定義レベルを選択します。
- [ホーム]タブ > [作成]パネル > [アライメント]矢印 > [ユーザー定義アライメント]をクリックします。
- アライメントの 名前 を入力します。
- 異なる測定デバイスで取得された測定値、または、異なるデバイスの位置から取得された測定値を使用する構成フィーチャーが、検査シーケンスに含まれている場合は、変換済みデータ使用 を選択します。 これにより、デバイス座標が CAD 座標に変換され、すべての計算で共通の参照システムが使用されるようになります。
検査内の全座標が、単一位置にある単一デバイスで測定される場合、または検査シーケンスに構成フィーチャーが含まれていない場合は、このチェックボックスは作動しません。
- レポート にアイテムの詳細を含める場合、レポートに出力 を選択します。
- 保存済みのアライメントを使用するには、読込み をクリックします。 開く ダイアログが表示されます。
次のように選択します。使用する変換を含む .mat ファイルまたはモデル ファイルを選択し、[開く]をクリックします。変換の内容がダイアログに表示され、全ての既存の変換が削除されます。
モデルに作業平面がある場合、作業平面選択 ダイアログが表示されます。使用する作業平面を選択し、OK をクリックします。
- 検査シーケンス内の別のアライメントによって作成された変換マトリックスを使用する場合、[アライメントから]をクリックします。[アライメント]ダイアログで、使用するアライメントを選択して[OK]をクリックします。全ての変換が削除され、アライメントの測定値から取得されたマトリックスが表示されます。
変換マトリックスは、[アクティブ測定]の現行測定値から算出されます。アライメントを再測定する場合、または、別の測定から取得された測定値を使用する場合は、マトリックスの再読込みが必要になります。
- アライメントに使用する回転、および、移動を指定します。目的に応じて、以下のいずれかをクリックします。
- [回転]: 指定軸を中心にデータムを回転します。
- [移動]: 指定軸でデータムを移動します。
- 削除 - 選択した回転、または、移動を削除します。
- 編集 - 選択した変換、または、回転の詳細を変更します。
- 目的に応じて、以下のいずれかをクリックします。
- テスト - 変換の前後で、指定ロケーションの座標を比較します。
- 保存 - .mat ファイルとして、変換を保存します。
- 変換の値を反転するには、マトリックス反転 を選択します。例えば、スケールが 2 で、X 軸を中心に 30 度回転するマトリックスの場合、スケールが 0.5 で、X 軸を中心に -30 度回転するマトリックスに変化します。
- OK をクリックしてアライメントを保存し、ダイアログを閉じます。
未測定の参照アイテムを持つアライメントからユーザー定義アライメントを作成するか、変換を指定せずに作成する場合、変換は 0, 0, 0 となり、回転は適用されません。null 変換を持つユーザー定義アライメントには、検査シーケンスでステータスアイコンが表示されません。