AECのベストプラクティス
AEC（建築）エンジニアリング解析は次の3つのカテゴリに分類されます：
- 機械換気
- 外部または風荷重
- 自然対流
ほとんどのAEC解析の代表的目標には次が含まれます：
居住ゾーンの温度分布を理解し、室内の快適性を確保して操作効率を維持する
居住者の発する熱を定量化し考慮する
空気循環システムの効率を最適化することにより換気の必要な頻度と運用コストを下げる
カスタムHVACインストレーションの効果を評価するため吹出口からの到達距離や流れパターンを調べる
このトピックでは、主要なタイプのAECアプリケーションを効果的にシミュレートするためのアプリケーション特有の手順とテクニックを紹介します。さらに、すべてのAEC解析に適用されるモデリングガイドラインを説明するトピックも用意されています。
機械換気
機械換気解析は、空調システムでコントロールされた空間の空気の流れをシミュレートします。このようなシステムには、居住エリア内に適切な空気の流れと温度を確保するためのディフューザー、ファン、リターンのネットワークが含まれます。
この例には、以下が含まれます。
- HVACシステムスタディ
- データセンター
- 実験室空間
- 汚染物または煙排出解析
風負荷
風負荷解析は、空気の流れと建物、大きな看板その他の構造物に対する負荷をシミュレートするものです。
この例には、以下が含まれます。
- 建物周囲の流れ
- 外部空気流れに対する、固定・非固定の障害物の影響
- 窓への風負荷
- 看板への風負荷
- 電光板への風負荷
- 建物の庇への風の影響
自然対流
自然換気アプリケーションでの空気の流れは、一般構造物内の温度さによる密度勾配の結果によるものです。ファンやその他の機械装置も存在しますが、大きくは影響していません。多くの構造物では、浮力によりドアや窓を通る空気の動きが自然換気の主要な原因です。
この例には、以下が含まれます。
- 自然対流と熱現象、一般に浮力による流れを含む
- 公共施設の自然換気
- アトリウムでの結露と温度成層化
AEC 解析戦略
アプリケーション特有のトピックで説明されるテクニックに加えて、いくつかの解析戦略がすべての AEC シミュレーションに適用できます。これらのトピックでは、Autodesk® CFDの特定の機能をAEC解析に適用して効率的なシミュレーションを行う方法を説明しています。多くのケースにおいて、ヘルプの他の場所に追加情報が用意されており、リンクによって提供されています。