インフェルノを使用すると、レンズ フレアに爆発、火、煙などの効果を生成するとともに、レンズ フレアの任意の部分にフラクタル ノイズを追加することができます。このノイズには 3 つのタイプがあります。ガス状、電気、および火炎です。
インタフェース
インフェルノ効果は他のレンズ フレア エフェクトへ追加することができます。インフェルノは[基本設定](Preferences)パネルで選択します。インフェルノを正しく動作させるには、インフェルノの追加先になる、グローなどのレンズ フレア エフェクトも選択されている必要があります。[インフェルノ](Inferno)パネルには 2 つの領域があります。[設定](Settings)と[パラメータ](Parameters)です。
[設定](Settings)領域
- ガス状ぼんやりとした柔かなパターンで、雲や煙に使用します。
- 火炎明るく輪郭のはっきりしたフラクタル パターンは、火炎に使用します。
- 電気長い、輪郭のはっきりした巻きひげ状のパターンは、アニメートの際、電気のアークを作成するのに使用します。 パターンの品質を 0 (ゼロ)に調整することによって、水面反射の効果を生成することもできます。
- 効果をロック
- レンズ フレアにインフェルノ効果を固定します。レンズ フレアが画面を横切って移動する時、インフェルノ効果もそれに伴って移動します。このオプションは、たいまつのようにフレアの効果とともにノイズ パターンを移動する場合に使用します。
- ノイズをロック
- 画面にインフェルノ ノイズ パターンを固定します。レンズ フレアがアニメートされて画面を横切る際に、ノイズ パターンは 1 ヶ所にとどまり、フレアがそこを通り抜けます。これはプラズマ トレールや雲のパターンでよく使用されます。
- モーション
- インフェルノをアニメートする場合、[方向](Direction)編集ボックスに設定された方向にインフェルノが移動する速度を、ここで指定します。たとえば、すさまじい火事をシミュレーションする場合、フラクタル パターンは上に向かって移動させます。このパラメータはアニメートできます。
- 方向
- インフェルノ効果のモーションの方向を角度で指定します。既定値では、0 (ゼロ)が時計の 12 時の方向に位置合わせされ、そこから時計回りに進みます。このパラメータはアニメートできます。
注: [モーション](Motion)と[方向](Direction)の各編集ボックスは、X 方向と Y 方向のフラクタル パターンの動きをコントロールします。Z 方向をコントロールするには、インフェルノの[パラメータ](Parameters)領域にある[速度](Speed)オプションを使用します。
- 品質
- インフェルノ効果のフラクタル ノイズ パターンの全体的な品質を指定します。高い値を設定すると、フラクタルのインタラクションが多くなり、効果は更に詳細になり、レンダリング時間が多少長くなります。このパラメータはアニメートできます。
- 再シード
- フラクタル ルーチンが始点として使用する数値を指定します。異なるフラクタル効果を生成するには、この編集ボックスに任意の数値を設定します。[再シード](Reseed)ボタンをクリックすると、新しい数値がランダムに選択されます。
[パラメータ](Parameters)領域
- サイズ
- フラクタル パターン全体のサイズを指定します。小さい数値を指定すると、小さな粒子状のフラクタルが生成されます。大きい数値を指定すると、大きなパターンが生成されます。このオプションはアニメートできます。
- 速度
- フラクタル パターンがアニメートされる際のパターン内のタービュランスの速度を設定します。大きい値を設定すると、パターン内に生成されるタービュランスの動きが速くなります。このパラメータはアニメートできます。
- 基底
- インフェルノ効果のカラーの輝度を指定します。大きい値を指定すると、カラー範囲は明るくなり、眩しいインフェルノが生成されます。小さい値を指定すると、暗くてソフトな効果をもたらします。[基底](Base)編集ボックスは、[火炎](Fiery)と[電気](Electric)のインフェルノ タイプだけに影響します。このパラメータはアニメートできます。
- 振幅
- [基底](Base)編集ボックスの値と連携して、フラクタル インフェルノ パターンの各部分の最大輝度を制御します。大きい値を指定すると、明るいカラーのフラクタル パターンをもたらします。小さい値を指定すると、暗いカラーの同じパターンになります。このパラメータはアニメートできます。
- バイアス
- カラー範囲の両端のいずれかの方向に、効果のカラーをシフトします。50 に設定すると、バイアスには効果がありません。50 以上にするとカラーがより明るくなり、50 以下にすると暗く、柔らかい感じになります。このパラメータはアニメートできます。
- エッジ
- フラクタル パターンの明るい部分と暗い部分のコントラストを制御します。高い値を設定すると、コントラストがはっきりし、いっそう明瞭なフラクタル パターンが生成されます。低い値を設定すると、明確な区別がなくなり、さらに微妙な効果が生まれます。このパラメータはアニメートできます。
- [放射状密度](Radial Density)バー
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効果の中心からエッジに向けて放射状のインフェルノ効果の密度を制御します。グラデーションの白い部分では、常にインフェルノ ノイズしか見えません。黒のグラデーションでは、下のフレアが見えます。グラデーションの右側を黒に設定して、さらに左側を白に設定し、フレアのグロー 効果にインフェルノを適用すると、インフェルノ効果はグローの外側のエッジに向かって表示されます。その場合もグローの中心は見えています。