AutoCAD Architecture 2022 toolset では、マテリアルは、建物モデルの特定の仕上げ材(レンガ、コンクリート、ガラスなど)に対応します。デザイン プロセスにおいてマテリアルは、プラン、断面図、立面図、レンダリングを図示するときに、便利なものです。また、マテリアルを使用して、オブジェクト スタイルの表示プロパティを管理することもできます。
マテリアルを示して建物モデルのコーナーを表示する
設計プロセスを簡素化する
マテリアルを使用することによって、オブジェクトをよりリアルに表示することができます。レンガやガラスなどのマテリアルを図面または図面テンプレート内で 1 回だけ定義します。次に、マテリアルが表示される箇所にあるオブジェクトのコンポーネントに割り当てます。たとえば、マテリアルとして「ガラス」を定義した場合は、それを任意の数の窓、ドアのはめ込みガラスまたは仕切り壁に割り当てることができます。 通常は、マテリアルを、壁スタイルのレンガというように、オブジェクトのスタイルでコンポーネントに割り当てます。次にそのスタイルの壁を図面に追加すれば、その壁のレンガが常に表示されます。
オブジェクト スタイルでマテリアルを定義することによって、プロジェクト全体にわたってオブジェクトの表示をコントロールできます。マテリアルの特性が変化したときは、マテリアルの定義を 1 回変更するだけで、そのマテリアルを使用しているオブジェクトはすべて更新されます。マテリアル ツールを使用すれば、マテリアルをオブジェクトの単一インスタンスに適用できます。
表示スタイルとレンダリング マテリアル
AutoCAD Architecture 2022 toolset では、表示スタイル、レンダリング マテリアル、ライト、およびカメラを活用できます。[コンテンツ ブラウザ]で表示カタログを使用すると、ライト、レンダリング マテリアル、カメラ、および表示スタイルに関するさまざまな定義済みツールにアクセスできます。
定義済みマテリアル
AutoCAD Architecture 2022 toolset には、一般的なデザインに使用される定義済みのマテリアル定義が多数用意されています。このため、簡単に新しい図面の作成を開始できます。これらの定義済みマテリアル定義はそのまま使用することも、デザインに合わせて修正することもできます。また、ユーザ独自のマテリアル定義を作成することもできます。ソフトウェアに付属しているオブジェクト スタイルは、それらのオブジェクト スタイルをあらかじめ割り当ててあるマテリアル定義を持っています。
サーフェス ハッチング
マテリアルにはオブジェクトにサーフェス ハッチングを割り当てる機能があります。サーフェス ハッチングは、モデル、断面図および立面図のビューに表示させることができます。各オブジェクト表面のハッチングの配置と向きはコントロールできます。
断面ハッチング
マテリアルは、断面および立面をはっきりと図示するのに便利です。断面ハッチングは、サーフェス ハッチングとは別に指定されます。特殊マテリアル コンポーネントを使用すると、レンダリングのライブ断面ビュー、断面切り欠き、および断面ボディをリアルに表示したり、概略表示することができます。
透明な外部マテリアルを表示するレンダリング ライブ断面ビュー
マテリアル ツール
マテリアル ツールは、マテリアル定義から作成します。このツールは、プロジェクトで使用する他のツールと同じやり方で使うことができます。これは、マテリアル定義をオブジェクト、またはオブジェクトのコンポーネントに適用するのに最も効率的な方法です。