Microsoft Visual Studio のビルド後イベントを使用してバイナリ(ObjectARX または Managed .NET)ファイルに署名を行うには

ビルド後イベントは、プロジェクトの作成(ビルド)後に発生するアクションです。ビルド後イベントは、バイナリ ファイルの作成後にバイナリ(ObjectARX または Managed .NET)ファイルに署名を行う場合に使用することができます。次の手順は、プロジェクトのターゲット ファイルにデジタル署名を行うために、Windows SDK の SignTool.exe ツールを使用するビルド後イベントを追加する方法を説明しています。

SignTool.exe ツールを使用する方法については、「バイナリ(ObjectARX または Managed .NET)ファイルにデジタル署名を行うには」を参照してください。

注: プロジェクト名またはフォルダ パスに使用されている特殊文字は、ビルド後イベントの一部として実行される SignTool.exe ツールやその他のプログラムで問題を引き起こす場合があります。

Visual Basic

  1. Microsoft Visual Studio のソリューション エクスプローラで、プロジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
  2. [プロパティ]ページで、[コンパイル]タブをクリックします。
  3. ページの一番下までスクロールし、[ビルド イベント]をクリックします。
  4. [ビルド イベント]ダイアログ ボックスで、[ビルド後の編集]をクリックします。
  5. [ビルド後に実行するコマンド ライン]ダイアログ ボックスで、SignTool.exe ツールを実行する文と必要な引数を入力します。

    次に、Autodesk フォルダ下の MyCert.pfx ファイルに格納されているパスワードで保護されたデジタル証明書を使用してプロジェクトのターゲット ファイルに署名を行う例を示します。

    "C:\Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.1\Bin\signtool.exe" sign /f "C:\Autodesk\MyCert.pfx" /p MyPassword "$(TargetDir)$(TargetFileName)"
    ヒント: 実行するコマンドライン文にマクロを追加するには、[マクロ]をクリックします。

    $(TargetDir)$(TargetFileName)は、ビルド後イベントの一部として実行するコマンドライン プログラムの一部としてビルド ターゲット フォルダとファイル名を動的に指定できるようにするマクロです。

  6. [OK]をクリックして、[ビルド後に実行するコマンド ライン]ダイアログ ボックスを閉じます。
  7. [ビルド イベント]ダイアログ ボックスで、[ビルド後のコマンド ラインの実行条件]ドロップダウン リストをクリックし、[ビルドが成功したとき]を選択します。
  8. ビルド後イベントを保存するには[OK]をクリックします。
  9. ビルド後イベントをテストするには、プロジェクトをリビルドします。

    [出力]ウィンドウに、ビルド後イベントが正常に完了したかどうかに関する情報が表示されます。

    PostBuildEvent:
      "C:\Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.1\Bin\signtool.exe" sign /f "C:\Autodesk\MyCert.pfx" /p MyPassword "C:\Autodesk\AdskUtils\bin\x64\Release\AdskUtils.dll"
      Done Adding Additional Store
      Successfully signed: C:\Autodesk\AdskUtils\bin\x64\Release\AdskUtils.dll

Visual C#

  1. Microsoft Visual Studio のソリューション エクスプローラで、プロジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
  2. [プロパティ]ページで、[ビルド イベント]タブをクリックします。
  3. ページの一番下までスクロールし、[ビルド後の編集]をクリックします。
  4. [ビルド後に実行するコマンド ライン]ダイアログ ボックスで、SignTool.exe ツールを実行する文と必要な引数を入力します。

    次に、Autodesk フォルダ下の MyCert.pfx ファイルに格納されているパスワードで保護されたデジタル証明書を使用してプロジェクトのターゲット ファイルに署名を行う例を示します。

    "C:\Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.1\Bin\signtool.exe" sign /f "C:\Autodesk\MyCert.pfx" /p MyPassword "$(TargetDir)$(TargetFileName)"
    ヒント: 実行するコマンドライン文にマクロを追加するには、[マクロ]をクリックします。

    $(TargetDir)$(TargetFileName)は、ビルド後イベントの一部として実行するコマンドライン プログラムの一部としてビルド ターゲット フォルダとファイル名を動的に指定できるようにするマクロです。

  5. [OK]をクリックして、[ビルド後に実行するコマンド ライン]ダイアログ ボックスを閉じます。
  6. [プロパティ]ページで、[ビルド後のコマンド ラインの実行条件]ドロップダウン リストをクリックし、[ビルドが成功したとき]を選択します。
  7. ビルド後イベントをテストするには、プロジェクトをリビルドします。

    [出力]ウィンドウに、ビルド後イベントが正常に完了したかどうかに関する情報が表示されます。

    PostBuildEvent:
      "C:\Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.1\Bin\signtool.exe" sign /f "C:\Autodesk\MyCert.pfx" /p MyPassword "C:\Autodesk\AdskUtils\bin\x64\Release\AdskUtils.dll"
      Done Adding Additional Store
      Successfully signed: C:\Autodesk\AdskUtils\bin\x64\Release\AdskUtils.dll

Visual C++

  1. Microsoft Visual Studio のソリューション エクスプローラで、プロジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
  2. [プロパティ ページ]ダイアログ ボックスで、[構成]ドロップダウン リストをクリックして、[すべての構成]を選択します。
  3. [構成プロパティ] [ビルド イベント]を展開し、[ビルド後イベント]クリックします。
  4. [ビルド後イベント]ページで、[コマンド ライン]フィールドをクリックします。ドロップダウン リストをクリックして、[<...> を編集]を選択します。
  5. [コマンド ライン]ダイアログ ボックスで、SignTool.exe ツールを実行する文と必要な引数を入力します。

    次に、Autodesk フォルダ下の MyCert.pfx ファイルに格納されているパスワードで保護されたデジタル証明書を使用してプロジェクトのターゲット ファイルに署名する例を示します。

    "C:\Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.1\Bin\signtool.exe" sign /f "C:\Autodesk\MyCert.pfx" /p MyPassword "$(TargetDir)$(TargetFileName)"
    ヒント: 実行するコマンドライン文にマクロを追加するには、[マクロ]をクリックします。

    $(TargetDir)$(TargetFileName)は、ビルド後イベントの一部として実行するコマンドライン プログラムの一部としてビルド ターゲット フォルダとファイル名を動的に指定できるようにするマクロです。

  6. [OK]をクリックして、[コマンド ライン]ダイアログ ボックスを閉じます。
  7. [プロパティ]ページで、[ビルドで使用]フィールドをクリックします。ドロップダウン リストをクリックして、[はい]を選択します。
  8. ビルド後イベントを保存するには[OK]をクリックします。
  9. ビルド後イベントをテストするには、プロジェクトをリビルドします。

    [出力]ウィンドウに、ビルド後イベントが正常に完了したかどうかに関する情報が表示されます。

    1>PostBuildEvent:
    1>  Done Adding Additional Store
    1>  Successfully signed: C:\Autodesk\AdskUtils\bin\x64\Release\AdskUtils.arx