バイナリ(ObjectARX または Managed .NET)ファイルにデジタル署名を行うには

AutoCAD ベースのプログラムでは、デジタル署名は、カスタム プログラム ファイルを安全にロードできるかどうかを確認するために使用されます。ファイル拡張子が ARX、CRX、DBX、DLL であるバイナリ(ObjectARX および Managed .NET)ファイルには、デジタル署名を行うことができます。

注: バイナリ ファイルにデジタル署名をアタッチするには、Microsoft の署名ツール(SignTool.exe)が必要です。Microsoft の Web サイト(https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/desktop/)から Windows SDK の最新バージョンをダウンロードしてインストールする必要があります。署名ツール以外にも、デジタル証明書を取得する必要もあります。デジタル証明書は、典型的には Symantec や DigiCert ® のようなベンダーからから取得しますが、作成したアプリケーションを自社内に配布する場合には、個人のデジタル署名を作成することができます。

次に、SignTool.exe ツールを使用してバイナリ ファイルに署名を行う例を示します。

"C:\Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.1\Bin\signtool.exe" sign /f MyCert.pfx /p MyPassword /t http://timestamp.verisign.com/scripts/timstamp.dll "c:\Autodesk\AdskUtil.arx"

バイナリ ファイルに署名を行うには、次の操作を行います。

  1. Windows の[スタート]ボタン [Windows システム ツール] [コマンド プロンプト]をクリックします。
  2. Windows の[コマンド プロンプト]ウィンドウで cd %userprofile%¥Documents と入力し、[Enter]を押して[ドキュメント]フォルダを現在の作業フォルダとして設定します。別の作業フォルダを使用する場合は、代わりにその場所を指定します。
  3. SignTool.exe の場所と、実行する必要がある引数を入力します。

    ファイルが読み込み専用としてマークされていたり、読み込み専用の場所にある場合を除き、ファイルの署名は成功するはずです。

  4. 新しく署名したファイルを AutoCAD ベースのプログラムにロードし、デジタル署名が認識されることを確認します。
    注: AutoCAD ベースのプログラムが証明書を確認するためには、デジタル証明書は[信頼されたルート証明機関]ストアにある必要があります。