概要 - 単線結線図シンボル、油圧シンボル、および P&ID シンボル

WDTYPE 属性

WDTYPE 属性値で、回路図以外、およびパネル コンポーネント以外のコンポーネント カテゴリを指定します。最長 4 文字に制限され、ユーザが定義できます。ユーザ定義値は、3 文字または 4 文字にする必要があります。一部の回路図レポートでは、WDTYPE 値に基づいてレポートのコンポーネント カテゴリを選択できます。

プログラムでは、次の WDTYPE 属性値が使用されます。

1-
単結
1-1
単結母線タップ
HY
油圧
PN
空圧
PI
P&ID

単結シンボル

単線シンボルは、親、子、または端子の場合があります。これらの単線シンボルは、回路図の親、子、端子シンボルと同じ属性を使用しますが、次の点が異なります。

WDTYPE
この属性の値は、単線シンボルを表す場合は「1-」、単線母線タップ シンボルを表す場合は「1-1」に設定する必要があります。母線タップ シンボルは、単線回路の開始をマークするために使用されます。
RATING1
単線ケーブル マーカー シンボルは複数のコンダクタ、複数の配線、またはコアの色の割り当てを表す場合があるため、単線ケーブル マーカー シンボルでは省略されます。
TERM01
単線端子シンボルは複数の独立した端子を表す場合があるため、単線端子シンボルでは省略されます。

TERM01 属性を単線結線図シンボルに追加すると、[端子シンボルを挿入/編集]ダイアログ ボックスで編集できます。ただし、単線端子シンボル上の端子番号の文字は、回路図またはパネル端子図の端子番号割り当てにリンクされません。

注: 端子台エディタは、単線端子を処理しません。

油圧シンボル、空圧シンボル、P&ID シンボル

TAG1

必要なコンポーネント タグ名の属性です(最大 255 文字)。回路図にブロックを挿入したときに、この属性の既定値が、コンポーネントのタグ名の作成に使用されるファミリ コードの文字列となります。この値は、[図面プロパティ]ダイアログ ボックスで定義するタグ形式コード内のファミリ コード(%F)部分として使用されます。

注: コンポーネントが確定タグとして設定されると、この属性名には自動的に F という接尾辞が割り当てられます(TAG1F など)。
TAG1_PART1、TAG1_PART2、TAG1_PARTX
1 つの TAG1 属性の代わりに使用されます。これらの属性を使用すると、コンポーネントのタグ名を 2 つに分割できます(たとえば、完全なタグ名が MOT123 である場合、2 行に分割されて、1 行目が MDOT、2 行目が 123 になります)。タグ名に区切り文字を入れて、その区切り文字を図面に表示しないようにするには、非表示の属性 TAG_PARTX を含め、区切り文字を設定します。
注: %F タグ パラメータの既定(上述の TAG1 の項を参照)は、属性ペアのうち TAG1_PART1 に格納されます。分割タグのあるコンポーネントが「確定」に設定された場合、属性名は自動的に TAG1F_PART1 と TAG1F_PART2 に変更されます。
TAG2_PART1、TAG2_PART2
(子のみ) TAG1_PART1 および TAG1_PART2 と同様ですが、子コンポーネント用です。
MFG
製造元名または製造元コードを保持する属性です(最大 24 文字)。

MFGn: 追加のパーツ番号の割り当てに使用される製造元名または製造元コードの属性です。最大 99 個まで設定できます。「n」は、「01」から「99」までの連続するコード値です。これらの属性が存在しない場合、データは挿入されたシンボルに Xdata として保存されます。

注: MFG、CAT、ASSYCODE は通常親コンポーネントのみに表示され、子の接点のシンボルには表示されません。これらが子シンボルに含まれている場合は、部品表レポートの数量に含められます。
CAT
カタログ パーツ番号割り当てを保持する属性です(最大 60 文字)。

CATn: 追加のパーツ番号の割り当てに使用されるカタログ値の属性です。最大 99 個まで設定できます。「n」は、「01」から「99」までの連続するコード値です。これらの属性が存在しない場合、データは挿入されたシンボルに Xdata として保存されます。

ASSYCODE
BOM レポートに抽出するサブアセンブリ項目を AutoCAD Electrical ツールセット で検索できるようにするオプションのサブアセンブリ コードの属性です(最大 60 文字)。これらのサブアセンブリ項目は、ASSYCODE フィールドと ASSYLIST フィールドのアクティブなカタログ参照ファイル内に定義します。この属性の値は、サブアセンブリ情報が保持されているカタログ参照から選択を行うと自動的に設定されます。

ASSYCODEn: 追加のパーツ番号の割り当てに使用されるサブアセンブリ コード値の属性です。最大 99 個まで設定できます。「n」は、「01」から「99」までの連続するコード値です。これらの属性が存在しない場合、データは挿入されたシンボルに Xdata として保存されます。

ITEM
コンポーネントの項目番号または詳細番号の属性
FAMILY
コンポーネントのファミリ タイプの属性です(「FI」、「INS」など、最大 8 文字)。通常、FAMILY 属性定義の既定値は、コンポーネントの TAG1 または TAG2 属性の既定値と同じです。子コンポーネントが親コンポーネントにリンクされると、この属性を使用してチェックが行われます。ファミリが一致しない場合、[警告]ダイアログ ボックスが表示されます。

子の FAMILY 属性値を空白のままにした場合、任意のタイプの親シンボルにリンクすることができます。

DESC1、DESC2、DESC3
コンポーネントの説明の属性です(それぞれ最大 60 文字)。
INST
コンポーネントの装置コードの属性です(最大 255 文字)。
LOC
コンポーネントのロケーション コードの属性です(最大 255 文字)。
XREF
クロスリファレンス関連のシンボルで使用される属性です。
RATINGn
定格値の属性文字です。「n」は定格番号の数字です(RATING1 ~ RATING12、最大 60 文字)。
WDTAGALT
親シンボルに保持される属性で、相互接続関係を設定するために使用されます。この属性には、異なる図面タイプ(機器の図面、空圧の図面と電気回路図など)に表示する関連シンボルのクロスリファレンス タグ名が格納されます。たとえば、ある機器の図面と、FY201 とタグ付けされたバルブが、プロジェクトの図面セットに含まれているとします。電気回路図では、このバルブ機器のソレノイドが SV456 とタグ付けされています。バルブの回路図シンボルに保持されている WDTAGALT 属性は、FY201 機器タグ名を使用して注釈を付けることができます。機器の図のシンボルの WDTAGALT 属性には、回路図を指すタグ名 SV456 が設定されています。この属性を使用することで、プログラムは両者の間にクロスリファレンスを設定して自動更新を行い、一方の図面タイプから他方の図面タイプにサーフすることができます。
注: これらの相互接続リファレンスを含むクロスリファレンスを設定する場合は、[プロジェクト プロパティ][クロスリファレンス]タブ[相互接続]チェック ボックスがオンになっていることを確認してください。
WDTYPE
コンポーネントのカテゴリの定義に使用する属性です。属性値が存在しないか空白の場合は、回路図コンポーネントを示します。
  • HY: 油圧
  • PI: P&ID
  • PN: 空圧
注: WDTYPE 値にはユーザ定義値を使用できます。ユーザ定義値は、3 文字または 4 文字にする必要があります。
WD_WEBLINK
サーフが可能なインターネット URL、.pdf、.xls、または .doc のリンクについて、親シンボルに保持される属性です。この属性値は、URL、.pdf、.xls、または .doc 文書ファイル名のいずれかで、コンポーネントの[サーフ]ダイアログ ボックスから選択したときに表示される値である必要があります。1 つのシンボルに複数の weblink 属性を割り当てることもできます。属性名は、WD_WEBLINK 接頭辞を付けて使用します。たとえば、WD_WEBLINK1、WD_WEBLINK2 のように指定します。
WDBLKNAM
コンポーネントに使用するカタログ データベース テーブルを定義する属性です。省略した場合、カタログ テーブル名はブロック シンボル名に基づきます。
X?TERMn
接続の属性です。「n」は「01」から始まる増分値で、接続点が複数ある場合にそれぞれの名前を一意にするために使用します。また、関連付けられた端子番号(TERMn)と端子の説明(TEMDESCn)属性へのリンクも設定されます。文字「?」は、使用する接続方向を表します。
  • 1: 右から属性に接続
  • 2: 上から属性に接続
  • 4: 左から属性に接続
  • 8: 下から属性に接続

1 つのシンボルに 99 を超える端子がある場合は、「n」の値はアルファベットと数字を組み合わせた 2 文字となり、A0、A1、AZ、B0 のようになります。

注: X?TERMn 属性はスタンドアロンにすることもできます。この場合、TERMn 属性とは関連付ることはできません。
X?TERMDESCn
接続説明属性です。X?TERMn 接続属性と関連付けられます(最大 128 文字)。各端子説明属性に割り当てられた値は、各種の接続レポートに抽出できます。

プログラムでは、これらの属性を使用して、端子を外部接続または内部接続として定義します。

TERMn
端子ピン番号属性です。「n」は 01 から始まる 2 桁の数字で、対応する X?TERMn 接続属性との関連付けに使用します(最大 10 文字)。

1 つの TERMn 属性には 2 つ、3 つ、または 4 つの接続属性を関連付けることができます。たとえば、端子シンボルがあり、TERM01 という 1 つの端子番号属性が指定されている場合、4 つの接続属性を設定して、全方向からの接続を可能にすることができます。4 つの接続属性名はすべて末尾に「01」が付き、共通の端子ピン番号属性に関連付けられます。