概要 - Unity Pro データを使用して PLC 図面を作成する

AutoCAD Electrical ツールセット では Unity Pro XML ファイルを読み込み、アクティブなプロジェクトでさまざまな種類の PLC 図面やパネル レイアウト図面の作成に役立てることができます。Unity Pro では多くの Schneider Electrical PLC カード、PLC ラック、パワー、各種アクセサリをサポートしています。

Unity Pro は 2 つの XML ファイル(.xhw と .xsy)を書き出して、AutoCAD Electrical ツールセット PLC ラダースタイル図面の自動作成で使用します。.xhw ファイルには、カタログ番号や開始アドレス情報などの PLC ハードウェア情報が格納されます。.xsy ファイルには、変数の種類(入力/出力)や I/O アドレス情報などのソフトウェアに関する情報が格納されます。

さらに、これらのファイルには、カタログ情報も格納され、これを再フォーマットして、装置リストの生成に使用し、[Unity Pro をスプレッドシートに書き出し]ツールを使用したパネル レイアウトや個別のラック レイアウト図面で使用するラック レイアウトの作成に役立てることができます。

Unity Pro ハードウェア設定ファイルからのデータ構造

[Unity Pro の読み込み]ダイアログ ボックスの[ハードウェア ファイル]領域には、次のツリー構造データが表示されます。

プロジェクト ノード

プロジェクト ノードは、ツリー構造に定義される最上部ノードです。ノードに指定されるラベルは、Unity Pro からの書き出し時に定義されたハードウェア設定(.xhw)ファイルのファイル名です。ハードウェア設定ファイルの名前は、I/O 設定ファイルの名前と異なることがあります。

母線名ノード

母線名ノードは、母線名の説明と母線番号 ID から構成されます。

例: Bus 1 Local Quantum Bus

  • 母線名の説明: 母線の名前を表示し、.xhw ファイルの busType 要素に指定します。(つまり、Local Quantum Bus)
  • 母線番号 ID: 母線の番号を表示し、.xhw ファイルの position 要素に指定します。(つまり、Bus 1)

ラック ロケーションとカタログ番号ノード

ラック ロケーション ノードは、説明、ロケーション情報、カタログ番号から構成されます。

例: Rack \1.1\1 140XBP0600

  • ラックの説明: ラックの説明を表示し、.xhw ファイルの family 要素に指定します。(例: Rack)
  • ラック ロケーション: ラックのロケーションを表示し、.xhw ファイルの topoAddress 要素に指定します。(例: \1.1\1)
  • ラック カタログ番号: ラックのカタログ番号を表示し、.xhw ファイルの partNumber 要素に指定します。(つまり、140XBP0600)

モジュール ロケーションとカタログ番号ノード

モジュール ロケーション ノードは、説明、ロケーション情報、カタログ番号から構成されます。

例: Supply \1.1\1.1 140CPS21400

  • モジュールの説明: モジュールの説明を表示し、.xhw ファイルの family 要素に指定します。(つまり、Supply)
  • モジュール ロケーション: ラック内のモジュールのロケーションを表示し、.xhw ファイルの topoAddress 要素に指定します。(つまり、1.1\1.1)
  • モジュール カタログ番号: モジュールのカタログ番号を表示し、.xhw ファイルの partNumber 要素に指定します。(つまり、140CPS21400)

Unity Pro と AutoCAD Electrical ツールセット マッピング ファイル

Unity Pro と AutoCAD Electrical ツールセット マッピング ファイル DEFAULT_UNITY.MAP を使用して、Unity Pro Data Editor のカスタム フィールドに配置する文字列を定義し、AutoCAD Electrical ツールセット 回路図シンボル名に直接マッピングすることができます。

AutoCAD Electrical ツールセット シンボル マッピング ファイルの例:

;このファイルは PLC I/O デバイスの Unity Pro カスタム文字列を

;AutoCAD Electrical ツールセット 回路図シンボル名にマッピングするために使用されます

;構文: カスタム フィールドの値,シンボル ブロック ファイル名

;例: PBNO,HPB11

; PBNC,HPB12

PB NC,HPB12

*2POS*,HSS112

*3POS*,HSS113

ファイルの上部のコメント フィールド(; でマークされている)は情報目的で使用されます。カスタム フィールドは、文字列中のスペースとワイルド カードをサポートします。

注: PLC と通電母線レールからのリモート コンポーネントが存在する距離は、PLC 設定ファイルによって決まります。

装置リスト構造とデータ

[Unity Pro の読み込み]ダイアログ ボックスの[OK]をクリックすると、装置リスト スプレッドシート ファイルに加えて PLC スプレッドシート ファイルが作成されます。装置リスト ファイルには、.xhw ファイルのすべてのカタログ情報が含まれます。装置リストの構造は次のようになります。

  • Column 1 = CATALOG; .xhw ファイルの partNumber 変数
  • Column 2 = MANUFACTURER; Default_cat.mdb(PLCIO テーブル)に存在
  • Column 3 = ASSYCODE; 定義された列(空白)
  • Column 4 = TAG; 定義された列(空白)
  • Column 5 = LOC; 定義された列(空白)
  • Column 6 = INST; 定義された列(空白)
  • Column 7 = DESC1; .xhw ファイルの partFamily 変数
  • Column 8 = WDBLKNAM; PLCIO