概要 - カスタム コンテンツ ライブラリ(AutoCAD Mechanical ツールセット)

カスタム コンテンツ ライブラリは、ユーザ定義のコンテンツ ライブラリで、AMCONTENTMANAGER[コンテンツ マネージャ]コマンドを使用して作成します。

[コンテンツ ライブラリ]ダイアログ ボックス(AMCONTENTLIB[コンテンツ ライブラリ])では、左側にあるツリーの[カスタム コンテンツ]ブランチの下に、カスタム コンテンツ ライブラリが表示されます。

AutoCAD Mechanical ツールセット には 50 万点以上の標準部品とフィーチャが搭載されていますが、必要な項目が存在しない場合もあります。たとえば、GOST 形鋼や配管部品などです。この他にも、既存の標準部品のバリエーションが必要になる場合があります。たとえば、形鋼の特定の位置に穴を挿入するなどです。このようなシナリオに対応するため、AcmProdNameLong には、独自のコンテンツを作成してカスタム コンテンツ ライブラリに保存する機能が用意されています。AutoCAD Mechanical ツールセット

カスタム コンテンツ ライブラリはブロック ライブラリのように機能します。コンテンツは単一のビューを持つジオメトリで、挿入時に部品表は更新されません。ただし、標準部品のコンテンツ ライブラリ内にあるパーツまたはフィーチャと同様に、本格的なパーツまたはフィーチャとして使用することもできます。パーツまたはフィーチャを選択して、ビューを選択し、定義済みのサイズの一覧からサイズを選択して、作図領域に配置します。その後で、AMPOWERVIEW[パワービュー]コマンドを使用すると、このパーツの別のビューを生成できます。作図領域にパーツを配置すると、部品表が自動的に更新されます。

カスタム コンテンツ ライブラリは 1 つのファイルではなく、1 つのフォルダに保存された複数のファイルからなるコレクションです。ライブラリの選択を容易にするため、コンテンツ マネージャでは .gdb ファイルを選択できるようになっています。このファイルはライブラリが含まれているフォルダに保存されています。この方法で選択したライブラリが、[コンテンツ ライブラリ]と[コンテンツ マネージャ]のダイアログ ボックスに表示されます。コンテンツ ライブラリには、ご使用のハードディスクまたはネットワーク ドライブ上の共有の場所からアクセスできます。

次のようなシナリオについて検討してみましょう。カスタム コンテンツ ライブラリから図面にパーツが挿入されているとします。そこへ CAD マネージャからカスタム コンテンツ ライブラリの新しいバージョンがロール アウトされました。新しいバージョンでは、現在の図面で使用しているパーツの一部が修正されています。そのため、図面に挿入されているパーツを更新する必要があります。

作図領域でパーツをダブルクリック(AMPOWEREDIT[パワーエディット]コマンド)すれば、パーツは自動的に更新されますが、この方法の欠点は、一度に 1 つのパーツしかダブルクリックできないという点です。AMCONTENTUPDATE[コンテンツ更新]コマンドを使用すると、複数のパーツを選択して更新できます。ただし、AMCONTENTUPDATE[コンテンツ更新]コマンドでは一部のパーツを更新できない場合があります。そのような場合には、更新できなかったパーツをダブルクリックして更新してください。

AMCONTENTUPDATE[コンテンツ更新]コマンドは ANCONTENTMIGRATE[コンテンツ マイグレーション]コマンドに優先します。ANCONTENTMIGRATE コマンドは Vario パーツの更新に使用されていました。

「コンテンツ ライブラリのオーサリング、カスタマイズ、パブリッシュを行う」も参照してください。