シンボル ライブラリを使用すると、図面で頻繁に使用する記号を簡単に挿入できます。
記号を事前設定して、再利用できるようにシンボル ライブラリに保存できます。図面に記号を挿入すると、表示されるダイアログ ボックス内にシンボル ライブラリが表示されます。シンボル ライブラリから記号を選択すると、通常、入力している他のすべての情報が自動的に入力されます。
一部のシンボル ライブラリはリボンから簡単にアクセスできます。また、リボンのシンボル ライブラリから記号を直接挿入すると、AutoCAD Mechanical ツールセット でダイアログ ボックスが表示されることはありません。
リボンからアクセスできるライブラリの記号を次に示します。
- 面の指示記号
- 溶接記号
- 幾何公差記号
- エッジ記号
- 引出線注記記号 注: 引出線注記のシンボル ライブラリと、他の記号のシンボル ライブラリには、いくつかの相違点があります。詳細については、関連する概念のトピック「シンボル ライブラリの引出線注記テンプレートの使用の概要」を参照してください。
リボンからアクセスできないライブラリのシンボルを次に示します。
- GOST デッド ジョイント記号
シンボル ライブラリに対応していない記号を次に示します。
- テーパ記号と勾配記号
- データム ID 記号
- フィーチャ ID 記号
- データム ターゲット記号
- GOST マーク記号およびスタンプ記号
記号をライブラリに追加するときは、記号に一意の名前を指定するよう求めるプロンプトが表示されます。名前が表示可能なスペースよりも長い場合は、ライブラリでは名前が切り詰められます。ただし、名前の上にポインタを移動すると、名前全体がツールチップに表示されます。また、ツールチップにその項目の設定のサマリが表示されます。
シンボル ライブラリ内の記号の削除、名前変更、修正を行ったり、いずれかの記号を既定に設定することができます。シンボル ライブラリを使用せずに記号を作成する場合は、関連するダイアログ ボックスの既定の設定が既定の記号から取得されます。既定を使用しないように選択することもできます。この場合、記号タイプごとの規則により記号の既定の設定がコントロールされます。
シンボル ライブラリは、別の図面から読み込むことができます。ただし、製図規格および読み込む記号の履歴が、両方の図面で同じである必要があります。
- 読み込む図面が旧バージョンの AutoCAD Mechanical ツールセット に保存した図面である。
- 読み込もうとしている履歴が現在の図面に含まれていない。
読み込みプロセス時に、ライブラリ全体を置換するか、記号を追加するか、記号を上書きするかを選択できます。置換を選択した場合、AutoCAD Mechanical ツールセット により現在のライブラリは削除され、読み込んだライブラリに置換されます。追加を選択した場合、同じ名前の記号が既に存在することが検出されると、読み込んだ記号名に数字を追加して、名前が変更されます。上書きを選択した場合、同じ名前の既存のテンプレートは、読み込んだテンプレートで上書きされます。