練習 M2: プレゼンテーション用のイメージを準備する

この練習では、[パレット管理]を使用して外部パレットを適用することにより、イメージに特別な効果を与えます。

元のイメージからプロジェクトの範囲を抽出するには、ラスター図形処理(REM)機能を使用します。次に、この REM 領域から新しいイメージを作成し、カラー パレットを適用して新しいイメージを背景の上に重ねます。この結果、プレゼンテーションで注意を引きつけるグラフィックスを生成できます。

関連する練習

この練習を行う前に、AutoCAD Raster Design ツールセットのオプションが「練習 A1: AutoCAD Raster Design ツールセットのオプションを設定する」で説明したとおりに設定されていることを確認します。

練習

  1. ¥Tutorial7 フォルダ内の図面ファイル Palette Manager02.dwg を開きます。航空写真が図面に挿入されます。

    ラスター図形処理コマンドを使用してプロジェクト領域を抽出する

    ラスター図形処理(REM)機能を使用してプロジェクトの境界内の領域を抽出し、次に[パレット管理]機能を使用して背景として利用するイメージの他の部分の色調を調整します。

  2. [イメージ]メニュー[ラスター図形処理][領域作成][既存のベクトルから]を選択します。
  3. コマンド ラインに、閉じたベクトル オブジェクトを選択するようプロンプトが表示されます。プロジェクトの紫の境界を選択します。

    この境界を選択すると、REM オブジェクトが作成されます。REM オブジェクトであることを示すために、境界の色が赤に変わります。

  4. REM オブジェクトを選択し、右クリックして[ラスター イメージに変換]をクリックします。

    新しいイメージに「Cingular Tutorial_1」という既定値の名前が付けられ、[イメージ管理]に表示されます。

    [パレット管理]機能を使用して背景イメージの色調を調整する

  5. [イメージ]メニュー[イメージ処理][パレット管理]を選択します。 図面内で大きなメインのイメージ(REM コマンドを使用して今作成したイメージではなく)のフレームを選択します。

    [パレット管理]ダイアログ ボックスで、いくつかのイメージ データを確認しますが、他の値は空欄です。

  6. [カラーに変換]ボタンをクリックします。この動作で、変更の基礎として完全なグレースケール パレットが作成されます。
  7. [パレット]メニュー[読み込み]を選択します。[パレット読み込み]ダイアログ ボックスが表示されます。

    [パレット読み込み]ダイアログ ボックスは、Blue.pf をはじめとする定義済みパレット ファイル(.pf)を含むサポート ディレクトリを、デフォルトで参照します。サポート ディレクトリが参照されていない場合は、AutoCAD Raster Design ツールセットのルート フォルダ ¥UserDataCache¥Support に移動します。

  8. Blue.pf ファイルを選択します。ダイアログ ボックスの下部で、パレット ファイルを読み込むときの[代替]オプションをクリックします。[代替]オプションを使用すると、元のイメージのグレー レベルがインデックスごとに対応する青レベルに置き換わります。

    パレットを読み込む

  9. [パレット読み込み]ダイアログ ボックスで、[開く]ボタンをクリックしてパレットを適用します。[パレット管理]ダイアログ ボックスが表示され、置き換わったパレットが自動的にイメージに適用されます。[OK]をクリックして、[パレット管理]ダイアログ ボックスを閉じます。

    計画用地がグレーの色調でハイライト表示され、周囲の空間データは青い色調で淡色表示されています。

    表示順序を変更する

    プロジェクト イメージによっていくつかのベクトル データが見えなくなっているので、表示順序を変更してイメージを背面に移動する必要があります。これを行う最も簡単な方法は、両方のイメージを背面に移動することです。これにより、背景イメージ上のプロジェクト イメージに対する相対的な位置が保持されます。

  10. [Shift]を押しながらグレーのプロジェクト イメージ内側を左クリックし、両方のイメージを選択します。[イメージ 選択]ダイアログ ボックスで、両方のイメージがハイライト表示されます。[OK]をクリックします。
  11. 右クリックして、[イメージ]メニュー[背面に移動]を選択します。これでベクトル データが両方のイメージの前面に表示されます。
  12. 結果を詳しく検証したら、図面またはイメージに対する変更を保存せずに図面を閉じます。