メインの Project Explorer ウィンドウにある[オブジェクト セット]タブでは、1 つまたは複数のオブジェクト セットを AutoCAD 図面内に永続的に定義することができます。オブジェクト セットは、図面からの 1 つまたは複数のレポートの生成を自動化する場合に特に便利です。
各オブジェクト セットにアクションを関連付けることができます。これらのアクションは、1 回のマウス クリックだけでトリガすることができます。たとえば、レポート生成アクションを使用して、事前に設定されたレイアウト スタイル、レポート スタイル、出力ファイル名、およびパスを使用してレポート ファイルを作成することができます。
オブジェクト セットは、ユーザ定義可能な Civil 3D オブジェクトのリストで、アクションやその他の関連する詳細を割り当てることができます。アクションは、手動でトリガすることも、設計に依存するパーツが修正されたことを Project Explorer が検出したときに動的にトリガすることもできます。オブジェクト セットは通常、事前に設定されたレポート、スプレッドシート、AutoCAD 図面、または AutoCAD テーブルの作成を自動化するために使用されます。また、必要なスタイル、フィルタ、出力指示の正確な組み合わせは、割り当てられているアクションとオブジェクトのタイプによって異なります。
オブジェクト セット定義は図面に永続的に保存されます。つまり、図面にアクセスできて Project Explorer のコピーを持っていれば、誰でもアクションをトリガできます。単一の AutoCAD 図面で定義できるオブジェクト セットの数に制限はありません。
オブジェクト セットは、[オブジェクト セットを作成]ダイアログ ボックスから作成できます。このダイアログ ボックスには次の 2 つの方法でアクセスできます。
各オブジェクト セットに一意の名前を割り当てる必要があります。
必要に応じて、各オブジェクト セットに注釈を割り当てることができます。
必要に応じて、各オブジェクト セットにオブジェクト セット アクションを割り当てることができます。通常、アクションは、レポート、スプレッドシート、または AutoCAD テーブルの生成プロセスを自動化するために使用されます。[オブジェクト セット アクションのタイプ]パラメータは、割り当てられたアクションを手動で、または動的にトリガする方法を決定します。
Project Explorer で使用可能なオブジェクト セット アクションの現在のリストは次のとおりです。
アクション | 説明 |
---|---|
なし | オブジェクト セットにアクションが割り当てられていない場合、共通の目的のために監視する必要があるオブジェクトの表示グループを構築するための選択セットとして使用されています。 |
テキスト ファイルにレポートを保存 | [テキスト ファイルにレポートを保存]オプションを使用すると、[アクションを実行]ボタンをクリックしたときにテキスト形式の出力レポート ファイルが生成されます。このオプションを使用するには、レポートのレイアウトとファイル タイプを決定するレイアウト スタイル、および出力パスを選択する必要があります。 |
CSV ファイルにレポートを保存 | [CSV ファイルにレポートを保存]オプションを使用すると、[アクションを実行]ボタンをクリックしたときに CSV 形式の出力レポート ファイルが生成されます。このオプションを使用するには、レポートのレイアウトとファイル タイプを決定するレイアウト スタイル、および出力パスを選択する必要があります。 |
HTML ファイルにレポートを保存 | [HTML ファイルにレポートを保存]オプションを使用すると、[アクションを実行]ボタンをクリックしたときに HTML 形式の出力レポート ファイルが生成されます。このオプションを使用するには、レポートのレイアウトとファイル タイプを決定するレイアウト スタイル、および出力パスを選択する必要があります。 |
PDF ファイルにレポートを保存 | [PDF ファイルにレポートを保存]オプションを使用すると、[アクションを実行]ボタンをクリックしたときに PDF 形式の出力レポート ファイルが生成されます。このオプションを使用するには、レポートのレイアウトとファイル タイプを決定するレイアウト スタイル、および出力パスを選択する必要があります。 |
DOCX ファイルにレポートを保存 | [DOCX ファイルにレポートを保存]オプションを使用すると、[アクションを実行]ボタンをクリックしたときに Microsoft Word DOCX 形式の出力レポート ファイルが生成されます。このオプションを使用するには、レポートのレイアウトとファイル タイプを決定するレイアウト スタイル、および出力パスを選択する必要があります。 |
RTF ファイルにレポートを保存 | [RTF ファイルにレポートを保存]オプションを使用すると、[アクションを実行]ボタンをクリックしたときに Microsoft Word RTF 形式の出力レポート ファイルが生成されます。このオプションを使用するには、レポートのレイアウトとファイル タイプを決定するレイアウト スタイル、および出力パスを選択する必要があります。 |
2D AutoCAD DWG ファイルに書き出し | [2D AutoCAD DWG ファイルに書き出し]オプションを使用すると、[アクションを実行]ボタンをクリックしたときに出力 AutoCAD DWG ファイルが生成されます。生成される DWG ファイルにはネイティブ AutoCAD 図面の図形のみが含まれ、そのすべてが 2D に変換されます。生成された図面は、平面図ではソース Civil 3D 図面と同一に見えますが、バイト単位で元の図面のサイズのわずかでしかありません。 |
モデル空間で AutoCAD テーブルに書き出し | [モデル空間で AutoCAD テーブルに書き出し]オプションを使用すると、[アクションを実行]ボタンをクリックしたときに現在の図面のモデル空間に AutoCAD テーブルが生成されます。このオプションを使用するには、テーブル コンテンツのレイアウトを決定するレイアウト スタイル、およびテーブル自体のスタイルを決定するテーブル スタイルを選択する必要があります。 |
ペーパー空間で AutoCAD テーブルに書き出し | [ペーパー空間で AutoCAD テーブルに書き出し]オプションを使用すると、[アクションを実行]ボタンをクリックしたときに現在の図面のペーパー空間に AutoCAD テーブルが生成されます。このオプションを使用するには、テーブル コンテンツのレイアウトを決定するレイアウト スタイル、およびテーブル自体のスタイルを決定するテーブル スタイルを選択する必要があります。 |
オブジェクト セット アクションをトリガする方法は 2 つあります。
タイプ | 説明 |
---|---|
手動 | この場合、[アクションを実行]ボタンまたは[複数のアクションを実行]ボタンをクリックすると、アクションが手動でトリガされます。これは既定の動作で、すべてのタイプのオブジェクト セット アクションで使用できます。 |
ダイナミック | この場合、Civil 3D ウィンドウまたは Project Explorer ウィンドウで関連付けられているいずれかのオブジェクトが修正されると、アクションが動的にトリガされます。このアクション タイプは、現在は AutoCAD テーブルを生成するオブジェクト セット アクションのみです。 |
Project Explorer ウィンドウが開かれていない場合、Project Explorer が次回開いたときに動的アクションがトリガされます。設計が変更された後に動的アクションが正常にトリガされたかどうかがわからない場合は、任意の時点で[アクションを実行]ボタンまたは[すべてのアクションを実行]ボタンをクリックすると、手動でアクションをトリガすることができます。
[レポートを生成]アクションを使用する場合、オブジェクト セットにレイアウト スタイルを割り当てる必要があります。このレイアウト スタイルによって、生成されるレポートのコンテンツのレイアウトと書式設定が決まります。
レポートまたはスプレッドシートのファイルのファイル名は、入力するか、標準変数のリストから生成するか、または 2 つの方法の組み合わせを使用して作成することができます。変数のドロップダウン リストを使用すると、選択したオブジェクト名、オブジェクト セット名、現在の図面名、現在の日付、ユーザ名、コンピュータ名、AutoCAD または Project Explorer のバージョンなどの変数のリストから、ファイル名の全体または一部を生成できます。
[レポートを生成]アクションを使用する場合、生成されるレポート ファイルの作成場所を定義するために出力パスを指定する必要があります。
[ファイル名テンプレート]フィールドに変数または変数の組み合わせを入力すると、その下のフィールドに結果のファイル名のプレビューが表示されます。
生成されるレポートまたはスプレッドシートのページ サイズ、ページ方向、ページ余白、レポート ヘッダ、ページ ヘッダ、およびページ フッタの設定を定義するには、レポート スタイルが必要です。[参照]ボタンをクリックして、以前に作成したレポート スタイルをファイルから選択し、生成されるレポートまたはスプレッドシートに適用します。または、[スタイルを編集]ボタンをクリックして、使用するスタイルを編集または定義します。
このオプションのセットは、特に、モデル空間またはペーパー空間での静的または動的な AutoCAD テーブルの作成に適用されます。
このオプションを使用して、各オブジェクト セットによって作成される AutoCAD テーブルの左上隅の位置を決定します。位置は、ウィンドウに XY 座標を入力するか、AutoCAD ビューポートでポイントを選択することで指定できます。
AutoCAD テーブルのタイトル セルのテキストは、入力するか、標準変数のリストから生成するか、または 2 つの方法の組み合わせを使用して作成することができます。変数のドロップダウン リストを使用すると、選択したオブジェクト名、オブジェクト セット名、現在の図面名、現在の日付、ユーザ名、コンピュータ名、AutoCAD または Project Explorer のバージョンなどの変数のリストから、タイトル セルのテキストの全体または一部を生成できます。
[タイトル セル テンプレート]フィールドに変数または変数の組み合わせを入力すると、その下のフィールドに結果のタイトル セルのテキストのプレビューが表示されます。
生成される AutoCAD テーブルの罫線の色、フォントのサイズと種類、セルの余白、および一般的な表示スタイルを定義するには、テーブル スタイルが必要です。[参照]ボタンをクリックして、以前に作成したテーブル スタイルをファイルから選択し、生成されるレポートまたはスプレッドシートに適用します。または、[スタイルを編集]ボタンをクリックして、使用するスタイルを編集または定義します。
Civil 3D オブジェクトが含まれているオブジェクト セットを設定するには、次の 2 つの方法を使用できます。
Civil 3D オブジェクトがオブジェクト セットに追加されると、オブジェクト セット項目が作成されます。オブジェクト セットには任意の数のオブジェクト セット項目を含めることができます。オブジェクト セット項目は、並べ替えたり、複製したり、オブジェクト セットから削除することができます。
参照される Civil 3D オブジェクトのタイプに応じて、一部のオブジェクト セット項目で使用できるフィルタ オプションが多数あります。たとえば、次のように調整を行います。
オブジェクト セットの各項目に対して、既定では、少なくとも 2 つのテーブルがテーブル、レポート、またはスプレッドシートに書き込まれます。
これらのオプションを使用して、オブジェクト テーブルまたはサブオブジェクト テーブルの作成を省略することができます。これは、(サブオブジェクト テーブルに表示される)構造物のリストが含まれているレポートまたはテーブルを作成するが、(オブジェクト テーブルに表示される)パイプ ネットワークの詳細は表示する必要がない場合などに便利です。
Civil 3D オブジェクト タイプによっては、リストされたオブジェクト セット項目に対して使用可能なサブオブジェクト タイプを選択できます。たとえば、線形の場合、計算された測点、線形図形、線形 PI、または横断勾配摺り付け限界測点が含まれているレポートを生成することができます。
サポートされているオブジェクト タイプの場合、オブジェクトがオブジェクト セットに追加された後でサブオブジェクト タイプを変更できます。サブオブジェクト タイプを変更するには、編集可能なサブオブジェクト タイプをダブルクリックし、リストから使用可能な項目を 1 つ選択します。