次に示すのは、デザイン チェック構文の例です。
この例には、デザイン チェックを使用して検証を行えるパラメータのタイプを示してあります。この例を基にして、独自のカスタムデザイン チェックを作成することもできます。
このデザイン チェックでは、接線距離が指定された最小値になっているかどうかの検証が行われます。
名前 | 接線距離 >= 100 |
タイプ | ライン |
公式 | {接線距離} >= 100 |
公式の説明 | 接線距離は、100 以上であることが必要です。 |
このデザイン チェックでは、特定の設計速度において最小の接線距離が使用されているかどうかの検証が行われます。
名前 | 接線距離 >= 100 @ 45mph |
タイプ | ライン |
公式 | IF({設計速度} >= 45, 接線距離 >= 100, 1) |
公式の説明 | 設計速度が 45 以上の場合、接線距離は 100 以上であることが必要です。 注: IF 関数の末尾にある 1 は、図形が設計速度および距離に関する条件をともに満している場合に、true 値が返されることを表しています。true 値が返された場合は、その図形がデザイン チェックを満たしていることになり、警告は通知されません。図形がデザイン チェックのどちらかの条件を満たしていない場合は、警告が通知されます。
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このデザイン チェックでは、特定の設計速度において最小の曲線半径が使用されているかどうかの検証が行われます。このデザイン チェックは、複数の公式を組み合わせたもので、比較的複雑です。
この例では、8 通りの異なる設計速度に対する最小の曲線半径について検証が行われます。このデザイン チェックが線形に適用されると、曲線の設計速度の値がチェックされ、半径が指定した値よりも大きいかどうかの検証が行われます。
名前 | 曲線半径(複数)に基づく設計速度 |
タイプ | 曲線 |
公式 |
IF({設計速度}>=120,半径>=750, IF({設計速度}>=100,半径>=500, IF({設計速度}>=80,半径>=300, IF({設計速度}>=70,半径>=200, IF({設計速度}>=60,半径>=125, IF({設計速度}>=50,半径>=80, IF({設計速度}>=40,半径>=50, IF({設計速度}>=30,半径>=30, 半径>= 0)))))))) |
公式の説明 | 設計速度が、指定したいずれかの速度値以上である場合、半径は、その速度に対して指定された半径の値以上であることが必要です。 |
このデザイン チェックでは、特定の設計速度において、接線距離が指定した範囲内にあるかどうかの検証が行われます。このデザイン チェックは、複数の公式を組み合わせて使用したもので、比較的複雑です。
この例では、5 通りの異なる設計速度に対する接線距離の検証が行われます。このデザイン チェックが線形に適用されると、接線の設計速度の値がチェックされ、接線距離が指定した範囲内にあるかどうかの検証が行われます。
名前 | 接線距離(複数)に基づく設計速度 |
タイプ | ライン |
公式 |
IF({設計速度}>=120,(2000>=接線距離)*(接線距離>=500), IF({設計速度}>=100,(2000>=接線距離)*(接線距離>=400), IF({設計速度}>=80,(1500>=接線距離)*(接線距離>=350), IF({設計速度}>=70,(1200>=接線距離)*(接線距離>=300), IF({設計速度}>=60,(1000>=接線距離)*(接線距離>=250),接線距離>=0))))) |
公式の説明 | 設計速度が、指定したいずれかの速度値以上である場合、接線距離の値は、その速度に対して指定した最大値と最小値の間にあることが必要です。 |