[測量データベース設定]ダイアログ ボックス

このダイアログ ボックスは、測量データベースの設定を変更する場合に使用します。これらの設定は、測量データベース機能固有のものです。既定では、測量データベース設定は、 C:\Users\Public\Documents\Autodesk\Civil 3D Projects\<database name>\Survey.sdb_set ファイルに保存されます。

[単位]

データベースの単位を指定します。

[測地座標系]

をクリックすると、[測地座標系の選択]ダイアログ ボックスが表示され、測量データベースのデータの測地座標系を指定できます。既定の測地座標系は、[なし]に設定されています。

[距離]

距離単位を指定します。[値]列のセルをクリックし、リストから距離単位を選択します。

注: [測地座標系]を指定した場合、距離単位は測地座標系から取得され、[距離]プロパティ フィールドはアクティブでなくなります。
[角度]

測量データベースのデータの角度単位を指定します。[値]列のセルをクリックし、リストから角度のタイプを選択します。

方向

測量データベースのデータの方向タイプを指定します。 [値]列のセルをクリックし、リストから方向のタイプを選択します。

[気温]

観測データに気温補正を適用した場合に、測量データベースのデータの気温単位を指定します。[値]列のセルをクリックし、リストから気温のタイプを選択します。

[気圧]

観測データに気圧補正を適用した場合に、測量データベースのデータの気圧単位を指定します。[値]列のセルをクリックし、リストから気圧のタイプを選択します。

[精度]

測量データの表示制度を指定します。

注: これらの精度設定は、[図面設定]の精度設定とは無関係です。これらの設定は、測量データを表示するすべてのユーザ インタフェースに適用されます。
[角度]

(方向を含む)すべての角度値の精度値を指定します。既定の精度は 4 です。

[距離]

すべての距離値の精度値を指定します。メートル単位の既定の精度は 3、フィート単位の既定の精度は 2 です。

標高

すべての標高値の精度値を指定します。既定の精度は、メートル単位で 3、フィート単位で 2 です。

[座標]

すべての座標値の精度値を指定します。既定の精度は 4 です。

[緯度および経度]

すべての緯度値と経度値の精度値を指定します。既定の精度は 8 です。

[測定タイプの既定値]

測定に割り当てられる既定のタイプを指定します。

注: 測定タイプの詳細は、「測定タイプの既定値を設定する」を参照してください。
[角度のタイプ]

既定の角度のタイプを指定します。[値]列のセルをクリックし、リストから距離のタイプを選択します。

[距離のタイプ]

既定の距離のタイプを指定します。[値]列のセルをクリックし、リストから距離のタイプを選択します。

[鉛直のタイプ]

既定の鉛直タイプを指定します。[値]列のセルをクリックし、リストから鉛直タイプを選択します。

[ターゲットのタイプ]

既定のターゲット タイプを指定します。[値]列のセルをクリックし、リストからターゲット タイプを選択します。

[測定補正]

測量観測情報に適用する既定の測定補正を指定します。

注: 測定補正の計算に使用する公式の詳細は、「測定補正を設定する」を参照してください。
[曲率および屈折]

地球の曲率と太陽光の屈折の測定計算を補正するには、[はい]を選択します。

[基準面]

測定計算を基準面に補正するには、[はい]を選択します。

[大気条件]

気温および気圧の測定計算を補正するには、[はい]を選択します。

[水平視準]

水平 視準 の面 1 と面 2 の角度タイプを補正するには、[はい]を選択します。

[鉛直視準]

鉛直視準の面 1 と面 2 の角度タイプを補正するには、[はい]を選択します。

[尺度係数]

尺度係数について計算後の水平距離を補正するには[はい]を選択します。

[EDM プリズム偏心率]

EDM および プリズム オフセットの距離測定データを補正するには、[はい]を選択します。

[トラバース解析の既定値]

[トラバース解析を実行]

[水平調整の方法]で指定した方法に基づいて、数理解析を実行するには、[はい]を選択します。

[角度の平衡化を実行]

角度誤差をトラバース全体に分散させるには、[はい]を選択します。

[水平調整の方法]

次のトラバース解析方法のいずれかを指定します。

  • [コンパス法]: 閉合誤差の原因は、測定距離の誤差よりも観測角度の誤差にあると想定した補正方法。トラバース全体の長さと線の長さの比率に基づいて、緯度と経距の閉合誤差が分散されます。
  • [トランシット法]: 閉合誤差の原因は、観測角度の誤差よりも測定距離の誤差にあると想定したトラバースの平衡調整方法。トラバースの各レグの緯度と経距の比率に基づいて、トラバース全体の緯度と経距の和に補正が分布されます。
  • [クランダル法]: すべての角度誤差をトラバース全体に分散させ、トラバースの距離を修正することによりトラバースのすべての調整を行う、トラバースの平衡調整方法。平方和が最小になるように、各レグの距離が修正されます。閉合誤差に対応する補正では、閉合誤差がランダムであり、正規に分散されていると想定します。また、調整ルーチンの前に、すべての角度誤差が調整済みであると想定します。
  • [最小二乗法]: トラバースの平衡調整方法。調整前と調整後の測定値(角度と距離)の差の二乗和を最小にします。この方法では、[機器補正]で設定した仕様に基づいて、個別の測定値に統計上の重みを加え、誤差の原因を決定します。複数の観測データを基に原因を探る場合、個別のトラバース ループまたはトラバース ネットワークのデータを調整できます。
[鉛直調整の方法]

次の鉛直調整方法のいずれかを指定します。

  • [なし]: どの鉛直調整も実行されません。
  • [長さ加重分布]: 鉛直調整により、各線分の鉛直閉合誤差を、各線分の長さと同じ比率でトラバース全体の長さに分散します(コンパス法と類似しています)。
  • [均等分布]: 鉛直調整により、鉛直閉合誤差をトラバースの各測点に均等に分散します。
  • [最小二乗法]: 鉛直誤差をトラバース全体に分散する方法。調整前と調整後の測定値(角度と距離)の差の二乗和を最小にします。この方法では、[機器補正]で設定した仕様に基づいて、個別の測定値に統計上の重みを加え、誤差の原因を決定します。複数の観測データを基に原因を探る場合、個別のトラバース ループまたはトラバース ネットワークのデータを調整できます。
注: 最小二乗法の鉛直調整方法は、[水平調整の方法]で[最小二乗法]を選択した場合にのみ使用できます。この方法を選択した場合、3D 最小二乗法が実行されます。この方法を選択しない場合は、2D 最小二乗法が実行されます。
[水平位置の閉合差の限度 1:X]

水平方向の閉合差の最小許容誤差を指定します(たとえば、15000.00 の値を指定した場合は 15000 分の 1 になります)。

[標高方向の閉合差の限度 1:X]

標高方向の閉合差の最小許容誤差を指定します(たとえば、15000.00 の値を指定した場合は 15000 分の 1 になります)。

[セットごとの角度誤差]

トラバースの観測セットあたりの最大角度誤差を指定します。

[最小二乗解析の既定値]

ネットワークまたはトラバースの最小二乗解析を実行するための測量データベース設定の既定値を指定します。

[ネットワーク調整のタイプ]

ネットワークの最小二乗解析のみを対象とした調整タイプを指定します。[トラバース解析の既定値]の設定で 2D 解析か 3D 解析かを指定します。[値]列のセルをクリックし、リストから次のいずれかを選択します。

  • [2D]: 調整タイプを 2D に設定します。標高は調整されず、水平の位置のみが調整されます。
  • [3D]: 調整タイプを 3D に設定します。水平と鉛直の両方の位置が調整されます。
[最大繰り返し回数]

解決に達するまで、最小二乗ルーチンで観測データを調整する最大回数を指定します。既定の設定は 8 です。入力可能な最大繰り返し回数は 10 です。一般的には、2 ~ 3 回以内の繰り返しで解決に達します。

[座標の収束]

解決が受け入れられるまで、座標間で許容される最大差を指定します。

[信頼レベル]

F 分布に関連して計算するパーセンテージとして 95% または 99% を指定します。F は、2 つの独立したカイ二乗変数の比率です。これらの変数は、それぞれの自由度で除算されます。たとえば、信頼レベルを 99% に設定した場合、計算後の楕円にはポイントの正確な位置が 99% の確率で含まれていると確信を持つことができます。

[エラー検出を実行]

最小二乗解析の出力(*.lso)ファイルにエラーの検出を追加する場合は、[はい]を選択します。

[測量コマンド ウィンドウ]

[測量コマンド ウィンドウ]で作業するための測量データベースの設定を指定します。

[同様のフィーチャ]

[測量コマンド ウィンドウ]で直前のコマンドを自動的に繰り返すには、[はい]を選択します。既定では、この設定はオンになっています。この設定をオンにすると、コマンド名を一度だけ入力すれば、数値データを入力するだけで、そのコマンドを継続して使用することができます。コマンドを終了するには、別のコマンド名を入力します。

[ポイントの自動番号付け]

ポイントの自動番号付けを有効にするには、[はい]を選択します。 ポイントの自動番号付けをオンにすると、新しいポイントに次の利用可能なポイント番号が自動的に割り当てられます。ポイントの自動番号付けをオフにすると、必要に応じて、新しいポイント番号を手動で指定する必要があります。

[ポイントの番号付けの開始]

ポイントの自動番号付けの開始番号を指定します。

[ポイントの方向の反映]

方向および距離に加え、ポイントに達するまでのコースに関するレポートを[測量コマンド ウィンドウ]に表示するには、[はい]を選択します。

出力ファイルと[測量コマンド ウィンドウ]の出力ビューの双方の出力に適用されます。

[図形の方向の反映]

方向および距離に加え、図形を作成するために取られたコースに関するレポートを[測量コマンド ウィンドウ]に表示するには、[はい]を選択します。

出力ファイルと[測量コマンド ウィンドウ]の出力ビューの双方の出力に適用されます。

[ポイントの座標の反映]

北座標、東座標、標高の情報に加え、ポイントの座標を[測量コマンド ウィンドウ]に表示するには、[はい]を選択します。

出力ファイルと[測量コマンド ウィンドウ]の出力ビューの双方の出力に適用されます。

[図形の座標の反映]

北座標、東座標、標高の情報に加え、図形のポイントの座標を[測量コマンド ウィンドウ]に表示するには、[はい]を選択します。

出力ファイルと[測量コマンド ウィンドウ]の出力ビューの双方の出力に適用されます。

[コマンドの反映]

入力したコマンドを[測量コマンド ウィンドウ]に表示するには、[はい]を選択します。

出力ファイルと[測量コマンド ウィンドウ]の出力ビューの双方の出力に適用されます。

[バッチ ファイルを使用]

[はい]を選択し、ネットワークごとの[測量コマンド ウィンドウ]の入力を記録するバッチ ファイルを指定します。測量データベース内の各ネットワークのバッチ ファイルは、Civil 3D Projects¥<名前の付いた> 測量データベース>¥<名前の付いた> ネットワーク¥Batch.txt に保存されます。

[いいえ]に設定した場合は、[測量コマンド ウィンドウ]のバッチ ビューに、コマンドが表示されなくなります。

[出力ファイルを使用]

[はい]を選択し、[測量コマンド ウィンドウ]の出力を記録する出力ファイル名を指定します。測量データベース内の各ネットワークの出力ファイルは、Civil 3D Projects¥<名前の付いた> 測量データベース¥<名前の付いた> ネットワーク¥Output.txt に保存されます。

[誤差の許容値]

注: 誤差の許容値を超える冗長観測により、イベント ビューアにイベントが作成されます。詳細は、「許容誤差をレポートする」を参照してください。
[すべての観測を計算で使用]

測量ポイントの計算に許容誤差を含めることを指定します。[はい]を指定した場合、許容誤差のある観測情報は、測量ポイントの計算対象に含まれます。

[距離差]

距離の最大差を指定します。ポイントまでの距離を複数回観測し、距離の差が許容値を超えた場合、イベント ビューアにイベントがリスト表示され、警告アイコンが[ツールスペース]の観測で表示されます。距離の差が許容値を下回る場合は、距離差の平均が算出され、ポイントの座標が確定されます。

[角度差]

角度の最大差を指定します。ポイントまでの角度を複数回観測し、角度の差が許容値を超えた場合、イベント ビューアにイベントがリスト表示され、警告アイコンが[ツールスペース]の観測で表示されます。角度の差が許容値を下回る場合は、角度差の平均が算出され、ポイントの座標が確定されます。

[標高差]

標高の最大差を指定します。ポイントまでの標高を複数回観測し、標高の差が許容値を超えた場合、イベント ビューアにイベントがリスト表示され、警告アイコンが[ツールスペース]の観測で表示されます。標高の差が許容値を下回る場合は、標高差の平均が算出され、ポイントの標高が確定されます。

[座標差]

座標の最大差を指定します。1 つ以上の設定からポイントを配置し、標高の差が許容値を超えた場合、イベント ビューアにイベントがリスト表示され、警告アイコンが[ツールスペース]の観測で表示されます。座標の差が許容値を下回る場合は、座標の平均が算出され、ポイントの座標が確定されます。

[拡張プロパティ]

測量データベース拡張プロパティ設定を指定します。

[新規の定義を自動作成]

測量データベースで存在していない Survey LandXML プロパティを LandXML ファイルに自動的に作成するには、[はい]を指定します。

[必須のプロパティがない場合に警告を表示]

必須のプロパティがない<測量フィーチャ クラス>のインスタンスについて、イベント ビューアに警告を表示するには、[はい]を指定します。[イベント ビューア]ツリーには、測量データベース名とコマンド名が表示されます。イベント ビューアの[説明]列には、「<測量フィーチャ クラス><オブジェクト ID>: 必須の値 <プロパティ名> がありません」と表示されます。

[変更レポート]

[ログへの記録を有効化]

測量データベースに影響を及ぼす変更のログへの記録を有効にするには、[はい]を指定します。このような変更は、.log ファイルに保存されます。変更レポートは、このファイルと .xsl ファイルを使用して作成されます。