通常、黒のバックグラウンドのシーンでオブジェクトをレンダーし、その後に合成ソフトウェアを使用してレンダリング イメージを適切なバックグラウンドと合成します。ただし次のような状況で、バックグラウンドを挿入することも可能です。
- バックグラウンドのオブジェクトまたはシーンをモデリングすることなく、それらを 2D としてシーンに表示したい場合(特に 3D 合成ソフトウェアを利用できないなどの理由で)。
- シーンのオブジェクトをモデリングまたはアニメートするためのテンポラリ リファレンス(特にロトスコーピングまたはモーション一致)として使用する場合。
注: Maya でバックグラウンドを作成する場合、特定のカメラに関連付けて作成します。そのカメラからシーンをレンダーすると、そのバックグラウンドがレンダリング イメージに含まれます。別のカメラからシーンをレンダーすると、そのバックグラウンドはレンダリング イメージに含まれません。カメラの詳細については、
Maya のカメラの種類を参照してください。
カラー バックグラウンド
カラー バックグラウンドは、レンダリングされたシーンのバックグラウンドを黒、白、赤などのソリッド カラーで塗り潰します。
現在のカメラに基本的なカラー バックグラウンドを作成するには
- パネル メニューでビュー > カメラ アトリビュート エディタ(View > Camera Attribute Editor)を選択します。
- アトリビュート エディタ(Attribute Editor)の環境(Environment)セクションで、バックグラウンド カラー(Background Color)アトリビュートを設定します。
カラー バックグラウンドを削除するには、バックグラウンド カラー(Background Color)を黒に戻します。
テクスチャ バックグラウンド
テクスチャ バックグラウンドは、2D、3D、または環境テクスチャをイメージ プレーンに使用して、3D バックグラウンドや環境をシミュレートします。
テクスチャ バックグラウンドを作成するには
- パネル メニューでビュー > カメラ アトリビュート エディタ(View > Camera Attribute Editor)を選択します。
- アトリビュート エディタ(Attribute Editor)の環境(Environment)セクションで、イメージ プレーン(Image Plane)アトリビュートの右側にある作成(Create)ボタンをクリックします。
これによりイメージ プレーンが作成され、カメラに接続されます。
- イメージ プレーンのタイプ(Type)アトリビュートをテクスチャ(Texture)に設定します。
- テクスチャ(Texture)アトリビュートの横にあるテクスチャ アイコン をクリックします。
- 表示されるレンダー ノードの作成(Create Render Node)ウィンドウで、バックグラウンドとして使用するテクスチャ(環境テクスチャ(Environment Texture)など)を選択します。
これにより、テクスチャがイメージ プレーンに接続されます。
イメージ ファイルまたはムービーのバックグラウンド
テクスチャ バックグラウンドに加えて、イメージ プレーンでも、単一のイメージ ファイル、一連のイメージ ファイル、またはムービーをバックグラウンドに使用できます。他のトピックについては、「イメージ プレーン」セクションを参照してください。