レンダー レイヤのレンダー設定(Render Settings)オーバーライドを作成する

レンダリングの設定(Render Setup)エディタ上部のシーン(Scene) アイコンをクリックしてシーン レイヤに切り替え、レンダー設定(Render Settings)タブをダブルクリックしてレンダー設定(Render Settings)ウィンドウを開きます。これにより、シーンのレンダー設定(Render Settings)が開きます。

レンダーされているフレームの範囲も表示されます。開始フレーム(Start frame)および終了フレーム(End frame)を設定している場合は、現在のフレームやフレーム 1 ~ 10 などが示される場合があります。

レンダー レイヤのレンダー設定(Render Settings)オーバーライドを作成する

  1. シーン レイヤ(またはいずれかのレンダー レイヤ)のレンダー設定(Render Settings)タブをダブルクリックして、レンダー設定(Render Settings)ウィンドウを開きます。

  2. オーバーライドを作成するレイヤにある をクリックして、このレイヤに切り替えます。

    可視レイヤのレンダー設定(Render Settings)が表示されるようにレンダー設定(Render Settings)ウィンドウが更新されました。

  3. レンダー設定(Render Settings)ウィンドウでオーバーライドするアトリビュートを右クリックし、可視レイヤの絶対オーバーライドを作成(Create Absolute Override for Visible Layer)または可視レイヤの相対オーバーライドを作成(Create Relative Override for Visible Layer)を選択します。

    レンダリングの設定(Render Setup)エディタ内に、可視レイヤのレンダー設定(Render Settings)コレクションと、対応するオーバーライドが作成されます。

  4. オーバーライドを選択し、プロパティ エディタ(Property Editor)の値を調整します。
  5. 注:

    オーバーライドを作成すると、レイヤの可視性アイコン の周囲に赤い境界が表示されます。オーバーライドがレンダーに反映されるようにするには、レンダーする前にこのアイコンをクリックしてレイヤを更新します。

いずれかのレンダー設定(Render Settings)オーバーライドを選択します。プロパティ エディタ(Property Editor)に、適用されるノードが示されます(たとえば、defaultResolution ノードに適用されます)。このインジケータは、Maya 2017 Update 3 以降に作成されたすべてのレンダー設定(Render Settings)オーバーライドに表示されます。

このインジケータは、複数のノード上で同じ名前を持つ複数のアトリビュートのオーバーライドを作成する場合に役立つことがあります。

たとえば、この場合、width という名前の 2 つのオーバーライドがあります。プロパティ エディタ(Property Editor)では、識別しやすいように、前者が「defaultResolution ノードに適用済み」、

後者が「defaultArnoldFilter ノードに適用済み」と示されています。

注: レンダー レイヤのレンダー設定(Render Settings)コレクションを、同じレイヤの別のコレクションにドラッグ & ドロップすることはできません。

各レンダー レイヤのレンダー設定(Render Settings)を表示する

シーン レイヤを含む任意のレイヤのレンダー設定(Render Settings)を開くには、レイヤで をクリックしてレンダー設定(Render Settings)コレクションをダブルクリックします。

レイヤのレンダー設定(Render Settings)コレクションがまだ存在しない場合は、中マウス ボタンでレンダリングの設定(Render Setup)エディタからレンダー レイヤにレンダー設定(Render Settings)タブをドラッグ&ドロップします。

特定レイヤ(シーン レイヤを含む)のレンダー設定(Render Settings)を表示すると、対応するレイヤのレンダー設定(Render Settings)コレクションの境界線が灰色で表示されます。

可視レイヤのレンダー設定(Render Settings)ウィンドウのみを表示できます。レンダー設定(Render Settings)ウィンドウが開いた状態で、別のレイヤ(レイヤ上の をクリック)に切り替える場合、可視レイヤの設定を反映するように、レンダー設定(Render Settings)ウインドウが自動的に更新されます。

その逆の場合も同様です。レンダー設定(Render Settings)ウィンドウのレンダー レイヤ(Render Layer)ドロップダウン リストを使用して異なるレイヤのレンダー設定(Render Settings)を表示する場合、このレイヤは自動的に可視に設定されます。

レンダー設定(Render Settings)サブコレクションを作成する

レンダー設定(Render Settings)サブコレクションを作成してオーバーライドをソートし、複数のレンダー設定(Render Settings)の組み合わせを作成します。

レイヤのレンダー設定(Render Settings)コレクションを右クリックして、レンダー設定のコレクションを作成(Create Render Settings Collection)を選択します。次にレンダー設定(Render Settings)オーバーライドをこのサブコレクションにドラッグ&ドロップするか、コピー&ペーストします。

注:

レイヤのレンダー設定(Render Settings)コレクションがまだ存在しない場合は、中マウス ボタンでレンダリングの設定(Render Setup)エディタからレンダー レイヤにレンダー設定(Render Settings)タブをドラッグ&ドロップします。

また、次の操作を実行して、レンダー設定(Render Settings)オーバーライドをサブコレクション内から直接作成することもできます。

  1. オーバーライドを作成するレンダー レイヤの をクリックします。
  2. オーバーライドを追加するレンダー設定(Render Settings)サブコレクションを選択します。
  3. レンダー設定(Render Settings)ウィンドウでアトリビュートを右クリックし、可視レイヤの絶対オーバーライドを作成(Create Absolute Override for Visible Layer)または可視レイヤの相対オーバーライドを作成(Create Relative Override for Visible Layer)を選択します。

この機能は、高(High)、中(Medium)、および低(Low)のレンダー設定(Render Settings)を作成し、これらの設定の中の 1組(中(Medium)など)をローカル レンダー オーバーライドに変換する場合などに使用します。この方法では、インタラクティブなテスト レンダーに低いサンプリング値が使用され、バッチ レンダリングに大きなサンプリング値(グローバルなレンダー設定(Render Settings))が使用されます。