Maya 2022.1 Update の新機能

Maya 2022.1 Update へようこそ。このリリースの新機能と更新されたワークフローについて、詳しく説明します。このリリースの修正事項を含む技術的な詳細については、「 Maya 2022.1 Update リリース ノート」を参照してください。

このリリースでは、Maya の使用や学習を簡単にする多数の改良が加えられています。また、新しいインタラクティブなスタートアップ チュートリアルやクイック ツアーに最も重要な役割を担う Mayabot が導入され、Maya のインタフェースやツールを簡単に見つけることができます。その他にも、起動時に、新たにアプリケーション ホーム画面が表示されるようになり、ビューポート ナビゲーションには ViewCube が復活しました。検索機能も導入され、ツール、オブジェクト、コマンドをすばやく検索できるようになりました。この更新では、コンポーネント タグ、デフォーマ、更新された Substance プラグインなどの機能も強化されました。

ここ数年間における Maya の進化については、Autodesk AREA の Maya タイムラインをご覧ください。

Arnold for Maya 4.2.3 プラグイン

Maya 2022.1 では、多くの重要なバグ修正や改良を含む MtoA 4.2.3 を提供しています。さらに、Arnold RenderView がアップグレードされ、OCIO 2.0.1 をサポートするようになりました。

修正の完全なリストについては、「Arnold for Maya リリース ノート」を参照してください。

USD 0.10.0 プラグイン

Maya 2022.1 では、USD Extension for Maya バージョン 0.10.0 が提供されています。このバージョンでは、多数の評価の改良とバグ修正が行われています。アトリビュート エディタの改良(プリミティブへのメタデータの追加)、種類別の選択、ポイント データのインスタンスの選択、ポイントのスナップのパフォーマンス向上、EXR テクスチャと USDZ 読み込みのサポートといったバージョン 0.9.0 の機能も含まれています。修正と更新の完全なリストについては、「USD for Maya リリース ノート」を参照してください。

公式の Autodesk Maya USD GitHub リポジトリにアクセスすると、いつでも最新バージョンの USD をダウンロードできます。

その他の新機能

さらに、次のような改良も加えられました。

スクリプト エディタ(Script Editor)タブの新しい MEL または Python アイコン

スクリプト エディタ(Script Editor)タブに、言語を示す MEL または Python のアイコンが表示されるため、選択しなくても MEL タブと Python タブを見分けることができます。

FBX 書き出しの新しいオプション

4 つの新しい組み込みオプション(Include Options): FBX 書き出しオプションに、ヒストリ(History)チャネル(Channels)エクスプレッション(Expressions)コンストレイント(Constraints)が追加され、以前はコマンドでのみ使用できた入力ノードの書き出し機能を使用できるようになりました。

ファン アウトのサポート

GPU のオーバーライド(GPU Override)で、ノード ジオメトリ プラグのファン アウト接続をサポートするようになりました。詳細については、「Parallel Maya ホワイトペーパー」を参照してください。

セキュリティに関する更新

Maya が、セキュリティ プリファレンスによって検出されたセキュリティ イベントのログを書き出す場所をカスタマイズできるようになりました。また、埋め込まれた MEL スクリプトでグローバル プロシージャを定義できるようにするかどうかを設定することもできます。

Maya devkit とコマンドの更新

いくつかの Maya API が変更、追加されました。pyside2-uic を使用して、.ui ファイルから Python コードを生成できるようになりました。duplicateinternalVar コマンドに、新しいオプションが追加されました。

詳細および変更点については、「2022.1 Maya devkit の新機能」を参照してください。

評価ツールキット: deformerEvaluator の改良

メッシュ情報レポートのスクリプト エディタ出力: A=クリーンアップ前、B=クリーンアップ後

評価ツールキット06) GPU のオーバーライド(GPU Override)セクションのメッシュ情報(Mesh information)選択したノードのステータス(Selected Nodes Status)クラスタ(Clusters)のレポート出力が改良され、スクリプト エディタ(Script Editor)で情報が読みやすくなりました(上記の図を参照してください)。

カラー管理

Maya は、カラー管理を実現するために OpenColorIO v 2.0.1 と統合されました。このバージョンでは、前バージョンのいくつかのバグが修正されています。

さらに、カラー管理に関する Maya の UI にもいくつかの改良が加えられました。
  • ファミリにカラー スペースを割り当てる設定ファイルを使用している場合は、ファミリを使用して、Maya インタフェースのサブメニューにカラー スペースを整理できます。また、Maya と一緒にインストールされる設定ファイルが更新され、この機能を使用できるようになりました。ファイル(File)ノードのカラー スペース(Color Space)アトリビュートなどに、階層メニューが表示されます。
  • カラー管理(Color Management)プリファレンスで、OCIO 環境設定パス(OCIO Config Path)の右側にあるドロップダウン矢印をクリックして、新しいシーンに使用する既定の設定、以前のシーンに使用する設定、最近使用した既定以外の設定をすばやく選択できるようになりました。さらに、ファイルをすばやく参照できるようになりました。

コンテンツ ブラウザ アイコンの更新

コンテンツ ブラウザのアイコンが更新されました。

コンテンツ ブラウザのアイコンは、以前はスカルプト(Sculpting)シェルフにしか表示されませんでしたが、ポリゴンのモデリング(Poly Modeling)シェルフにも表示されるようになりました。さらに、スカルプト(Sculpting)シェルフの以前のコンテンツ ブラウザ(Content Browser)アイコンが更新され、ポリゴンのモデリング(Poly Modeling)シェルフと同じアイコンが使用されるようになりました。

このアイコンは、コンテンツ ブラウザのエントリ(ウィンドウ > コンテンツ ブラウザ(Windows > Content Browser))の横にあるウィンドウ(Windows)メニューにも表示されます。ウィンドウ > 一般エディタ(Windows > General Editors)メニューから移動しました。