自動調整される AEC寸法は、スタイルベースの注釈オブジェクトであり、関連付けられたオブジェクトが変化すると自動的に更新されます。AEC 寸法スタイルでは、寸法を記入するためにスタイルを使用できる各オブジェクトに対してどの寸法を表示するかを決定する寸法点が定義されています。
次の例では、壁の長さ、開口部の幅、および壁交差が、寸法記入される点としてスタイルで設定されています。ドアの幅を広くすると、新しい計測値を反映して寸法が更新されます。
特定のオブジェクト タイプに対してスタイルを定義できます。たとえば、1 つのAEC 寸法スタイルにおいて、壁に対し、長さ、壁にある窓の最大開口部幅、および壁交差の寸法を表示するように指定できます。また、マス要素に対する別の AEC 寸法スタイルでは、マス要素のエッジと中心を寸法点として指定できます。
異なるビューに対して異なる寸法点を定義することもできます。たとえば、簡略プランでは建物の外部境界のみの寸法を記入し、詳細プランでは壁の長さと壁の開口部についても寸法を記入するように定義できます。
AEC 寸法スタイルでは、寸法点が異なる寸法チェーンを 10 個まで定義できます。たとえば、最初のチェーンでは壁の長さと壁の開口部の寸法を記入し、2 番目のチェーンではマルチコンポーネントの壁の構造コンポーネントの寸法を記入するように定義できます。
また、AEC 寸法スタイルでは、寸法で上付き文字を使用するかどうか、および寸法補助線の長さを固定または可変のどちらにするかも指定できます。