vl-string-position (AutoLISP)

指定された文字コードを持つ文字を文字列内で検索します。

サポートされているプラットフォーム: Windows および Mac OS

構文と要素

(vl-string-position char-code str [start-pos [from-end-p]])

char-code

タイプ: 整数型

検索する文字を表す数値。

str

タイプ: 文字列

検索する文字値。

start-pos

タイプ: 整数型

文字列内の検索開始位置(先頭の文字は 0)。省略した場合は 0(ゼロ)。

from-end-p

タイプ: T または nil

この引数に T を指定した場合、文字列の終端から検索が開始され、pos まで逆方向に検索されます。

戻り値

タイプ: 整数または nil

見つかった char-code に対応する文字の、文字列の先頭からの位置を表す整数、文字が見つからなかった場合は nil。

リリース情報

リリース:

• AutoCAD R14 and later on Windows
• AutoCAD 2011 and later on Mac OS

履歴

AutoCAD 2021

• char-code 引数は、以前 ASCII 文字コードを受け入れていましたが、現在は Unicode 文字コードを受け入れるようになりました。
• str 引数は、以前 ASCII 文字列または文字を受け入れましたが、現在は Unicode テキスト文字列または文字を受け入れるようになりました。
• 戻り値は Unicode 文字をサポートするように修正されており、旧リリースと異なる場合があります。旧リリースでは、Unicode 文字の長さが正しく計算されませんでした。たとえば、以前 (vl-string-position (ascii "€") "中€" 0) は 7 を返しましたが、現在は 1 を返します。
• システム変数 LISPSYS は、使用する AutoLISP エンジンと関数の動作をコントロールします。
  • 0 - ASCII 文字をサポート(従来の動作)
  • 1 または 2 - Unicode 文字をサポート
  注: システム変数 LISPSYS の値を変更した後、変更を反映するには AutoCAD を再起動する必要があります。

例

(vl-string-position (ascii "z") "azbdc")
1

(vl-string-position 122 "azbzc")
1

(vl-string-position (ascii "x") "azbzc")
nil

次の例では、検索対象の文字列内に 2 つの "z" が存在します。先頭の文字の位置を 0(ゼロ)として左から右に数えると、一方の z の位置は 1、他方の z の位置は 3 です。

(vl-string-position (ascii "z") "azbzlmnqc")
1

左から右に検索(既定)すると、vl-string-position 関数は、位置 1 の "z" を最初に検出します。しかし、次の例のように右から左に検索すると、位置 3 の "z" が最初に検出されます。

(vl-string-position (ascii "z") "azbzlmnqc" nil T)
3