計算式と方程式は、寸法拘束パラメータ内で式として表すことも、ユーザ定義変数を定義して表すこともできます。たとえば、次の図には円を長方形の中央に拘束し、かつ円の面積が長方形の面積と等しくなるように拘束している設計を示しています。
寸法拘束パラメータ Length と Width は、 定数に設定されています。拘束 d1 と d2 は、 Length と Width を参照する簡単な式です。寸法拘束パラメータ Radius は、 平方根関数、演算の優先順位を決定する括弧、ユーザ定義変数 Area、 除算演算子、定数 PI を含む式に設定されています。これらのパラメータにはすべて[パラメータ管理]からアクセスできます。
ご覧のように、円の面積を決定する方程式の一部は、寸法拘束パラメータ Radius に含まれており、一部はユーザ定義変数に含まれました。代わりに、式全体 sqrt (Length * Width / PI) を ユーザ定義変数で定義されている寸法拘束パラメータ Radius や他の組み合わせに割り当てることもできます。
ダイナミック寸法拘束が 1 つまたは複数のパラメータを参照している場合、拘束名の先頭に fx: が追加されます。 この接頭語は、図面内でのみ表示されます。寸法名の形式が[値]または[名前]に設定されているとパラメータや方程式が表示されなくなるので、パラメータや方程式を不用意に変更してしまう可能性がありますが、接頭語 fx: が表示されることにより、この危険性を回避することができます。