TARGETPOINT[指向性点光源] (コマンド)

指向性点光源を作成します。

注: AutoCAD 2016 ベースの製品から、すべての標準光源がフォトメトリック光源として計算されるようになりました。シーン内のすべての標準光源をフォトメトリック光源に更新することをお勧めします。フォトメトリック照明は、システム変数 LIGHTINGUNITS を 1 または 2 に設定すると有効になります。

次のプロンプトが表示されます。

注: このコマンドのオプションは、システム変数 LIGHTINGUNITS の設定によって多少変わります。

ソースの位置

光源を配置する位置を指定します。座標値を入力するか、図面上をクリックして位置を指定します。

目標の位置

光源の目標の位置を設定します。座標値を入力するか、作図領域で位置をクリックします。

[名前(N)]

光源の名前を指定します。名前には、大文字、小文字、数字、スペース、ハイフン( - )、アンダースコア(_)が使用できます。

[強度(I)]、[強度係数(I)]

光源の強度(明るさ)を設定します。

[状態(S)]

光源のオン/オフを切り替えます。

[フォトメトリック(P)]

フォトメトリックとは、表示されている光源の光度(光の強度)の計測値です。

フォトメトリックでは、光度は光源から特定の方向に放射された「人間が感じる明るさ」の計測値です。光束とは、単位立体角あたりの人間が感じる明るさです。ランプの全光束は、すべての方向に放射された「人間が感じる明るさ」です。輝度とは、サーフェスへの単位面積あたりの全光束照射量です。

注: [フォトメトリック(P)]オプションは、システム変数 LIGHTINGUNITS が 1 または 2 に設定されている場合にのみ有効になります。
[強度(I)]

カンデラ単位の強度の値、光束値、または照度の値を入力します。

  • 強度: 光の強度の SI 基本単位であるカンデラ(cd)に基づいて強度を設定します。この値によって、特定の方向に放射された人間が感じる明るさが設定されます。
  • [光束(F)]: 照度の SI 単位であるルクス(lx)に基づいて強度を設定します。
  • [照度(I)]: 照度の米国単位である Foot-Candle(fc)に基づいて強度を設定します。照度の計算に使用する距離を指定します。
[色(C)]
光源の色を指定します。
  • 色の名前: 光源の色の名前を指定します。
  • [一覧(?)]: 色の名前が一覧表示されます。
  • [ケルビン(K)]: ケルビン温度の値に基づいて色を指定します。
[終了(X)]

[フォトメトリック(P)]のプロンプトを終了します。

[影(W)]

光源の影を作ります。

注: AutoCAD 2016 ベースの製品から、[影(W)]オプションの現在の状態または値に関係なく、影は常にレンダリングされるようになりました。このオプションは、スクリプト化と旧バージョンとの互換性を維持するために残されています。
[オフ(O)]

光源の影の計算と表示をオフにします。影をオフにすると、パフォーマンスが改善します。

[シャープ(S)]

シャープなエッジを使用して影を表示します。パフォーマンスを向上させるには、このオプションを使用します。

[ソフト マップ(F)]

ソフトなエッジを使用してリアルな影を表示します。

  • マップ サイズ: シャドウ マップの計算に使用するメモリの量を指定します。
  • 柔らかさ: シャドウ マップの計算に使用する柔らかさを指定します。
[ソフト サンプリング(A)]

延長された光源に基づいて、より柔らかな影(半影)を使用したリアルな影を表示します。

  • [形状(S)]: 影の形状(円盤状または四角形)とその寸法(半径または長さと幅)を指定します。
  • [サンプル(A)]: サンプルのサイズを指定します。
  • [可視性(V)]: 影の形状を表示するかどうかを指定します。
  • [終了(X)]: 直前のプロンプトに戻ります。

[減衰(A)]

距離に対応して、光がどのように減衰するかをコントロールします。スポットライトからオブジェクトが遠く離れるほど、オブジェクトは暗く見えます。減衰は、「減衰領域」とも呼ばれます。

注: システム変数 LIGHTINGUNITS が 1 または 2 に設定されていると、[減衰]オプションはレンダリング時の光源に影響しなくなります。このオプションは、スクリプト化と旧バージョンとの互換性を維持するために残されています。
[減衰の種類(T)]

距離に対応して、光がどのように減衰するかをコントロールします。点光源からオブジェクトが離れるほど、オブジェクトは暗く見えます。減衰は減衰領域とも呼ばれます。

  • [なし(N)]: 減衰を設定しません。点光源から遠く離れたオブジェクトも、近いオブジェクトも同じ明るさになります。
  • [反比例方式(I)]: 光源からの距離の逆数になるように減衰を設定します。たとえば、距離が 2 単位であれば、光の強度は点光源の 1/2 です。距離が 4 単位の場合は、光の強度は 1/4 になります。反比例方式の既定値は、最大強度の半分です。
  • [逆二乗方式(S)]: 光源からの距離の 2 乗の逆数になるように減衰を設定します。たとえば、距離が 2 単位であれば、光の強度は点光源の 1/4 です。距離が 4 単位の場合は、光の強度は 1/16 になります。
[範囲を使用(U)]

範囲を使用するかどうかを指定します。

[減衰の開始範囲(L)]

光が放射を開始する位置を、光源の中心からのオフセットで指定します。

[減衰の終了範囲(E)]

光が放射を終了する位置を、光源の中心からのオフセットで指定します。この点を超えると光は当たりません。終了制限の値を設定するとパフォーマンスが改善します。この場所では照明の効果は最低限となるために、計算は処理時間の無駄となるからです。

[色(C)]、[フィルタ色(C)]

光源の色をコントロールします。

[TrueColor(T)]

True Color を指定します。R,G,B (赤、緑、青)の形式で入力します。

[インデックス カラー(I)]

ACI (AutoCAD カラー インデックス)の色を指定します。

[HSL(H)]

HSL(色合い、鮮やかさ、明るさ)の色を指定します。

[カラー ブック(B)]

カラー ブックの色を指定します。

[終了(X)]

コマンドを終了します。