3D モデルをリアルにレンダリングすると、多くの場合、製品チームや潜在顧客は、概念設計の構想を印刷図面よりも明確に把握できるようになります。
レンダリングは、シーン内の 3D オブジェクトに基づいてラスター イメージを作成するプロセスです。レンダラは、シーン内のオブジェクトにアタッチされているマテリアルの外観の計算、およびシーン内に配置された光源に基づいた照明と影の計算に使用されます。レンダラの環境と露出の設定を調整して、最終的なレンダリング イメージをコントロールすることができます。
レンダリングの最終目的は芸術的またはフォトリアリスティックな表現品質のイメージを作成することですが、この目的に到達するまでには多数のレンダリングを作成する必要があるかもしれません。基本的なレンダリング ワークフローは、モデルの 3D オブジェクトにマテリアルをアタッチし、ユーザ定義の光源を配置し、背景を追加し、RENDER[レンダリング]コマンドを使用してレンダラを起動するという流れになります。
新しいモデルのレンダリング イメージは、マテリアルをアタッチしたり、ユーザ定義の光源を配置したり、背景を追加しなくても、作成できます。既定では、モデル内のすべての 3D オブジェクトに既定のマテリアルが追加されます。また、シーンにユーザ定義の光源が配置されないと、レンダラでは自動的に 2 つの既定の遠隔光源が使用されます。2 つの既定の遠隔光源の代わりに、肩越しから照らす既定の遠隔光源を 1 つ使用するように指定することができます。既定の光源は、移動したり調整することはできません。