FREESPOT[フリー スポット ライト] (コマンド)

フリー スポットライト(特定の目標を持たないスポット ライト)を作成します。

注: AutoCAD 2016 ベースの製品から、すべての標準光源がフォトメトリック光源として計算されるようになりました。シーン内のすべての標準光源をフォトメトリック光源に更新することをお勧めします。フォトメトリック照明は、システム変数 LIGHTINGUNITS を 1 または 2 に設定すると有効になります。

次のプロンプトが表示されます。

注: このコマンドのオプションは、システム変数 LIGHTINGUNITS の設定によって多少変わります。

ソースの位置

座標値を入力するかポインティング デバイスを使用して、ソースの位置を指定します。

[名前(N)]

光源の名前を指定します。名前には、大文字、小文字、数字、スペース、ハイフン( - )、アンダースコア(_)が使用できます。長さは、最大で 256 文字です。

[強度(I)]、[強度係数(I)]

光源の強度(明るさ)を設定します。範囲は、0.00 からシステムでサポートされている最大値までです。

[ホットスポット(H)]

光の一番明るい円錐部分に相当する角度を指定します。これは、照明デザイナーの間では、ビーム角度として知られています。この値は、0 から 160 度の範囲にするか、システム変数 AUNITS に基づく同等の値にすることができます。

[フォールオフ(F)]

光の円錐部分の広がりを決める角度を指定します。これは、画角とも呼ばれます。0 から 160 度の範囲の値をとります。既定値は 50 度、またはシステム変数 AUNITS に基づく同等の値です。フォールオフ角度は、ホットスポット角度以上である必要があります。

[状態(S)]

光源のオン/オフを切り替えます。図面で照明が有効にされていない場合、この設定の効果はありません。

[フォトメトリック(P)]

フォトメトリックとは、表示されている光源の光度(光の強度)の計測値です。

フォトメトリックでは、光度は光源から特定の方向に放射された「人間が感じる明るさ」の計測値です。光束とは、単位立体角あたりの人間が感じる明るさです。ランプの全光束は、すべての方向に放射された「人間が感じる明るさ」です。輝度とは、サーフェスへの単位面積あたりの全光束照射量です。

注: [フォトメトリック(P)]オプションは、システム変数 LIGHTINGUNITS が 1 または 2 に設定されている場合にのみ有効になります。
[強度(I)]

強度の値をカンデラ単位で入力するか、人間が感じる明るさを光束値で入力するか、サーフェスに入射する全光束の照度の値を入力します。

  • カンデラ(記号: cd)は、光度(特定の方向における光源から照射される人間が感じる明るさ)の SI(国際単位系)単位です。Cd/Sr
  • ルクス(記号: lx)は、照度の SI 単位です。Lm/m^2
  • フートカンデラ(記号: fc)は、光度の米国単位です。Lm/ft^2

人間が感じる明るさを光束値で指定するには、f と入力します。

i と入力すると、光度に基づいて強度を指定することができます。

照度は、ルクスまたはフートカンデラ単位で指定することができます。距離を指定して照度を計算するには、 と入力します。

[色(C)]

色の名前に基づいて光源の色を指定するか、ケルビン温度を指定します。? と入力すると、色の名前が一覧表示されます。

ワイルドカード文字を含めた文字列を入力すると、一部の色の名前がリストされます。またアスタリスク(*)を使用すると、可能性のあるすべての選択肢が表示されます。

k と入力すると、ケルビン温度に基づいて光の色を指定することができます。

[影(W)]

光源の影を作ります。

注: AutoCAD 2016 ベースの製品から、[影(W)]オプションの現在の状態または値に関係なく、影は常にレンダリングされるようになりました。このオプションは、スクリプト化と旧バージョンとの互換性を維持するために残されています。
[オフ(O)]

光源の表示および影の計算をオフにします。影をオフにすると、パフォーマンスが改善します。

[シャープ(S)]

シャープなエッジを使用して影を表示します。パフォーマンスを向上させるには、このオプションを使用します。

[ソフト マップ(F)]

ソフトなエッジを使用してリアルな影を表示します。

マップ サイズ

シャドウ マップの計算に使用するメモリ量を指定します。

柔らかさ

シャドウ マップの計算に使用する柔らかさを指定します。

[ソフト サンプリング(A)]

延長された光源に基づいて、より柔らかな影(半影)を使用したリアルな影を表示します。

影の形状を指定し、次に形状の寸法(たとえば、球の半径や四角形の長さと幅)を指定するには、sと入力します。

サンプルのサイズを指定するには、aと入力します。

影の形状の可視性を指定するには、v と入力します。

[減衰(A)]

[減衰の種類(T)]

距離に対応して、光がどのように減衰するかをコントロールします。スポットライトからオブジェクトが遠く離れるほど、オブジェクトは暗く見えます。減衰は、「減衰領域」とも呼ばれます。

注: システム変数 LIGHTINGUNITS が 1 または 2 に設定されていると、[減衰]オプションはレンダリング時の光源に影響しなくなります。このオプションは、スクリプト化と旧バージョンとの互換性を維持するために残されています。
  • [なし(N)]: 減衰を設定しません。光源から遠く離れたオブジェクトも、近いオブジェクトも同じ明るさになります。
  • [反比例方式(I)]: 光源からの距離の逆数になるように減衰を設定します。たとえば、スポットライトから 2 の距離が 2 単位の場合は、光の強度はスポットライトの 1/2 となります。距離が 4 単位の場合は、光の強度は 1/4 になります。反比例方式の既定値は、最大の強度の半分です。
  • [逆二乗方式(S)]: 光源からの距離の 2 乗の逆数になるように減衰を設定します。たとえば、スポットライトからの距離が 2 単位の場合は、光の強度はスポットライトの 1/4 となります。距離が 4 単位の場合は、光の強度はスポットライトの 1/16 になります。
[範囲を使用(U)]

範囲を使用するかどうかを指定します。

[減衰の開始範囲(L)]

光が放射を開始する位置を、光源の中心からのオフセットで指定します。既定は 0(ゼロ)です。

[減衰の終了範囲(E)]

光が放射を終了する位置を、光源の中心からのオフセットで指定します。この点を超えると光は当たりません。終了制限の値を設定するとパフォーマンスが改善します。この場所では照明の効果は最低限となるために、計算は処理時間の無駄となるからです。

[色(C)]/[フィルタ色(C)]

光源の色をコントロールします。

[TrueColor(T)]

True Color を指定します。R,G,B (赤、緑、青)の形式で入力します。

[インデックス カラー(I)]

ACI (AutoCAD カラー インデックス)の色を指定します。

[HSL(H)]

HSL(色合い、鮮やかさ、明るさ)の色を指定します。

[カラー ブック(B)]

カラー ブックの色を指定します。