概要 - 寸法拘束を適用する

寸法拘束は、ジオメトリ オブジェクト間またはオブジェクト上の点間の指定された距離や角度を保持します。

たとえば、線分の長さが常に 6.00 単位、2 点間の垂直距離が 1.00 単位、円の直径が常に 1.00 単位を保持するように指定できます。

オブジェクトに寸法拘束を適用すると、拘束値を保持する「拘束変数」が自動的に作成されます。拘束変数には、既定では 「d1」または「dia1」などの名前が割り当てられますが、[パラメータ管理]で名前を変更することができます。

寸法拘束は、次のいずれかのフォームで作成できます。

各フォームにはそれぞれ異なる目的があります。また、ダイナミック拘束や注釈拘束は、「参照パラメータ」に変換できます。

ダイナミック拘束

既定では、寸法拘束は「ダイナミック」です。ダイナミック拘束は、標準的なパラメトリック図面と設計作業に最適です。

ダイナミック拘束には、次の特性があります。

ダイナミック拘束の寸法スタイルをコントロールする必要がある場合や、寸法拘束を印刷する必要がある場合、[プロパティ]パレットを使用して、ダイナミック拘束を注釈拘束に変更します。

注釈拘束

注釈拘束は、寸法拘束に次の特性を持たせたい場合に便利です。

注: 注釈拘束で使用される文字を、寸法で使用される形式と同じ形式で表示するには、システム変数 CONSTRAINTNAMEFORMAT を 1 に設定します。

印刷後は、[プロパティ]パレットを使用して、注釈拘束をダイナミック拘束に変換し直すことができます。

参照パラメータ

参照パラメータは、駆動寸法拘束で、ダイナミック拘束または注釈拘束のいずれかです。つまり、参照パラメータは、関連付けられたジオメトリをコントロールしませんが、寸法オブジェクトと同様、サイズが表示されます。

参照パラメータは、他の方法であれば計算する必要があるような寸法を表示するための便利な方法として使用できます。たとえば、図では、幅が直径寸法拘束「dia1」と、長さ寸法拘束「d1」で拘束されています。参照パラメータ「d2」には、幅の合計が表示されていますが、拘束はしていません。参照パラメータの文字情報は、常に括弧の中に表示されます。

[プロパティ]パレットで[参照]プロパティを設定して、ダイナミック拘束または注釈拘束を参照パラメータに変換できます。

注:

参照パラメータを寸法拘束に変更し直すことにより、ジオメトリが過剰拘束される場合は、変更し直すことはできません。