この練習では、図面に挿入されたイメージの表示を操作します。
[イメージ管理]ツールスペースを使用して、イメージ挿入、カラー マップ、イメージに関するその他のデータを表示して編集します。
このツールスペースには、[イメージの挿入]ビュー、および[イメージ データ]ビューという 2 つのイメージ データに関するビューがあります。
[イメージ管理]ツールスペースへのアクセスは、次の方法で行います。
- リボンの[ラスター ツール]タブ
[管理と表示]パネル
[管理]
をクリックします。
- 作図領域で右クリックして、[イメージ]
[イメージ管理]を選択します。
- コマンド プロンプトに対して imanage と入力します。
練習
この練習で使用する図面ファイルを開く
- ..\Program Files\Autodesk\ApplicationPlugins\RasterDesign2023.Bundle\Contents\Tutorials¥Tutorial1 フォルダの図面ファイル GettingStarted_02.dwg を開きます。
6 つのイメージが表示されます。そのうち、右側の 1 つは他の 3 つのイメージに重なっています。イメージに長方形フレームしか見えない場合は、フレームを選択して右クリックし、[イメージ]
[表示]を選択します。イメージが表示されます。
ツールスペースの[イメージの挿入]ビューについて理解する
- ツールスペースを表示するには、リボンの[ラスター ツール]タブ
[管理と表示]パネル
[管理]
をクリックします。必要な場合は、[イメージ]タブをクリックして[イメージ管理]をクリックします。
- ツールスペースの最上部にあるドロップダウン メニュー(管理ビュー選択コンボ ボックス)で、[イメージの挿入]ビューを選択します。
- ドロップダウン メニューの上にある管理用ツールバーで、
をクリックします。オブジェクト ツリーが展開されます。
画面に挿入された各イメージのオブジェクトが表示されます。各イメージ挿入の下にあるのはカラー マップ(モノクロ用 BIN、カラー用 CLR など)です。
- ツリーの最上部にある画面名(GettingStarted_02)をクリックします。
各イメージの属性が、表形式の項目ビューに表示されます。
- ツリーの下部にあるイメージ挿入名(Aerial や Arch など)のうち、いずれかをクリックして選択します。
選択した挿入のプロパティが項目ビューに表示されます。
- 管理用ツールバーで
をクリックします。
アイテム ビューに代わって、選択したイメージ挿入のプレビューが表示されます。プレビュー ペインのサイズを変更して、プレビューのサイズを変えることができます。
注: イメージ プレビューは、[イメージ管理]ツールスペースの[イメージの挿入]ビューで使用できますが、[イメージ データ]ビューでは使用できません。
-
他のイメージ挿入オブジェクトをクリックして、各オブジェクトのプレビューを確認します。
標準的なツールスペースのコントロール機能を使用する
- コマンド プロンプトに対して、floatrd と入力します。
ツールスペースが図面上で浮動状態になります。
さらに進んだ操作: カーソルを使ってツールスペースをドッキングおよび浮動状態にすることもできます。ツールスペースをドッキングするには、浮動ツールスペースをクリックし、ウィンドウの最上部または左側にドラッグします。ドッキングしたツールスペースのハンドルをクリックしてドラッグすると、浮動状態にすることができます。試すことができるその他のコマンドには、ツールスペースを非表示にする hiderd と、ツールスペースを表示する imanage または showrd があります。
- 浮動ツールスペースの色付きのコントロール バーで、
をクリックすると、自動非表示がオンになります。
これで、ツールスペースからカーソルを移動したときに、ツールスペースがコントロール バーの中に隠れるため、画面が見やすくなります。ツールスペースを再び展開するには、コントロール バーにカーソルを移動します。自動非表示機能は、画面上で作業しているときに、[イメージ管理]ツールスペースにすばやくアクセスできるようにしたいときに便利です。
- 自動非表示をオフにするには、
をクリックします。
- コマンド プロンプトに対して、dockrd と入力します。
ツールスペースが画面左側のドッキング位置に移動します。
-
をクリックすると、ツールスペースの[プロパティ]メニューが表示されます。
このメニューのオプションを使用すると、ドッキング機能の解除、ツールスペースの背景の透過性のコントロール、および自動非表示のオンとオフの切り替えができます。
イメージの表示と非表示
- ツリー内のいずれかのイメージ名をクリックし、右クリックして[非表示]をクリックします。
画面上では、イメージは非表示になりますが、フレームは引き続き表示されます。ツリーおよびプレビュー ウィンドウでは、イメージのオブジェクトが引き続き表示されていることに注意してください。
- 非表示になっているイメージを再び表示するには、挿入名を右クリックして[表示]をクリックします。
ヒント: イメージの表示と非表示の切り替えには、イメージ フレームを選択し、右クリックして
[イメージ]
[表示](または
[非表示])を選択する方法もあります。選択されたフレームは点線で表示され、各角に青の正方形が表示されます。
[非表示]オプションの使用は、図面内の変更が最小限に抑えながらイメージが表示されないようにする最も簡単な方法です。関連するコマンドは次のとおりです。
- [ロード解除]を選択すると、イメージが作業メモリーから削除されます。このオプションは、[イメージ データ]ビューでイメージ データ定義を右クリックすると選択できます。このオプションを無効にするには、同じショートカット メニューの[再ロード]オプションを使用します。
- [削除]を選択すると、イメージとフレームが図面とオブジェクト ツリーから削除されます。ただし、[Raster Design オプション]で[常にアタッチ解除]が設定されていない場合、[イメージ データ]ビューの未参照のデータ定義は残ります。削除オプションは、[イメージの挿入]ビューで挿入イメージを右クリックすると選択できます。イメージが削除されてもアタッチ解除されていない場合、[イメージ データ]ビューでイメージを右クリックして[新しい挿入]をクリックし、削除操作を無効にすることができます。
- [アタッチ解除]はイメージ削除の最も完全な形態で、これを選択すると、すべてのイメージ データが完全に図面から削除されます。このオプションは、[イメージ データ]ビューでイメージ データ定義を右クリックすると選択できます。このオプションを無効にするには、新しいイメージ挿入を作成する必要があります。
イメージにズームする
- イメージ挿入名を右クリックして[ズーム]をクリックします。そのイメージがズーム表示されます。
- 前のビューに戻るには、クイック アクセス ツールバーの[元に戻す]をクリックします。
イメージの表示順序を操作する
- 画面上で、イメージ Aerial が Pyrmd と Tractor の上に重なっていることに注意してください。この表示順序は、[イメージの挿入]ビューに反映されています。このビューでは、Pyrmd、Tractor よりも、Aerial がツリーの高い位置にあることがわかります。このツリーにおける挿入順序は、画面内の表示順序と直接的に対応しています。
- [イメージの挿入]ツリーで Aerial をクリックして、Pyrmd よりも低い位置にドラッグします。この操作によって表示にどのような変化があるか確認してください。
- Aerial をクリックして、Tractor よりも低い位置にドラッグします。
- Aerial を右クリックして[最前面に移動]をクリックします。
ヒント: 場合によっては、メニューを選択する方法の方が、クリック アンド ドラッグによる方法よりも、イメージ表示順序を正確に操作できる場合があります。
カラー マップを編集する
- Arch を右クリックして[カラー マップを編集]をクリックします。
[色を選択]ダイアログ ボックスが開きます。すべてのモノクロ イメージのカラー マップは、このダイアログ ボックスで操作します。
- カーソルを使用して、線図の別の前景色を選択します。背景によく映える色がよいでしょう。
- [OK]をクリックしてから図面ウィンドウ内をクリックし、変更箇所を確認します。
ここで選択した色は、イメージの線とフレームに適用されますが、プレビューには適用されません。また、RGB カラーの値が、カラー マップのラベルに一覧表示されることに注意してください。
- いずれかのイメージ挿入のカラー マップ オブジェクト(
)をクリックして、表形式のアイテム ビューでカラーのプロパティを確認します。
- Tractor を右クリックして[カラー マップを編集]をクリックします。
[イメージ調整]ダイアログ ボックスが開きます。単一バンドのグレースケール イメージとカラー イメージのカラー マップは、このダイアログ ボックスで操作します。
- 明るさ、コントラスト、フェードの設定を変更します。
- [OK]をクリックしてから図面ウィンドウ内をクリックし、変更箇所を確認します。
ここで行った設定はイメージに適用されます。また、これらの設定に対応する数値が、カラー マップのラベルに一覧表示されることに注意してください。
[イメージ データ]ビューを調べる
- ツールスペースの上部にあるドロップダウン メニューで、[イメージ データ]ビューを選択します。
- ドロップダウン メニューの上にある管理用ツールバーで、
をクリックします。オブジェクト ツリーが展開されます。
このビューでは、異なるオブジェクト ツリーが表示されることに注意してください。各イメージは、5 個以上のオブジェクトの分岐によって表されます。各分岐の最上部にあるのがイメージ データの定義、その下にバンド グループ (およびそのグループに属するバンド) と、カラー マップおよびそれに属するイメージ挿入が続きます。
- さまざまなデータ オブジェクトをクリックして、アイテム ビューでそれぞれのプロパティを確認します。
新しい挿入を作成する
- Aerial のカラー マップを右クリックして、[カラー マップを編集]をクリックします。
- 明るさ、コントラスト、フェードの値を変更します。これらの設定が、カラー マップ オブジェクトのラベルに表示されることに注意してください。
- Aerial のカラー マップを右クリックして、[新しい挿入]をクリックします。
グレースケール カラー マップの複製インスタンスが作成され、その下位に Aerial:1 という名前の新しい挿入が作成されます。
- Aerial のイメージ データ定義を右クリックして、[新しい挿入]をクリックします。この操作により、既定値のカラー マップ設定を持つ新しい挿入(Aerial:2)が作成されます。
イメージをロード解除する
- Tractor のイメージ データ定義を右クリックして、[ロード解除]をクリックします。イメージが消え、フレームが残ります。
- ツリー最上部の画面オブジェクトをクリックし、アイテム ビューの[状態]列に Tractor のエントリがあることを確認します。
- Tractor のイメージ データ定義を右クリックして[再ロード]をクリックし、図面ウィンドウ内をクリックします。イメージがフレーム内に再度表示されます。
ヒント: アプリケーションのパフォーマンスを上げるには、1 つ以上のイメージを一時的にロード解除します。ロード解除したイメージは、必要に応じて簡単に再ロードできます。
アイテム ビューの列のレイアウトを変更する
- ツリーの最上部にある画面名をクリックします。
アイテム ビューには、既定レイアウトを使って整列された情報列が表示されています。
- 列ヘッダ領域を右クリックします。表示可能な列の完全なリストが表示されます。
チェック マークをつけた列が表に表示されます。チェック マークを追加および解除して、表に表示されるデータをコントロールします。また、[すべての列を表示]を選択できる他、列の先頭行を右クリックして[列を非表示]を選択すると、その列を非表示にできます。
- 表に表示される列を変更するには、チェック マークを追加または解除します。
表中の列の順序を変更するには、列の先頭行をクリックして移動させたい位置にドラッグします。
- 表の列を並べ替えるには、1 つ以上の列をドラッグします。列をドラッグすると、列の間に青色の線が表示され、マウスのボタンを放したときに列が表示される場所が示されることに注意してください。
- 列の幅を変更する場合は、列の先頭行の間にある縦線をクリックしてドラッグします。
イメージ フレームの表示/非表示を切り替える
- すべてのイメージの周囲のフレームを非表示にするには、リボンの[ラスター ツール]タブ
[管理と表示]パネル
[フレーム表示/非表示]
をクリックします。
- 図面ウィンドウ内で右クリックし、[繰り返し 'IFRAME]をクリックしてイメージ フレームを表示します。
図面ウィンドウ内で右クリックし、[イメージ]
[イメージ フレームを表示]を選択しても、イメージ フレームを表示できます。
- 変更を保存せずに図面を閉じます。