円ツールは、ラスター円をベクトル円に変換します。ラスター円を選択すると、AutoCAD Raster Design toolset はそのジオメトリに一致するベクトル円を作成します。
円ツールは、[Raster Design オプション]ダイアログ ボックスの[ベクトル化ツール一般]タブで指定した設定内容によっては、コマンドの終了時に背後のラスター円を削除することもできます。詳細は、[ベクトル化ツール一般]タブ([AutoCAD Raster Design オプション]ダイアログ ボックス)を参照してください。
ラスター円を定義するには、次の 4 つの方法があります。
- 1 点指定の方法は、1 回のクリックでモノクロのラスター円を検出します。
- 複数点指定([中心(C)]オプション)の方法は、中心点と円周上の 1 点を指定し、任意の形状のラスター円を変換します。
- 複数点指定([2 点(2P)]オプション)の方法は、円の直径を定義する 2 点を指定し、ラスター円を変換します。
- 複数点指定([3 点(3P)]オプション)の方法は、円周上の 3 点を指定し、ラスター円を変換します。
AutoCAD Raster Design toolset による円のベクトル化が終わると、次のことを実行できます。
- 上記の 4 つの選択方法のいずれかを使用して、別の円をベクトル化します。
- 円の中心、半径、直径を確認または編集します。数値を入力するか、図面内の一致させたい属性を持った別の円をクリックすると、新しい値を指定できます。この一致操作は、直径が同じ複数の円や同心円のセットをベクトル化するときに特に便利です。