練習 S2: [斑点除去]を使用してイメージを補正する

この練習では、ラスター イメージを補正し、スキャンによる傷をイメージから除去するための[斑点除去]を使用します。

[斑点除去]を使用すると、汚れた図面や色が薄れた図面をスキャンして作成したイメージの斑点や染みを除去できます。[斑点除去]ユーティリティは、イメージ全体と一定範囲のいずれにも使用できます。

関連する練習

この練習を行う前に、AutoCAD Raster Design toolsetのオプションが「練習 A1: AutoCAD Raster Design Toolsetのオプションを設定する」で説明したとおりに設定されていることを確認します。

練習

この練習で使用する図面ファイルを開く

  1. ..\Program Files\Autodesk\ApplicationPlugins\RasterDesign2023.Bundle\Contents\Tutorials¥Tutorial2 フォルダの図面ファイル Scanned_03.dwg を開きます。

    イメージから斑点を除去する

  2. リボンの[表示]タブ [名前の付いたビュー]パネル [ビュー管理] をクリックします。次に、[モデル ビュー]ノードを展開し、TU_speckles という名前のビューを選択し、[現在に設定]をクリックして、[OK]をクリックします。

    このサンプルは、多くの斑点があるイメージの一部を示しています。

  3. リボンの[ラスター ツール]タブ [編集]パネル [補正]ドロップダウン メニュー [斑点除去] をクリックします。コマンド ラインでは、さまざまな方法で、[斑点除去]を適用するイメージ サブ領域を指定することができます。ここでは、[Enter]を押すことにより、イメージ全体をするオプションを選択します。

    コマンド プロンプトに、除去する斑点のサイズを決めるためのオプションが表示されます。

  4. p または Pick と入力し、除去対象となる最大サイズの斑点をクリックして選択します。検出されるサイズは、AutoCAD 単位の 0.50 よりやや小さくなることに注意してください。
  5. r ([再指定(R)])と入力し、次に u ([単位でのサイズ(U)]) と入力します。斑点のサイズを指定するよう求めるプロンプトが表示されたら、値として .381 と入力します。

    このイメージに対しては、0.3810 の斑点サイズが適切です。斑点のサイズが大きすぎると、[斑点除去]によって寸法値の小数点など、図面に必要な部分のラスター データまで除去されてしまいます。ただし、斑点除去には必要なデータが除去されないようにする機能も用意されています。

    プレビューが表示され、除去される斑点がハイライト表示されます。除去する必要がない斑点(1:20 のコロンなど)については、その斑点をクリックして選択解除します。[窓]または[ポリゴン]オプションを使用し、長方形やポリゴンで囲まれた領域内の斑点を選択解除することもできます。

  6. [Enter]を押してハイライト表示されている斑点を除去し、[Esc]を押してコマンドを終了します。
  7. 変更を保存せずに図面を閉じます。