この練習では、ラスター イメージを補正し、スキャンによる傷をイメージから除去するための[斑点除去]を使用します。
[斑点除去]を使用すると、汚れた図面や色が薄れた図面をスキャンして作成したイメージの斑点や染みを除去できます。[斑点除去]ユーティリティは、イメージ全体と一定範囲のいずれにも使用できます。
この練習を行う前に、AutoCAD Raster Design toolsetのオプションが「練習 A1: AutoCAD Raster Design Toolsetのオプションを設定する」で説明したとおりに設定されていることを確認します。
この練習で使用する図面ファイルを開く
イメージから斑点を除去する
このサンプルは、多くの斑点があるイメージの一部を示しています。
コマンド プロンプトに、除去する斑点のサイズを決めるためのオプションが表示されます。
このイメージに対しては、0.3810 の斑点サイズが適切です。斑点のサイズが大きすぎると、[斑点除去]によって寸法値の小数点など、図面に必要な部分のラスター データまで除去されてしまいます。ただし、斑点除去には必要なデータが除去されないようにする機能も用意されています。
プレビューが表示され、除去される斑点がハイライト表示されます。除去する必要がない斑点(1:20 のコロンなど)については、その斑点をクリックして選択解除します。[窓]または[ポリゴン]オプションを使用し、長方形やポリゴンで囲まれた領域内の斑点を選択解除することもできます。