スキャンした図面を補正するためのチュートリアル

このチュートリアルでは、用紙図面をスキャンして作成したイメージを、AutoCAD Raster Design toolset を使用して補正する方法を説明します。

図面をスキャンして作成したイメージには、次のような問題がよく発生します。

• ネガや青焼き図面をスキャンしたイメージは、背景が暗く、線が明るく表示され、見づらい。
• イメージが反転され、そのために文字や線が上下逆、または左右逆になる。
• 元の図面が汚れていたり傷んでいるために、イメージに斑点が現れる。
• ドキュメントをスキャナで読み込む際に歪みや傾きが生じる。
• コピーを繰り返すなどのスキャン前の処理が原因で、スキャンしたドキュメント自体が歪んでおり、それを反映して歪んだイメージが作成される)。
• イメージの線が粗くて見づらい。
• 元の図面に折り目や染みが付いていたり、破れていたりするために、スキャンしたイメージに傷が含まれる。

AutoCAD Raster Design toolset の補正ユーティリティ、イメージ処理フィルタ、編集ツールは、これらの問題を解決する手段として提供されています。このチュートリアルの練習では、これらのツールを使用して、図面をスキャンして作成したラスター イメージの品質を改善する方法について説明します。

以降のチュートリアルでは、ラスター図形を編集および削除したり、新しいラスターまたはベクトル ジオメトリを追加して、ラスター イメージを更新する方法を説明します。