練習 M3: 衛星画像を使用して作業する

この練習では、[パレット管理]を使用して、イメージ内で透明色を作成し、色の使われ方を組み合わせます。

[パレット管理]を使用すると、市販のデータまたは既存のファイルの既存イメージをユーザのニーズに合わせてカスタマイズすることができます。使用されている色数、色の割り当て、背景の透過性は、すべて変更することができます。このレッスンでは、イメージ内での色の使われ方を調べ、透明色を作成し、イメージから選択した色を結合して画質を改善します。次に、パレットを圧縮して、未使用の色を除去し、パレットを構成し直します。

関連する練習

この練習を行う前に、AutoCAD Raster Design toolsetのオプションが「練習 A1: AutoCAD Raster Design Toolsetのオプションを設定する」で説明したとおりに設定されていることを確認します。

練習

  1. ..\Program Files\Autodesk\ApplicationPlugins\RasterDesign2023.Bundle\Contents\Tutorials¥Tutorial7 フォルダの図面ファイル Palette_Manager03.dwg を開きます。

    カラー衛星画像が図面に挿入されます。

    イメージ パレットを検証する

    [パレット管理]を使用して、イメージに関する詳細な情報とイメージに使用されている色を確認します。

  2. リボンの[ラスター ツール]タブ [編集]パネル [イメージを処理]ドロップダウン メニュー [パレット管理] をクリックします。
  3. [パレット管理]ダイアログ ボックスで、[パレット]メニュー [情報]を選択します。[パレット情報]ダイアログ ボックスに、使用可能な 256 色のうち 90 色だけが使用されており、このイメージでは背景の透過性がオフになっていることが示されます。[OK]をクリックします。
  4. [表示]メニュー [未使用色を表示]を選択します。パレットの未使用色には、それ全体に X が付けられます。
  5. [表示]メニューを再び選択します。[背景の透過色を表示]が選択できない状態になっており、背景の透過色がまだ定義されていないことを示していることに注目してください。

    透明色を割り当てる

    透明色は、これ以降に[削除][回転角度補正]コマンドを使用する場合に、背景色として使用されます。'黒を透明色にするのはよい選択ですが、実行する前に、既にイメージ内で使用されているかどうかを確認する必要があります。使用されている場合、背景の透過性がオンのときにイメージ内に穴が表示されないよう、通常、黒を透明色としては選択しません。

  6. [並べ替え]リストから[明るさ]を選択します 。パレットの終わりの方が暗い色になるように順序が変わります。
  7. カラー テーブルの最後の[インデックス]が 0 の(最も暗い)ボタンにカーソルを合わせます。ステータス バーの[ピクセル数]は 0 で、イメージ内で使用されていない色であることが示されます

    [インデックス]が 0 の色が、透明色として選択するのに適切な色と思われますが、イメージ内でこの色を使用している他のインデックスがないことを確認する必要があります。

  8. カラー テーブルの[インデックス 0]ボタンをクリックします。リスト ウィンドウの下部にスクロールします。インデックス 0 の行がハイライト表示されており、リスト内の他の暗い色でこの行の RGB と[ピクセル数]に一致するものはありません。これは、黒が透明色として使用するには「安全な」色であることを示しています。
    注: たとえ他のインデックスで黒を使用していたとしても、すべてのインスタンスが未使用である限りは、黒を透明色として使用することができます。
  9. [透過性を設定]をクリックします。表示が更新され、この色が割り当てられた透明色であることが示されます。
  10. [並べ替え]リストで[インデックス]を選択し、インデックス順に並べ替えます。
  11. [適用]をクリックします。

    イメージ内のいくつかの色を 1 色にまとめる

    イメージを見ると、海域がいくつかの異なる色で表示されているのが分かります。海域を 1 色で表すと、このレッスンの目的により役立ちます。これらの色を[結合]コマンドで 1 色にすることができます。

  12. [色を選択]をクリックします。[パレット管理]ダイアログ ボックスが一時的に閉じ、イメージから色(複数も可)を選択できるようになります。
  13. コマンドラインで、w と入力して[窓(W)]オプションを選択します。海域を構成するすべての色(約 6 色)を囲むように窓を描きます。

    選択すると、再び[パレット管理]ダイアログ ボックスが表示され、選択した色がパレットに表示されます。

  14. [結合]をクリックします。[変更後の色]ダイアログ ボックスが表示されます。変更後の色に、中程度の青色の色調を選択し、[OK]をクリックします。

    イメージ内で各色が 1 色になります。選択する色に応じて、元の海域色の一部またはその全部がパレットで未使用になります。

  15. [適用]ボタンをクリックしてイメージを更新し、1 色にした結果を確認します。

    パレットを圧縮する

    パレット表示には、未使用の色が多く含まれています。パレットを圧縮することで、未使用の色を除去します。[圧縮]操作がイメージ内のインデックスも変更され、使用中の色がパレットの最上部に集められます。

  16. [圧縮]をクリックし、イメージ内で未使用の色を除去します。
  17. [OK]をクリックしてイメージを更新し、[パレット管理]ダイアログ ボックスを閉じます。
  18. 結果を検証したら、図面またはイメージに対する変更を保存せずに図面を閉じます。