円弧ツールは、ラスター円弧をベクトル円弧に変換します。ラスター円弧を選択すると、そのラスター円弧のジオメトリに一致するベクトル円弧が AutoCAD Raster Design toolset によって作成されます。
円弧ツールは、[Raster Design オプション]ダイアログ ボックスの[ベクトル化ツール一般]タブで指定した設定内容によっては、コマンドの終了時に背後のラスター円を削除することもできます。
ラスター円弧を定義するには、次の 3 つの方法があります。
- 1 点指定の方法は、1 回のクリックでモノクロのラスター円弧を検出します。
- 複数点指定([中心(C)]オプション)の方法は、中心点、始点、および終点を選択して、任意の形状のラスター円弧を変換します。
- 複数点指定([3点(3P)]オプション)の方法は、円周上の 3 点を指定し、ラスター円弧を変換します。
AutoCAD Raster Design toolset による円弧のベクトル化が終わると、次のことを実行できます。
- 上記の 3 つの選択方法のいずれかを使用して、別の円弧をベクトル化します。
- 円弧の中心または半径を確認します。数値を入力するか、図面内の一致させたい属性を持った別の円弧をクリックすると、新しい値を指定できます。この一致操作は、直径が同じ複数の円弧や同心の円弧のセットをベクトル化するときに特に便利です。