この練習では、[等高線フォロー]を使用して、ラスター等高線を高度を持つベクトル ポリラインに変換します。
高度レベルの割り当て、画層の管理、および決定点での動作などをコントロールする設定を使用して、高度を持つベクトル ポリラインにラスター等高線を変換できます。高度レベルは、標高を表したり、気温や人口密度など、地形のその他の属性を示すことができます。
練習
- ..\Program Files\Autodesk\ApplicationPlugins\RasterDesign2023.Bundle\Contents\Tutorials¥Tutorial6 フォルダの図面ファイル VTools_06.dwg を開きます。
[Raster Design オプション]ダイアログ ボックスにアクセスする
- [AutoCAD Raster Design オプション]ダイアログ ボックスを表示するには、リボンでの[ラスター ツール]タブ
[ベクトル化と文字認識]パネル
ダイアログ ボックス ランチャー(
)をクリックします。
- [AutoCAD Raster Design オプション]ダイアログ ボックスで、[ラスター図形の検出]タブをクリックし、[最大ギャップ幅]を 5 に変更します。
この設定により、ラスター ポリラインをフォローするときに AutoCAD Raster Design toolsetが無視するギャップの最大幅を指定できます。この機能は、線にかかっているラベルを無視したり、実線ではない点線などを 1 本の線として認識するために使用できます。
この長さはピクセル単位で、[点を指定]ボタンを使用して画面上で指定することができます。ここでは、ギャップ幅を 5 に設定して、フォローが自動的に等高線ラベルをジャンプしないようにしています。
- [ベクトル化ツール フォロー]タブをクリックします。[等高線の設定]領域で、[高度]を[プロンプト]に変更し、[高度間隔]を 20 に設定します。
この設定により、等高線を変換するときに表示される既定値の高度をコントロールします。
- [ベクトル化ツール一般]タブをクリックし、[ベクトル分離]をクリックします。[ベクトル分離オプション]ダイアログ ボックスが表示されます。
- [ベクトル分離オプション]ダイアログ ボックスの[等高線]タブをクリックし、[等高線を高度別に分離する]チェック ボックスがオンになっていることを確認します。
この設定により、等高線は高度の間隔に基づいて画層に割り当てられます。
- [主曲線]領域で、[間隔]を 20 に、[画層]を contour20 に設定します。[計曲線]領域で、[間隔]を 100 に、[画層]を contour100 に設定します。主曲線と計曲線の両ポリラインについて、[ポリラインの幅]を[実際の値]に設定します。
この設定により、100 の倍数の等高線が画層 contour100 に自動的に配置されます。100 の倍数ではない 20 の倍数の等高線は、画層 contour20 に配置されます。ポリラインの幅は、それがフォローするラスターの幅と同じになります。
- [OK]をクリックし[ベクトル分離オプション]ダイアログ ボックスを閉じ、再度[OK]をクリックして[AutoCAD Raster Design オプション]ダイアログ ボックスを閉じます。
ラスター情報から等高線を作成する
- 等高線を作成するには、リボンの[ラスター ツール]タブ
[ベクトル化と文字認識]パネル
[フォロー]ドロップダウン メニュー
[等高線フォロー]
をクリックします。
- 7200 の等高線の上半分をクリックします。
- フォローがラベルによって寸断されている部分に到達したら、手動でラベル部分に 1 つか 2 つの点を追加し、ラベルの反対側にある等高線をクリックします。
- o と入力し、等高線のフォローを端まで続けます。
- [Enter]を押して、フォロー処理を終了します。
- 新しい高等線の高度を設定するために、7200 と入力します。
新しい等高線は画層 contour100 に配置され、ポリラインの幅は元のラスターに合わせて設定されます。
- 等高線 7200 の左にある等高線 7220 をクリックします。線全体がフォローされます。
- [Enter]を押して、フォロー処理を終了します。
- [Enter]を押し、新しい等高線の高度として既定値の 7220 を受け入れます。
新しい等高線は画層 contour20 に配置され、ポリラインの幅は元のラスターに合わせて設定されます。
- [Enter]を押して、コマンドを終了します。
- 変更を保存せずに図面を閉じます。