例: 基本的な注釈キーを作成するには

この例では、未処理注釈が UP で始まる(UP5A や UP4B など)ユーティリティ電柱ポイントの作成に使用する注釈キーを作成します。これらのポイントは、図面内に作成されると、同じレイヤに同じ記号で表示されます。各ポイントでは、それぞれの注釈が保持されます。

この例では、未処理注釈が UP で始まるすべてのポイントが 1 つの注釈キーに照合されるようにするために、注釈キーのコードでワイルド カード文字を使用する方法を紹介します。

この例に従って操作を進めていくと、[注釈キー エディタ]の列の内容についてより詳しい情報が必要となります。詳細は、「[注釈キー エディタ]を参照してください。」

例: 基本的な注釈キーを作成する

  1. 操作を始める前に、この例で作成する電柱ポイントを表示するために使用する、UP_Symbol という名前のポイント スタイルを作成しておきます。詳細は、「概要 - ポイント スタイル」を参照してください。
  2. [ツールスペース][設定]タブで、[ポイント]コレクションを展開します。
  3. [注釈キー セット]コレクションを右クリックします。[新規作成]をクリックします。
  4. [名前]に、UP_Example と入力します。[OK]をクリックします。

    UP_Example という名前の注釈キー セットが作成され、[設定]ツリーの[注釈キー セット]コレクションの下に表示されます。

  5. UP_Example を右クリックします。[キーを編集]をクリックします。

    [注釈キー エディタ]が開きます。[注釈キー エディタ]が見当たらない場合は、[設定]タブの上部にある をクリックして、[パノラマ]ウィンドウを表示します。

    この後の手順で言及されている列見出しが見当たらない場合は、列見出しのコンテキスト メニューを使用してそれらの列見出しを表示するか、列見出しを展開します。[注釈キー エディタ]の列の表示/非表示は、リスト ビューと同じ方法で切り替えることができます。詳細は、「[ツールスペース]のリスト ビューを使用するには」を参照してください。

  6. [注釈キー エディタ]で、[コード]列見出しの下にある先頭のセルをクリックします。コードとして UP* と入力します。

    アスタリスク(*)は、未処理注釈が UP で始まる注釈キーが一致することを示しています(UP5A や UP5B など)。

  7. [ポイント スタイル]列見出しの下で、チェック ボックスをオンにして、セル内をクリックします。[ポイント スタイル]ダイアログ ボックスで、UP_Symbol を選択します。[OK]をクリックします。

    作成中の注釈キーに一致するポイントの記号が、UP_Symbol スタイルで表示されます。

  8. [ポイント ラベル スタイル]列見出しの下で、チェック ボックスがオンになっていること、そして標準スタイルが指定されていることを確認します。標準スタイルでは、ポイントのラベルとして、ポイント番号、ポイント標高、および完全な注釈が表示されます。
  9. [形式]列見出しの下のセル内をクリックして、$* と入力します。

    ドル記号のアスタリスク($*)表記の形式は、ポイントの完全な注釈と 未処理注釈が同じになることを意味するものです。

    希望する場合は、UTILITY POLE などのテキストを入力すれば、未処理注釈が UP で始まるすべてのポイントの完全な注釈としてそのテキストが使用されます。または、未処理注釈から完全な注釈を作成する形式を割り当てることもできます。詳細は、「注釈キーの形式リファレンス」を参照してください。

  10. [レイヤ]列見出しの下で、チェック ボックスをオンにします。セル内をクリックして、PTS_UP という名前のレイヤを作成します。
  11. 他のすべての列見出しの下のチェック ボックスをオフにします。

    この注釈キーを使用して作成するポイントは、この PTS_UP レイヤ上に配置されます。

  12. [注釈キー エディタ]を閉じます。
  13. 複数の注釈キー セットを定義してある場合は、UP_Example セットを検索順序の先頭に移動します。詳細は、「注釈キー セットの検索順序を変更するには」を参照してください。
  14. [ホーム]タブ [地盤データを作成]パネル [ポイント]メニュー [ポイント作成ツール]をクリックします。 [ポイントを作成]ダイアログ ボックスで、 をクリックしてダイアログ ボックスを拡張します。
  15. [ポイントを作成]コレクションを展開し、次の設定を指定します。
  16. [その他]コマンド リストから[手動]を選択します。
  17. 新しいポイントの位置を選択します。
  18. プロンプトの指示に従います。注釈の入力を求められた場合、UP1A と入力します。
    注: 注釈キーの照合では大文字と小文字が区別されます。したがって、大文字は、同じ文字の小文字とは一致しません。たとえば、未処理注釈 “UP1A” は注釈キーのコード “UP*” と一致しますが、“up*” や “Up*” といった注釈キーのコードとは一致しません。
  19. ポイントは、UP_Symbol ポイント スタイルと標準ポイント ラベル スタイルを使用して描画されます。ポイントは、PTS_UP レイヤ上に作成されます。