例: 注釈キーのパラメータを使用して完全な注釈を生成し、ポイント記号を尺度変更するには

注: この後の説明は、この例を理解する助けとして記述されています。注釈キーに関する完全な説明ではありません。注釈キーの概要については、「概要 - 注釈キー」を参照してください。この例の操作を試す前に、基本的な注釈キーの作成方法を習得することをお勧めします。詳細は、「例: 基本的な注釈キーを作成するには」を参照してください。

ポイントの作成時にコマンド ラインに入力する注釈は、ポイントの未処理注釈になります。未処理注釈は、TREE のように 1 つの要素で構成することも、TREE OAK 7 のように複数の要素で構成することもできます。未処理注釈の先頭要素は、注釈キーの照合の際に注釈キーのコードと比較されます。未処理注釈の残りの要素はパラメータと呼ばれます。ポイントに対して完全な注釈を作成したり、ポイントを回転または尺度変更するためにパラメータを使用することができます。

この例では、TREE <木の種類> <木のサイズ>という形式の未処理注釈を完全な注釈に変換する注釈キーを作成します。注釈は「xx インチの xx の木」と読むことができ、<木のサイズ>の値を使用してポイント記号を尺度変更します。たとえば、TREE OAK 7 という未処理注釈は、「7 インチの OAK の木」という完全な注釈に変換されます。ポイント記号の尺度変更に使用される値は 7 となります。

未処理注釈 TREE OAK 7 の中で、OAK が 1 番目のパラメータ、7 が 2 番目のパラメータです。

例: パラメータを使用して完全な注釈を生成し、ポイント記号を尺度変更する

  1. 操作を始める前に、この例で作成する木のポイントを表示するTree_Symbol という名前のポイント スタイルを作成しておきます。詳細は、「ポイント スタイルを作成するには」を参照してください。
  2. [ツールスペース][設定]タブで、[注釈キー セット]コレクションを右クリックします。[新規作成]をクリックします。
  3. [名前]に、Param_Example と入力します。[OK]をクリックします。

    Param_Example という名前の注釈キー セットが作成されます。

  4. Param_Example を右クリックします。[キーを編集]をクリックします。

    [注釈キー エディタ]が表示されます。[注釈キー エディタ]が見当たらない場合は、[設定]タブの上部にある をクリックして、[パノラマ]ウィンドウを表示します。

    この後の手順で言及されている列見出しが見当たらない場合は、列見出しのコンテキスト メニューを使用してそれらの列見出しを表示するか、列見出しを展開する必要があります。[注釈キー エディタ]の列の表示/非表示は、リスト ビューと同じ方法で切り替えることができます。詳細は、「[ツールスペース]のリスト ビューを使用するには」を参照してください。

  5. [注釈キー エディタ]で、[コード]列見出しの下の先頭のセルをクリックし、コードとして TREE と入力します。

    このコードは、先頭要素が TREE であるすべてのポイントの未処理注釈と一致します。

  6. [ポイント スタイル]列見出しの下で、チェック ボックスをオンにして、セル内をクリックします。[ポイント スタイル]ダイアログ ボックスで、Tree_Symbol を選択します。[OK]をクリックします。
  7. [ポイント ラベル スタイル]列見出しの下にあるチェック ボックスをオンにします。標準ポイント ラベル スタイルが指定されていることを確認します。
  8. [形式]列見出しの下のセル内をクリックして、$2 inch $1 Tree と入力します。

    $2 は、未処理注釈の 2 番目のパラメータを参照します。$1 は、未処理注釈の 1 番目のパラメータを参照します。この形式は、未処理注釈 “TREE OAK 7” を完全な注釈 “7 inch OAK tree” に変換します。

    詳細は、「注釈キーの形式リファレンス」を参照してください。

  9. [レイヤ]列見出しの下で、チェック ボックスをオンにします。セル内をクリックして、PTS_TREE という名前のレイヤを作成します。この注釈キーを使用して作成するポイントは、この PTS_TREE レイヤ上に配置されます。
  10. [X-Y に適用]の下で、チェック ボックスをオンにします。
  11. [Z に適用]の下で、チェック ボックスをオンにします。
  12. [尺度パラメータ]の下で、チェック ボックスをオンにします。
  13. [尺度パラメータ]の下で、チェック ボックスをオンにします。[パラメータ 2]を選択します。

    [パラメータ 2]は、未処理注釈の中の 2 番目のパラメータを指し、この例では 7 です。これで、注釈の 2 番目のパラメータにポイント記号をサイズ変更する値が含まれます。

  14. 他のすべての列見出しの下のチェック ボックスをオフにします。
  15. [注釈キー エディタ]を閉じます。
  16. 複数の注釈キー セットを定義してある場合は、Param_Example 注釈キー セットを検索順序の先頭に移動します。詳細は、「注釈キー セットの検索順序を変更するには」を参照してください。
  17. [ホーム]タブ [地盤データを作成]パネル [ポイント]メニュー [ポイント作成ツール]をクリックします。
  18. [ポイントを作成]ダイアログ ボックスで、 をクリックしてダイアログ ボックスを拡張します。
  19. [ポイントを作成]コレクションを展開し、次の設定を指定します。
  20. [その他]コマンド リストから[手動]を選択します。
  21. 新しいポイントの位置を選択します。
  22. プロンプトの指示に従います。注釈の入力を求められた場合、TREE OAK 7 と入力します。

    ポイントが描画され、完全な注釈 7 inch OAK tree がラベルとして付けられ、木の記号が尺度変更されます。

  23. もう 1 つポイントを作成し、未処理注釈に TREE OAK 5 を指定します。完全な注釈が生成され、記号が尺度変更されることを確認してください。