ねじデータのスプレッドシートの概要

Design Data フォルダにある Thread.xls は、穴およびねじのコマンドで使用されるデータを提供します。

スプレッドシート ファイルの場所は、アプリケーション オプションやプロジェクトの設定によって異なる場合があります。

Thread.xls ファイルと同じフォルダにある Clearance.xls で、ボルト穴データが管理されています。両方の xls ファイルの編集は同じルールに従います。

Thread.xls スプレッドシートには、平行ねじタイプまたはテーパねじタイプのいずれかの形式のワークシートが含まれています。ワークシートには、いくつかの業界標準のねじのタイプや、標準ねじ穴サイズのデータが記載されています。ワークシートの編集によって、以下の作業ができます。

ねじのタイプやそれに対応する行は削除しないでください。iPart またはコンテンツ センターがパーツのインスタンス化を試みた場合に、このパーツに必要なデータが削除されていると、操作が正常に行われない可能性があります。

注: Autodesk Inventor で、新しいねじ穴またはボルト穴を作成したり、新しいねじのタイプまたはボルト穴のタイプを追加するには、Microsoft Excel が必要です。

平行ねじタイプ ワークシートの形式

一番上の 3 行には、列見出しとその他の一般的なデータが格納されます。この領域の重要なセルは以下のとおりです。

A1

このセルは、ワークシートが穴フィーチャとねじフィーチャによってどのように使用されるかを示します。

  • I は、ワークシート内の距離データがインチ単位であることを示します。I または M を指定する必要があります。
  • M は、ワークシート内の距離データが mm 単位であることを示します。I または M を指定する必要があります。
  • N は、ワークシートにめねじに関するデータのみが含まれていることを示します。X または N を使用できます。X と N を省略した場合、ワークシートはおねじ用とめねじ用の両方で使用できます。
  • P は、列 E がねじのピッチ距離であることを示します。P または Q を指定する必要があります。
  • Q は、列 E が 1 インチあたりのねじ山の数(TPI)であることを示します。P または Q を指定する必要があります。
  • X は、ワークシートにおねじに関するデータのみが含まれていることを示します。X または N を使用できます。X と N を省略した場合、ワークシートはおねじ用とめねじ用の両方で使用できます。

B1/C1

結合されたこのセルには、[穴]ダイアログ ボックスと[ねじ]ダイアログ ボックスに表示されるカスタムねじタイプ名が格納されます。このねじタイプ名は、ワークシートのタブに表示される名前と異なり、設計データを交換する機能に支障をきたすことなく、さまざまな言語や環境に合わせてカスタマイズできます。

D1

このセルには、ダイアログ ボックスのねじタイプ一覧の順序を決定するために使用される、並べ替え順が格納されます。番号が連番である必要はありません。番号が小さいねじタイプほど、一覧の上部に表示されます。

ねじデータが格納された領域は、4 行目から始まります。ねじデータに関する列は、次の 3 つのセクションに分かれています。

次に、各列とその内容を示します。

A

ねじの呼び直径サイズを十進数として示します。

B

列 A の値に追加され、[穴]ダイアログ ボックスに表示されるオプションの文字列値として、ねじの呼び直径サイズを示します。

C

特定のねじを識別するためのキーであるねじ指定を示します。

D

ダイアログ ボックスに表示され、穴注記とねじ注記にオプションで表示される場合がある、カスタムねじ指定を示します。この値は、穴フィーチャやねじフィーチャに影響を与えずにカスタマイズできます。ただし、複数行に同じねじ指定が格納されている場合は、すべての行に同じカスタムねじ指定を割り当てる必要があります。

E

ねじの軸距離を示します。セル A1 に文字 P が指定されている場合、この列はピッチ距離値を表します。セル A1 に文字 Q が指定されている場合、この列は TPI 値を表します。

F

寸法変動を表すおねじの公差等級を示します。等級(Class)はキーでもあります。

G および H

おねじの主径の最大値と最小値をそれぞれ示します。おねじの主径とは、おねじの山の頂と接触している仮想円柱の直径のことです。

I および J

おねじのピッチ径の最大値と最小値をそれぞれ示します。ピッチ径とは、ねじの幅とギャップの幅が等しくなる場合の仮想円柱の直径のことです。

K および L

おねじの副径の最大値と最小値をそれぞれ示します。おねじの副径とは、おねじの谷底と接触している仮想円柱の直径のことです。

N

めねじの公差等級を示します。等級(Class)はキーです。

O および P

めねじの主径の最大値と最小値をそれぞれ示します。めねじの主径とは、めねじの谷底と接触している仮想円柱の直径のことです。

Q および R

めねじのピッチ径の最大値と最小値をそれぞれ示します。ピッチ径とは、ねじの幅とギャップの幅が等しくなる場合の仮想円柱の直径のことです。

S および T

めねじの副径の最大値と最小値をそれぞれ示します。めねじの副径とは、めねじの山の頂と接触している仮想円柱の直径のことです。

U

めねじのタップ ドリル径を示します。タップ ドリル径とは、穴の推奨ドリル径のことです。

テーパねじタイプ ワークシートの形式

一番上の 3 行には、列見出しとその他の一般的なデータが格納されます。この領域の重要なセルは以下のとおりです。

A1

このセルは、ワークシートが穴フィーチャとねじフィーチャによってどのように使用されるかを示します。

  • I は、ワークシート内の距離データがインチ単位であることを示します。I または M を指定する必要があります。
  • M は、ワークシート内の距離データが mm 単位であることを示します。I または M を指定する必要があります。
  • N は、ワークシートにめねじに関するデータのみが含まれていることを示します。X または N を使用できます。X と N を省略した場合、ワークシートはおねじ用とめねじ用の両方で使用できます。
  • T は、ワークシートにテーパねじが含まれていることを示します。これは、すべてのテーパ ワークシートに必須の文字です。
  • X は、ワークシートにおねじに関するデータのみが含まれていることを示します。X または N を使用できます。X と N を省略した場合、ワークシートはおねじ用とめねじ用の両方で使用できます。

B1/C1

結合されたこのセルには、ダイアログ ボックスに表示されるカスタムねじタイプ名が格納されます。このねじタイプ名は、ワークシートのタブに表示される名前と異なり、設計データを交換する機能に支障をきたすことなく、さまざまな言語や環境に合わせてカスタマイズできます。

D1

このセルには、ダイアログ ボックスのねじタイプ一覧の順序を決定するために使用される、並べ替え順が格納されます。番号が連番である必要はありません。番号が小さいねじタイプほど、一覧の上部に表示されます。

ねじデータが格納された領域は、4 行目から始まります。次に、各列とその内容を示します。

A

ねじ指定、つまりねじの呼びサイズを示します。選択したねじを識別するためのキーです。

B

図面で正しいねじコールアウトを取得するために役立つ、カスタムねじ指定を示します。

C

パイプの外径を示します。

D

TPI 値を示します。

E

ピッチ距離を示します。ピッチ距離とは、あるねじ上の 1 点から次のねじ上の対応する点までの距離のことであり、ねじ軸に沿って測定されます。

F

外部ピッチ径の開始値を示します。

G

手締めねじの噛み合い長さを示します。これは、テーパめねじとテーパおねじを手締めした場合の、両ねじ間の標準的な噛み合いの長さに相当します。

H

手締めによる噛み合い位置におけるピッチ径を示します。

I

有効なおねじ長を示します。

J

おねじの大端における有効なピッチ径を示します。

K

テーパめねじのレンチ補足長を示します。

L

テーパめねじのレンチ補足長のうち、小端におけるピッチ径を示します。

M

テーパおねじの消失長を示します。

N

テーパおねじの全長を示します。

O

ノミナル(完全)テーパおねじの長さを示します。

P

ノミナル(完全)テーパおねじのピッチ径を示します。

Q

ねじ高を示します。

R

パイプの小端における基本副径を示します。

S

テーパめねじのタップ ドリル径を示します。

T

テーパ角度をねじ山の角度として度単位で示します。