新機能の紹介: 2022
以下の処理を実行するには[オブジェクトをコピー]を使用します。
- パーツ ファイル内のジオメトリをコンストラクション環境のコンポジット、基準サーフェス、またはグループにコピーまたは移動します。たとえば、コンストラクション環境とパーツ モデリング環境の間でジオメトリのコピーを作成したり、移動することができます。
- 関連付けの有無を問わず、同一アセンブリのパーツ間でサーフェス ジオメトリのコピーを作成します。たとえば、あるアセンブリ内のソース パーツのメイト サーフェスを同一アセンブリのターゲット パーツにコピーすると、これらのサーフェスをターゲット パーツで基準として使用することができます。
関連付けられたジオメトリを使用してクロスパーツ設計を更新する
アセンブリに含まれるパーツを編集する場合は、[オブジェクトをコピー]を使用して、面とソリッド ボディを基準サーフェスまたはコンポジット フィーチャとしてパーツ間でコピーします。既定の設定では、コピーされたジオメトリは関連付けられます。そのため、ソース ジオメトリにサイズや位置などの変更を加えると、コピー先のジオメトリは自動的に更新されます。
あるパーツの形状が別のパーツの形状に依存している設計でパーツ間の関連付けを作成するには、[オブジェクトをコピー]を使用します。たとえば、電話機の受話器とそれを置く架台との関係の場合、受話器は架台の形状に適合している必要があります。架台の形状が変更されるたびに受話器が自動的に更新されるようにするには、次の操作を行います。
- 電話機の架台を作成またはインポートして、架台パーツをアセンブリ ファイルで開きます。
- アセンブリで受話器を表すパーツを作成します。新しいパーツをアクティブにしたまま、架台面のコピーを関連付けとともに作成します。
- 受話器のボディを作成するには、そのプロファイルの 2D スケッチを作成します。
- 範囲オプションとして[次へ]を選択して、受話器を表すスケッチをコピー先のサーフェス(架台)に押し出します。架台面のコピー先サーフェスを終端として選択します。
架台パーツが変更されるたびに、受話器パーツの面が自動的に更新されるようになります。
コンポジット ボディを再定義した後は、ボディ レベルの参照だけが残ります。たとえば、個々のエッジや面に対する拘束や終端は置換する必要があります。たとえば、サーフェスを再定義すると、コンストラクション サーフェス ボディ全体に対する押し出しの終端の[次へ]が残ります。ただし、個々の面に対する押し出しの終端の[終点]は、押し出しを編集して修復する必要があります。
[オブジェクトをコピー]とソリッド ジオメトリ
元のジオメトリのサイズや位置が変更されても、コピーされたジオメトリは更新されません。
パーツ環境にソリッドをコピーするには、[派生]コマンドを使用します。
Inventor のアセンブリ内にパーツを作成する場合、作業平面およびその他の参照ジオメトリ、一部のスケッチ ジオメトリを作成することができます。このとき、別のアセンブリ パーツを新しいファイルにコピーして、参照ジオメトリとして使用できます。
元のジオメトリのサイズや位置が変更されても、コピーされたジオメトリは更新されません。
[オブジェクトをコピー]とコンストラクション環境
コンストラクション環境とパーツ モデリング環境間でデータをコピーしたり移動するには、[オブジェクトをコピー]を使用します。
たとえば、サーフェスやソリッドなどの複数のボディが含まれているファイルからデータをインポートする場合は、サーフェスをコンストラクション環境に移動して、単一のパーツを形成するためにステッチしてまとめる必要が生じることがあります。この場合は、[オブジェクトをコピー]を使用してフェース(またはソリッド)をコンストラクション環境にコピーまたは移動してから、面をまとめてステッチし、パーツを形成することができます。次に、[オブジェクトをコピー]コマンドを使用して、パーツ モデリング環境にデータを再びコピーまたは移動できます。
作業手順の例
- 変換後のファイルを開き、[コンストラクション]タブ
[管理]パネル
[オブジェクトをコピー]の順にクリックします。
- コピーまたは移動する面を選択して、[グループ]オプションを選択します。選択した面をコンストラクション環境にコピーします。 面をすばやく選択するにはウィンドウ選択を使用します。
- 面がコンストラクション環境に移動されたので、[ステッチ]コマンドを使用して面をまとめてステッチします。
- [オブジェクトをコピー]を使用すると、パーツ モデリング環境にデータを再びコピーまたは移動することができます。
オブジェクトのコピーに関するヒント
- コンポジット フィーチャは、後でジオメトリをコピーするためのプレースホルダとしてジオメトリを指定せずに新規作成できます。[オブジェクトをコピー]ダイアログ ボックスを開いて、[OK]をクリックします。
- Inventor では、アセンブリ内のパーツは、関連付けを行わずにアクティブなパーツにコピーできます。パーツは、固定サーフェスまたはコンポジットとして現在のパーツにコピーされ、フィーチャの終端などの操作で参照ジオメトリとして使用できます。関連付けを行わずにオブジェクトをコピーするには、[関連付け]チェック ボックスをオフにします。
- コピー先のファイルにソリッドが含まれていない場合は、ソリッドをパーツ環境にコピーすることができます。
たとえば、コンストラクション環境からパーツ モデリング環境にソリッドをコピーまたは移動できます。
また、Inventor では、アセンブリ内の特定のパーツからアクティブな別のパーツにソリッドをコピーできます。
- [オブジェクトをコピー]コマンドでウィンドウ選択がサポートされています。
- フル ウィンドウ: マウスをクリックして左上から右下に対角線状にドラッグし、アクションによって作成されたウィンドウ形状でオブジェクトを完全に囲んで選択します。
- 交差選択ウィンドウ: マウスをクリックして右上から左下に対角線状にドラッグし、アクションによって作成されたウィンドウ形状と交差するすべてのオブジェクトを選択します。