部屋容積の計算における天井と床について

部屋の高さが部屋の上下の境界要素に届かない場合、Revit では、指定した上下の境界を使用して、部屋の高さとその容積が計算されます。

たとえば、次の断面図ビューはレベル 1 からレベル 2 へと上方に拡張している部屋を示していますが、その上側境界は天井や屋根など部屋の境界要素で設定されていません。この場合、Revit での部屋の容積の計算には、指定した部屋の高さが使用されます。

ただし、部屋の境界要素が部屋として設定した領域よりも内側にある場合、Revit では容積の計算に部屋の境界要素により設定されるスペースを使用します。たとえば、天井や屋根が部屋に指定した上限より下方にある場合、Revit では容積を部屋の境界要素までの範囲で計算します。

屋根裏スペースのように、屋根の下にある部屋については、上側境界を屋根の高さよりも大きな値に指定します。これにより、容積は屋根ピッチまでの範囲で計算されます。たとえば、次の断面図ビューはレベル 1 からレベル 2 の 7000 mm 上方に広がる部屋(青で示した部分)を示しています。ただし、部屋の容積を計算するとき、Revit では屋根が部屋の上側境界(赤で示した部分)として使用されます。

床が算定高さより上方にある場合、その床は下側境界ではなく上側境界となるため、部屋の容積の値が不正確になります。このような状況になるのは、通常、天井を床の一部としてモデル化した場合や、床を部屋の下側境界より上方に移動した場合です。このような場合は、上方にある床用に新しいレベルを作成し、そのレベルに部屋を追加します。これにより、部屋の容積がRevit によって正しく計算されます。