壁の配置基準線の設定、およびレイヤ厚さの変更時に壁が受ける影響について理解します。
このビデオは、次のことを示します。
モデルに壁を追加する際には、配置基準線を指定する必要があります。配置基準線を基準として、壁レイヤのジオメトリの位置を示します。この位置は、設計プロセスにおいて壁の構造や壁タイプを変更する可能性がある場合に、非常に重要です。正しく配置されない場合、ジオメトリが移動したり、重要な寸法が変更されたりする可能性があります。
2 つの例では、左側の壁のセットで、壁の配置基準線が内壁の仕上げ面に設定されています。右側の壁のセットでは、壁の配置基準線が外壁の仕上げ面に設定されています。壁の各セットの寸法によって、建物のフットプリント全体の寸法が設定されます。
壁の構造を変更して木製スタッドではなく CMU 構造レイヤを使用する場合、壁の躯体の厚さが CMU の寸法に一致するように変更されます。壁のセットの配置基準線が異なるために、CMU に追加される厚さが壁のセットごとに異なり、結果的に左側の壁の寸法が変更されました。
この現象を理解するために、それぞれの配置基準線で描画され、相互に位置合わせされた 3 つの壁を確認します。それぞれの壁の配置基準線は、内壁の仕上げ面、外壁の仕上げ面、および壁の中心に位置合わせされています。配置基準線に対する壁の面の関係を示す寸法があらかじめ追加されています。
壁の構造が変更された場合は、壁の配置基準線は現在の位置に留まり、壁の面はこれを基準として調整されることが分かります。壁の配置基準線は変更されませんが、壁の構造の厚さや壁タイプが変更されると、壁の面が変更されます。
壁の配置基準線は、内側面か外側面、壁の躯体面の内側面と外側面、または、壁か壁の躯体の中点に設定することができます。モデル内の壁のレイアウトは、壁の重要な寸法位置にある配置基準線を使用して行い、壁タイプが変更された場合に設計意図が維持されるようにします。