マテリアルのプロパティとアセットについて

マテリアルを設定するプロパティはアセットとして整理されます。アセットは、オブジェクトの特定の特性や動作をコントロールするプロパティのグループです。

Revit は次のアセット タイプを使用してマテリアルを設定します。

マテリアルにはタイプごとに 1 つ、最大で 5 つのアセットを指定できますが、同じアセット タイプを複数指定することはできません。たとえば、マテリアルは 2 つの物理アセットを指定できません。

たとえば、設計で標準コンクリートと高強度コンクリートを使用する場合、2 つの別個の Revit マテリアルを作成します。各マテリアルは「コンクリート」という共通の外観アセットを共有しますが、2 つのマテリアルは動作が異なるため、それぞれ異なる物理アセットを持つことになります。

Autodesk InventorAutoCAD でマテリアルを共有する場合は、これらの 5 つのアセット タイプをすべて使用できるオートデスク製品は Revit のみであることを理解しておく必要があります。Autodesk Inventor は物理アセットと表現アセットを使用します。AutoCAD は外観のみを使用します。これらのオートデスク製品でマテリアルの管理に使用されるダイアログ ボックスとコントロールは似ていますが、同じものではありません。

注: マテリアルについての詳細は、「マテリアルについて」を参照してください。

[マテリアル エディタ]パネル

[マテリアル ブラウザ]ダイアログの右ペインは、[マテリアル エディタ]パネルまたは単に[マテリアル エディタ]と呼ばれることがあります。[マテリアル エディタ]パネルは、マテリアルのアセットとプロパティの確認や編集に使用します。現在のプロジェクトのマテリアルのみを編集できます。ライブラリでマテリアルを選択すると、[マテリアル エディタ]パネルのプロパティは読み取り専用となります。

領域 機能
1 [アセット]タブと[アセットを追加]ボタン : アセット タブ([識別]、[グラフィックス]など)を使用すると、マテリアルを説明する情報およびプロパティを確認、管理できます。[アセットを追加]ボタン は、マテリアルにアセットを追加できる場合にのみ表示されます。

[物理]タブと[断熱]タブは、これらのアセット タイプがマテリアルに追加されている場合にのみ表示されます。

2 [外観]、[断熱]、[物理]アセットの場合にのみ、次のアイコンとボタンが[マテリアル エディタ]パネルの上部に表示されます。
  • 手/共有アイコン は、現在のプロジェクトで、選択したアセットを共有(使用)しているマテリアルの数を表します。手のアイコンにゼロと表示されている場合、現在のプロジェクトではアセットは他のマテリアルで使用されていません。現在選択されているマテリアルのみで使用されています。
  • [アセットを置換]ボタン は現在のアセットを置き換えます。
  • [アセットを複製]ボタン は現在のアセットを複製します。
3 サムネイル(見本)オプション メニュー: [外観]タブで、このサムネイル(見本)イメージの隣のプルダウン メニューは、サムネイル(見本)のレンダリング品質と表現をコントロールするオプションのリストを表します。
4 [プロパティ]パネル: 選択したアセットの詳細なプロパティを表示、管理します。アセットの名前と説明は[情報]ドロップダウン パネルの下に表示されます。上の例では、「Anodized - Red」の[外観]アセットで表示(拡張)される[メタル]プロパティを表しています。たとえば、液体に対して表示されるプロパティのセットは、金属に対して表示されるプロパティのセットとは異なります。
5 [マテリアル ブラウザ]ツールバー: これらのボタンを使用すると、マテリアルの作成、現在のマテリアルの複製、[アセット ブラウザ]の表示または終了の操作を行うことができます。現在のプロジェクトでカスタム パラメータが使用できる場合は、[カスタム パラメータ]ボタン がここに表示されます。