[リンクの設定値](Link Settings)ロールアウトのコントロールを使用すると、選択したリンクの動作を調整できます。
インタフェース
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- アクティブ化
- このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、選択したリンクがアクティブになります。既定値ではチェックマークが付いています。
[アクティブ化](Active)をオフにすると、リンクに頂点を割り当てられなくなります。これは、そのリンクがどんな頂点にも影響を与えないことを意味します。このリンクの範囲内にある頂点はそれによって影響を受けず、他の近くのエンベロープによって選択することも、他のリンクとブレンドせずに手動で割り当てることもできます。[アクティブ化](Active)をオフにすると、リンクはスケルトンのパーツではないかのように無視されます。
- 連続性
- 親リンクから現在のリンクへと関節をまたがるトランジションの滑らかさを維持します。既定値ではチェックマークが付いています。
[連続性](Continuity)をオンにすると、リンク パラメータの効果が関節を渡って接続されたリンクへ滑らかに受け渡されます。[連続性](Continuity)をオフにすると、[ベンド](Bend)、[ツイスト](Twist)、および[放射状スケール](Radial Scale)設定が現在のリンクに制限され、その結果関節にまたがるトランジションが険しくなります。これは、スプライン シェイプ上のスプライン ハンドルをブレークするのと同様です。
バルジ エディタ
- バルジ エディタを表示します。バルジ エディタには、バルジの断面が視覚的に表示されます。このエディタを使って、バルジ コントロールを作成および編集することができます。
選択されたリンクを再初期化
- 現在のリンク パラメータの設定値に基づいて、選択されたリンクとその頂点パラメータが再初期化されます。[選択されたリンクを再初期化](Reinitialize Selected Links)をクリックしても、頂点の割り当てと手動による再割り当ては変更されません。
たとえば、リンクのテンションを増加するとリンクの断面の間隔が変化する可能性があります。[選択されたリンクを再初期化](Reinitialize Selected Links)をクリックすると、スプラインが滑らかになり、断面の間隔が再び均等になります。
スキンがリンクにぴったり付いているとします。リンク パラメータが変更されると、頂点どうしが寄せ集められたり、引き伸ばされたりします。[再初期化](Reinitialize)をクリックすると、スキンが元の形状にすべって戻り、変形スプラインに対する新しい関係が確立します。
[ベンド](Bend)領域
- テンション
- 関節の滑らかさを設定します。テンションは、関節を通る変形スプラインの曲率に影響を与えます。低い値(0.0 付近)に設定するとスプラインが直線になり、関節は蝶番のように鋭い角度で曲がります。高い値(2.0 付近)に設定すると、スプラインは関節を滑らかに通り、硬いホースのような丸められた関節が作成されます。指定できる範囲は 0.0 から 2.0 までです。既定値は 0.5 です。
- バイアス
- 頂点のベンド操作の基点を移動します。バイアスによって、効果が、関節の一方の側または他方の側へ向けてスプラインに沿って押し出されます。既定値の 0.5 では、ベンドの中心は関節になります。0.5 より低い値に設定すると、基点は子リンク上に移動します。値が 0.0 の場合は、ベンド効果は選択されたリンクだけに制限されます。指定できる範囲は 0.0 から 1.0 までです。既定値は 0.5 です。
[ツイスト](Twist)領域
- リジッドにツイストを使用
- このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、リジッドおよび変形可能エンベロープに対してツイストが使用されます。既定値ではチェックマークは付いていません。
キャラクタの頭部のリジッドなエンベロープに対してオフにすると、頭部はリンクの長さに沿ってツイストされません。リジッドなエンベロープを使用している場合、前腕または上腕のリンクに対してはこれをオンにすることになるでしょう。
- テンション
- 1.0 より低い値に設定すると、ツイスト効果が関節に集中します。1.0 より大きい値に設定すると、ツイスト効果が関節から分散します。指定できる範囲は 0.0 から 2.0 までです。既定値は 1.0 です。
- バイアス
- ツイストの分布を関節の一方の側から他方の側にずらします。既定値の 0.5 では、選択されたリンクとその子リンクが等しくツイストします。0.5 より大きい値に設定すると、ツイストが子リンクへずれます。指定できる範囲は 0.0 から 1.0 までです。既定値は 0.5 です。
[ツイスト](Twist)パラメータは、ドアノブを回す場合など、関節がリンクの長さ方向の軸を中心として回転するとき、スキンがどのように変形されるかを制御します。
[スライディング](Sliding)領域
スキンの[スライディング](sliding)パラメータは、関節が回転するときに発生するスキンのスライドの量を制御します。スキンのスライドを使用しないと、関節に近い頂点は、内側では圧縮され、外側では伸ばされてメッシュのセグメントが現れる傾向があります。[外側](Outside)のスライドを使用すると、角度が 180 度より大きい側で、関節の周囲の頂点が関節に向かって移動し、スキンがストレッチすることを防ぎます。[内側](Inside)のスライドを使用すると、角度が 180 度より小さい側で、頂点がゆるんで関節から離れ、頂点がひだになることを防ぎます。
ヒント: 膝およびひじにはスライディングを使用してください。
- 内側
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値を大きくすると、スキンが関節から遠ざかります。指定できる範囲は 0.0 から 1.0 までです。既定値は 0.0 です(内側のスライドなし)。
- 外側
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値を大きくすると、スキンが関節に近づきます。指定できる範囲は 0.0 から 1.0 までです。既定値は 0.0 です(外側のスライドなし)。
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上: [内側](Inside)および[外側](Outside)を 0.0 に設定(スライドなし)
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下: [内側](Inside)および[外側](Outside)を 0.25 に設定(スライドにより滑らかなベンドが作成される)
- フォールオフ
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この値が大きいほど、スライド効果は関節の近くに局所化されます。指定できる範囲は 0.0 から 1.0 までです。既定値は 0.5 です。
[放射状スケール](Radial Scale)領域
[放射状スケール](Radial Scale)パラメータは、リンクに対して垂直で放射状の距離をスケールしてスキンを拡大または縮小します。ユーザ定義のスケール、バルジの設定値、またはリンクの長さを自由に組み合わせて、放射状スケール パラメータを適用できます。
- テンション
- 値を 0.0 から 1.0 の間に設定すると、ツイスト効果が関節に集中します。[テンション](Tension)が 0.0 のとき、ツイスト効果は関節の最も近くで発生します。1.0 より大きい値に設定すると、ツイスト効果は関節から分散します。指定できる範囲は 0.0 ~ 2.0 までです。既定値は 0.5 です。
- バイアス
- 放射状スケールの効果をずらします。既定値の 0.5 では、スケール調整は選択されたリンクと子リンクの両方に影響を与えます。値が 0.5 より小さい場合は、スケール効果は選択されたリンク上にずれ、0.5 より大きい場合は子リンク上にずれます。値が 0.0 の場合は、拡大と縮小は選択されたリンクだけに制限されます。値が 1.0 の場合は、拡大と縮小は子リンクだけに制限されます。指定できる範囲は 0.0 から 1.0 までです。既定値は 0.5 です。
- リンク スケール
- 断面の効果によらず、リンク全体を放射状にスケール調整します。1.0 では、リンクは「実際のサイズ」であり、この設定は効果を生じません。その他の値に設定すると、リンクの放射状スケールが増減されます。指定できる範囲は 0.0 から 10.0 までです。既定値は 1.0 です。
- 断面の振幅
- 断面の振幅はバルジ角度断面を持つリンクにのみ有効です。値が 0.0 の場合は、断面の変形はオフになります。値が 1.0 より大きい場合(最大値 10.0)は、断面の効果を拡大します。既定値は 1.0 です。
- 伸ばす
- オンの場合、リンクの長さが変化したとき、リンクのスキンの体積を一定に保ちます。この効果は、固いゴムホースのように、弾力性がない部分を持つマテリアルを引き伸ばしたり押しつぶしたりする操作によく似ています。既定値ではチェックマークは付いていません。
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上: [ストレッチ](Stretch)をオンに設定
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下: [ストレッチ](Stretch)をオフに設定
[ストレッチ](Stretch)がオンの場合、ボーンの長さが変化するとメッシュが拡大または縮小されます。
- ブリーズ
- このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、スケルトン ノードをスケーリングしたとき、リンクのスキンの放射状スケールも変化します。オフにすると、ノードをスケール調整してもスキンのスケールに影響を与えません。既定値ではチェックマークは付いていません。
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上: [ブリーズ](Breathe)がオン。オブジェクトがスケールされると、メッシュもスケールされる。
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下: [ブリーズ](Breathe)がオフ。オブジェクトをスケールしてもメッシュに影響しない。
リンクされたオブジェクトは白で表示されます。一番下の一番大きなオブジェクトがスケールされます。これらのリンクされたオブジェクトが、Physique の階層として使用されています。