セーフ シーン スクリプトの実行

[セーフ シーン スクリプトの実行](Safe Scene Script Execution)は、埋め込まれたスクリプト内で危険なコマンドを検索する既定のセキュリティ機能です。

危険なコマンドまたは安全でないコマンドは、悪意のあるスクリプトによって使用され、システムに影響を与える可能性があるコマンドです。たとえば、シーンではなく、オペレーティング システムへのアクセスに使用されるコマンドです。スクリプト コマンドは必ずしも危険であるとは限りませんが、シーン ファイルで非表示にして、害を与える目的で使用されることがあります。

シーン セキュリティ ツールは、シーンから既知の悪意のあるスクリプトのみをスキャンおよび削除します。新しいスクリプトを削除することはできませんが、その実行を防止することができます。

[セーフ シーン スクリプトの実行](Safe Scene Script Execution)は、[基本設定](Preferences)ダイアログ ボックスの[セキュリティ](Security)タブで設定します。

注: 一部のセキュリティ設定には管理者権限が必要です。詳細については、「システム管理者のセキュリティ設定」を参照してください。
[セーフ シーン スクリプトの実行](Safe Scene Script Execution)が有効になっている場合:
[セーフ シーン スクリプトの実行](Safe Scene Script Execution)が無効になっている場合:

コマンドがブロックされた場合はどうすればよいですか?

[セーフ シーン スクリプトの実行](Safe Scene Script Execution)によってコマンドがブロックされても、必ずしもシーンに悪意のあるスクリプトが含まれているわけではありません。これは、安全でないコマンドを呼び出す埋め込まれたスクリプトが検出されたことを意味します。

安全でないコマンドは、[セキュリティ メッセージ](Security Messages)ダイアログ ボックスで指定されます。ただし、場所は指定されません。

    次の 2 つの方法を試すことができます。

  • シーンでの作業を続行し、安全でないコマンドを見つけます。
  • [セーフ シーン スクリプトの実行](Safe Scene Script Execution)を使用せずに 3ds Max を再起動し、シーンを再ロードします。ただし、シーンが信頼できるソースからのものであることを確認してください。

埋め込まれたスクリプトとは

埋め込まれたスクリプトとは、3ds Max のシーン ファイル(.max)に含まれているスクリプトのことです。個別のスクリプト ファイル(.ms、.mcr、.mse、.mzp)や、MAXScript リスナーに入力して実行するスクリプトのことではありません。スクリプトは、次のシーン項目に含めることができます。

埋め込まれたスクリプト内のリンク

埋め込まれたスクリプト内のリンクをクリックすると、リンクを開こうとしていることを示す警告が表示され、リンクを開く前に確認を求められます。

安全でないコマンド

スクリプト コマンドは、オペレーティング システムのリソースにアクセスできる場合や、コンピュータの境界の外側と通信できる場合には、安全でないとみなされます。既知の悪意のあるスクリプトは、それ自身を複製したり、システムを改変したりするために、これを行います。この機能によってブロックされるコマンドの包括的なリストについては、「セーフ シーン スクリプトの実行でブロックされるコマンド」を参照してください。