概要 - 転送セットを作成する(ActiveX/ATO)

転送セットは、共有またはアーカイブ目的で、図面ファイルとリソース ファイルをパッケージ化するために使用します。

転送オブジェクト ライブラリがプロジェクトで参照され、必要に応じてコード モジュールの一部として読み込まれるまたは含まれると、転送セットを作成することができるようになります。ITransmittalOperation インタフェースは、転送セットを表します。ITransmittalOperation インタフェースのメソッドを使用して、図面ファイルを転送セットに追加し、転送セットから転送パッケージを作成します。

ITransmittalOperation インタフェースのインスタンスは、次のいずれかを使用して作成できます。

VB.NET

Dim tro As TransmittalOperation = New TransmittalOperation()

C#

TransmittalOperation tro = new TransmittalOperation();

VBA

Dim tro As New TransmittalOperation

転送セットを設定する

転送セットにファイルを追加する前に、まず転送セットの設定を行う必要があります。転送セットの設定は、TransmittalInfo オブジェクトに格納され、TransmittalOperation オブジェクトの TransmittalInfo オブジェクトは getTransmittalInfoInterface() メソッドで取得できます。次に、転送セットの TransmittalInfo オブジェクトを取得する方法を説明します。

VB.NET

Dim ti As TransmittalInfo = tro.getTransmittalInfoInterface()

' Change the properties of the transmittal object
ti.destinationRoot = "C:\TransmittalSet\Project1\"
ti.preserveSubdirs = True

C#

TransmittalInfo ti = tro.getTransmittalInfoInterface();

// Change the properties of the transmittal object
ti.destinationRoot = "C:\\TransmittalSet\\Project1\\";
ti.preserveSubdirs = true;

VBA

Dim ti As TransmittalInfo
Set ti = tro.getTransmittalInfoInterface

' Change the properties of the transmittal object
ti.destinationRoot = "C:\TransmittalSet\Project1\"
ti.preserveSubdirs = vbTrue

転送セットにファイルを追加する方法については、「概要 - 転送セットにファイルを追加する」を参照してください。

転送パッケージを作成する

転送セットを使用して、1 つまたは複数の図面で参照される外部ファイルを特定することができますが、多くの場合、転送セットは他のユーザとの共有やアーカイブの目的でプロジェクト関連のすべてのファイルをパッケージ化するために使用します。TransmittalOperation オブジェクトの createTransmittalPackage() メソッドは、プロパティに基づいて転送パッケージを作成します。転送パッケージ内のファイルの編成は、TransmittalOperation オブジェクトに割り当てられた TransmittalInfo オブジェクトのプロパティに指定された値によって決定されます。createTransmittalPackage() メソッドが実行されると、転送セットのファイル グラフにリストされたファイルがコピーされ、TransmittalInfo オブジェクトの destinationRoot プロパティで指定されたパスに保存されます。次に、転送パッケージを作成する方法を説明します。

VB.NET

tro.createTransmittalPackage()

C#

tro.createTransmittalPackage();

VBA

tro.createTransmittalPackage

転送セットのレポートを取得する

転送パッケージが作成されるとき、転送セットで参照されているファイルに関する情報を含むレポートを作成することができます。TransmittalOperation オブジェクトの getTransmittalReport() メソッドは、画面上に表示するまたはファイルに書き込むことができる文字列を返します。レポートがファイルに書き込まれる場合、転送パッケージに含める転送セットにこのファイルを追加する必要があります。次に、転送セットからレポート テキストを取得する方法を示します。

VB.NET

Dim tr As String = tro.getTransmittalReport()

C#

string tr = tro.getTransmittalReport();

VBA

Dim tr As String
tr = tro.getTransmittalReport