概要 - 壁スタイルのコンポーネントを指定する

壁コンポーネントとは、コンクリート、CMU、スタッド、GWB、断熱材、エアー ギャップなど、壁のコンポーネントの物理構造のことです。

壁コンポーネントとそのプロパティ

壁スタイルの各コンポーネントは、空洞壁のエアー ギャップなど、壁または壁のマテリアルの構造コンポーネントに対応しています。 壁コンポーネントを作成するときは、次に示すコンポーネントの特性を指定します。

• コンポーネント名。通常は、レンガ、コンクリート、CMU、断熱材など、使用されるマテリアルを識別します。
• コンポーネントのクリーンアップ優先度。この優先度により、交差する壁のコンポーネントでコンポーネントをクリーンアップする方法が決まります。
• コンポーネントの幅(厚さ)
• 壁の一番下と一番上でのコンポーネントの垂直オフセット
• 壁内部でのコンポーネントの位置。壁と、隣接する壁コンポーネントの基準線を基準にしています。
• 壁内のコンポーネントの機能。考えられる機能は、構造部材および非構造部材コンポーネントです。
• コンポーネント上の寸法点の位置。壁コンポーネントは、左右のエッジとコンポーネントの中心に寸法記入することができます。

他の壁スタイルのコンポーネントを使用する

個々のプロパティを指定して壁コンポーネントを作成する他に、他の壁スタイルから壁スタイルにコンポーネントをコピーすることもできます。 壁スタイル コンポーネント ブラウザは、他の壁スタイルのコンポーネントを表示したり、編集中の壁スタイルにコンポーネントをコピーしたりできるユーティリティの 1 つです。

壁コンポーネントの寸法を記入する

各壁コンポーネントは個別に寸法を記入することができます。壁スタイルでコンポーネントの寸法記入についての設定を定義します。壁コンポーネントは、左右のエッジまたは中心に寸法を記入できます。

壁コンポーネントには、構造部材または非構造部材の機能を割り当てることができます。壁に寸法を記入する際、すべてのコンポーネントに寸法記入するのか、構造部材コンポーネントにのみ記入するのかを選択することができます。

注: 壁コンポーネントの寸法記入についての追加設定は、AEC 寸法スタイルで行うことができます。ここで、マルチコンポーネント壁の全体の幅および壁全体の中心に寸法を記入することができます。

[コンポーネント]タブ

[壁スタイル]ダイアログ ボックスの[コンポーネント]タブを使用すると、壁コンポーネントを指定しながら、それらを表示することができます。

壁コンポーネントのプロパティを指定

[コンポーネント]タブの各機能を使用すると、次の作業を行うことができます。

• 壁スタイルの壁コンポーネントのプロパティを追加、除去、編集する
• コンポーネントを指定しながら、それらを表示する
• 壁スタイル内の他のコンポーネントを基準にして、コンポーネントの順序を変更する
• 壁スタイル コンポーネント ブラウザにアクセスする。このユーティリティを使用すると、現在の図面や他の図面内の壁スタイルからコンポーネントを表示およびコピーすることができます。

壁スタイル コンポーネント ブラウザ

壁スタイル コンポーネント ブラウザは、現在の図面や他の図面内の壁スタイルからコンポーネントを表示およびコピーすることができるユーティリティの 1 つです。 これらのスタイルのコンポーネントを現在の壁スタイルにコピーすることができます。 コンポーネントを壁スタイルに追加した後で、編集中のスタイルに合わせてそれらのコンポーネントのプロパティを変更することができます。

複数のスタイルと図面から壁コンポーネントを表示

壁スタイル コンポーネント ブラウザには、次の機能があります。

機能	目的
アイコン	他の図面を開いたり、壁コンポーネントをコピーしたり、ブラウザの右ペインの表示オプションを変更したりできます。
ブラウザの左ペインのツリー構造	壁スタイルを展開して、スタイル内のコンポーネントのリストを表示できます。 左ペインで壁スタイルを選択すると、右ペインでそのコンポーネントのプロパティを表示したり、壁スタイルを確認したりできます。 コンテキスト メニューを使用して、個々のコンポーネントや選択したスタイルのすべてのコンポーネントをコピーすることができます。次に、そのコンポーネントを編集中のスタイルに貼り付けることができます。
ブラウザの右ペイン	選択したスタイルのコンポーネント プロパティを表示したり、ペインのビューア領域でスタイルをプレビューしたりできます。