[カント]タブでカント パラメータを定義することにより、軌道サブアセンブリの[プレビュー]パネルでカント効果をどのように表示するかを定義できます。[LeftRail]と[RightRail]パラメータを定義すると、Subassembly Composer によりサブアセンブリが軌道アセンブリとして扱われ、カント値が適用されます。カントを適用するリンクの[プロパティ]パネルで[ApplyAOR]チェック ボックスをオンにすると、[プレビュー]パネルでカントの効果が表示されます(道路モード またはレイアウト モード)。
[ApplyAOR]チェック ボックスは、Subassembly Composer でのアブアセンブリのプレビュー方法、および Autodesk Civil 3D でサブアセンブリを使用したときの動作に影響します。
[カント]タブのパラメータは、Subassembly Composer でカント効果をプレビューするためにのみ使用されます。ただし、ジオメトリの定義で柔軟性を確保するために、[入力/出力パラメータ]タブで、ゲージ幅(倍精度型)など、Autodesk Civil 3D で使用するサブアセンブリによって参照されるパラメータを定義できます。
軌道サブアセンブリを Autodesk Civil 3D に読み込んで、コリドー横断ビューでカント効果を確認することができます。カントが正しく計算されるようにするためには、軌道線形プロパティのゲージの幅の値が軌道サブアセンブリの実際のゲージの幅と等しいことを確認します。
[ApplyAOR]オプションと Subassembly Composer フローチャートの順序
サブアセンブリのポイントおよびリンクがフローチャートに表示されるときに、Subassembly Composer の[ApplyAOR]オプションには次の効果があります。
- フローチャート内の項目に[ApplyAOR]を指定する前のジオメトリは、カントの適用時に調整されません。
- フローチャートの項目に[ApplyAOR]を指定した後のジオメトリは、[ApplyAOR]が定義されている項目に直接または間接的に依存するように作成されている場合、カントの適用時に調整されます。
この効果のため、1 つまたは複数のリンクに対する[ApplyAOR]オプションを指定し、フローチャート内の後続のポイントとリンクがそのリンクに依存するようにすることによって、期待されるカント動作を得ることができます。
詳細については、以下の例を参照してください。
[ApplyAOR]が指定されている項目に依存するジオメトリが正しく更新されることを確認するための検証プロセスが、Subassembly Composer で発生します。詳細については、「概要 - Subassembly Composer でのカント検証」を参照してください。
原点ロケーション
カントが、Autodesk Civil 3D でサブアセンブリが使用されている際に正しく計算され、Subassembly Composer で正しくプレビューされるようにするには、次の図に示すように、[プレビュー]パネルに表示される原点 
が、左軌道上部ポイントと右軌道上部ポイントの中心点にあることを確認します。
例
カントを定義する方法の例を見るには、次のサンプル PKT ファイルを開きます。
Rail_Cant_Example.pkt
この例は軌道サブアセンブリを示しています。
- GaugeWidth パラメータは、[Input/Output Parameters]タブで指定されています。
- [Preview]パネルに表示する値は、[Cant]タブで指定されています。
この例では、1 つの補助リンク、AL1 に対して[ApplyAOR]が指定され、カント効果を持つと予期される後続のポイントおよびリンクが AL1 またはそのポイントに直接または間接的に依存するようにします。
カント効果を持つと予期されないフローチャート内の後続のポイントおよびリンクは、原点に対して直接または間接的に(または AL1 やそのポイントに直接的にも間接的にも依存していないポイントまたはリンクに)定義できます。
たとえば、サブバラストで P42 が原点に対して定義されていて、カント効果を持たない場合です。
