この実習では、線形デザイン チェックを作成してデザイン チェック セットに追加し、デザイン チェック セットを線形に適用します。
デザイン チェックを作成するには、既存の線形サブ図形のプロパティを基に数式を設定します。デザイン チェックの式は、単純なものから複雑なものまでさまざまです。この実習では、接線の長さが特定の設計速度における最小値を満たしているかどうかを検証する、比較的単純なデザイン チェックを作成します。
線形と縦断のデザイン チェックの作成プロセスは基本的に同じです。この実習で説明する基本ワークフローは、線形と縦断の両方のデザイン チェックに使用できます。
この実習は、「実習 2: 線形設計基準違反を表示して修正する」から継続しています。
線形デザイン チェックを作成する
5 つのコレクションを使用できます。[デザイン チェック セット]コレクションには、デザイン チェックの組み合わせが入っています。デザイン チェックは、線形に適用する前にデザイン チェック セットに追加する必要があります。
その他の 4 つのコレクションには、線形図形のタイプごとのデザイン チェックが入っています。図形タイプごとに、チェックできる特定のプロパティがあります。デザイン チェック セットを作成する際は、チェックする図形のタイプを指定し、その図形に適用する特定のデザイン チェックを指定します。図形タイプごとに複数のデザイン チェックを適用することができます。
[IP 点]コレクションには、緩和曲線と曲線グループ用のデザイン チェックが入っています。
デザイン チェックのツールチップには特定の値が表示されません。このため、デザイン チェックには固有で一意の名前を付ける必要があります。デザイン チェックの違反修正プロセスを簡略化するために、数式やその他の特定情報を使用します。
[式]フィールドに IF 関数が表示されます。
[式]フィールドに次の式が表示されます。
IF({Design Speed}>=50,Length>=310,1)
この数式の最後の数値 1 は、直前の式が適用可能であることを指定します。式で指定された値を図形のパラメータが満たさない場合は、違反が発生します。
作成したデザイン チェックが[線分]コレクションに表示されます。
デザイン チェック セットにデザイン チェックを追加する
これは、現在の図面の線形に適用されているデザイン チェック セットです。選択したデザイン チェック セット内にあるデザイン チェックは、[ツールスペース]のリスト ビューに表示されます。
新しい空のデザイン チェック セットを作成するには、[デザイン チェック セット]コレクションを右クリックして、[新規作成]をクリックします。
このタブのテーブルに、デザイン チェック セットに現在あるデザイン チェックが一覧表示されます。テーブルの上のドロップダウン リストを使用すると、デザイン チェックをセットに追加できます。
[デザイン チェック]パネルで、作成した 310m @ 50km/h デザイン チェックの横に警告記号が表示されています。[レイアウト パラメータ]パネルで、[長さ]の値が、デザイン チェックで指定された 310 メートルより短いことに注意してください。
さらに高度な操作: 線分の長さが 310 メートル以上になるまで、線分の長さを増加してみましょう。これは、[接線-接線(曲線なし)]コマンドで作成された固定線であるため、長さを増加するには、円 D 内の終点グリップを移動する必要があります。
このチュートリアルを続けるには、「実習 4: 設計基準ファイルを編集する」に進んでください。